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コロナ対策の制限、クリスマスを前にしてちょっと逆戻りするも…

昨晩、私たちがメリオン・スクエアでクリスマス・ライツを楽しんでいたまさにそのときに、斜め向かいのガバメント・ビルディング(Government Building, Dublin 2)では、ミホール・マーティン首相が、新型コロナ感染対策のアイルランド国内における新たな制限/対策導入をアナウンスしていました。

残念ながらオミクロン株の出現により、10月22日以降、緩和されていたいくつかの項目も再び制限に逆戻り。
クリスマス前の一年でいちばんのかき入れ時に、飲食店やエンターテインメント産業がまたもや影響を受けることになってしまいました。
それでも、昨年の今ごろはワクチンがまだなく、パブも開いていない状況だったのですから、それに比べたら大きな進歩…と言えるでしょうか。

来週より新たに導入される主な内容をまとめておきます。
※参考:At a glance: New restrictions ahead of Christmas (RTE News) など

●12月7日(火)~ ※現状では1月9日(日)まで
・ナイトクラブ…閉店
・レストラン、パブなど飲食店…1テーブルにつき6人まで。複数のテーブル予約はダメ
・屋内での娯楽、スポーツなどのイベント…収容人数は50%まで。着席のみ。マスク着用
・ワクチン証明…ジム、レジャーセンターでも提示が必要(プールは必要なし)
・家庭への訪問…ほかの3世帯まで(その家に住む世帯を入れて4世帯まで) 

そのほか、先日発表された、アイルランドへの入国にPCR検査または抗原検査の陰性証明が必要になる件は、当初の予定より施行開始が遅れ、12月5日(日)からとなります。

現状では、国内の感染状況は数値が横ばい。今回の対策は、オミクロン株の影響を見極め、最悪のシナリオを防ぐため予防措置と言えるでしょうか。

ところで、今回のミホール・マーティン首相のスピーチを見ていてあらためて印象的だったのは、子どもたちへの励ましの言葉でした。
子どもの皆さん、とても頑張っていますね、皆さんはコロナ禍に子ども時代を過ごすスペシャルな世代なんですよ、と。
これは今回に限ったことではなく、前レオ首相のときからいつもにそう。なんと言いますか、この国で生きる構成メンバーとして大人も子どもも分け隔てなく(そして外国人も分け隔てなく!)、全員をひとりの人間として尊重しています、コロナ対策はみんなで一緒にやっていきましょう、という政府の根本的な姿勢や方針が感じられます。
言葉そのものだけでなく、こういうアプローチが人の心に響くんですよね。

アイルランドで生まれ育った人たちには当たり前の感覚かもしれませんが、私はアイルランドという国の、こういうところに常に感動させられています。

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トリニティーカレッジ(Trinity College Dublin, Dublin 2)の大きなクリスマスツリーが見事!希望の輝き…と思いたい🌟
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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