先週末に夏時間が終了し、日没が1時間前倒しされ、夜明けも早くなりました。
通訳の仕事に行くのに毎朝6時過ぎに家を出るのですが、先週まで真っ黒な闇夜だったのが、少しだけ夜明け前の群青色になりました。
今朝は気温がぐんと下がり、冬を思わせるピリリとした空気。空はクリスタルクリアーに澄んでいて、満天の星が輝いていました!

我が家の正面の南の空の低いところにシリウスがひときわ輝き、オリオン・ベルトもくっきり

写真では見えにくいので、教科書風にしてみました(笑)。これらの星が肉眼でくっきり、天の川も少し見えました
恒星の中でいちばん明るく輝くシリウス。英語ではドッグ・スター(Dog Star=イヌ星)と呼ばれ、その名の通り、おおいぬ座を構成する星のひとつですね。
昨年12月にさせていただいたニューグレンジについてのオンライン講座で、古代には太陽の光だけでなく、シリウスの光もニューグレンジの内部に差し込んだかもしれない…との仮説があることをご紹介しました。ニューグレンジの巨石のひとつにオリオン座や天の川、シリウスが刻まれた夜空のマップらしきものがあることや、地元に伝わる伝承との関連、墓室で見つかった「犬」との関連など…。
夜空のシリウスの輝きに込められた太古のロマンにワクワクさせられます。
(ちなみにこの講座は、見逃し配信購入可能です→
山下直子のアイルランド・カルチャー講座 特別篇~世界遺産ニューグレンジの冬至の謎に迫る!~)
首都ダブリンでこれだけクリアに星が見えたのだから、ケリー(Co. Kerry)やメイヨー(Co. Mayo)のダークスカイ(
Dark Sky Ireland)指定エリアでは、さぞかし素晴らしい夜空だったことでしょう。
そんなことを思いながら車を走らせ、職場に到着する頃には東の空に朝の光が差し始めました。
群青色からブルーに変わった空に、輝く星にも負けない幻想的な朝の月が。美しい下弦の月です。
もしも私が俳人だったら、きっと良い句が詠めたでしょうに!

月の隠れている部分がうっすら見える現象は「地球照(Eatrhlight)」というそう
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