このところ、NHKの
「グレーテルのかまど」や
「ちきゅうラジオ」で、アイルランドのハロウィーンの伝統のパン、バーンブラック(Barmbrack)を立て続けに紹介していただき、多くの方がそれを見て/聴いて実際に作って楽しまれたよう。
友人知人、過去にアイルランドをご案内したお客様から、おいしく出来ました!、アイルランドのハロウィーン気分を味わいました!と嬉しいメッセージを多くいただきました。
日本の皆さんに刺激され、私も作ろうかな、とちらっと思ったのですが、ハロウィーンの数日前、立ち寄ったスーパーマーケットで山積みになっているのを目にし、やっぱり買ってしまいました。(笑)

おいしそう!Halloweenの文字の間に描かれた、ちょっとETみたいな魔女もカワイイ
干しブドウやドライフルーツ入りのちょっと甘いパン。(レシピによっては発酵させないパウンド型の焼き菓子風もあるようですが、当地で一般的なのは丸型のパン風)
フルーツを紅茶やウィスキーなどにひと晩つけておき、好みでシナモンなどスパイスを加えます。
フルーツが小さな斑点に見えることから、アイルランド語で「バーン(bairín=小さな斑点のある)+ブラック(breac=ひと塊/発酵エールの泡)」と名付けられていますが、通常アイルランド人は略して「ブラック」と呼びます。
私が買ったものも、パッケージには「ブラック」とだけ書かれていますね。

直径15センチ強の大きな塊。ハロウィーン当日を待たずして、2日程前からスライスして少しづついただきました
過去に食べたブラックは、ちょっと固くて甘すぎ…という印象でしたが、このブラックはしっとりフカフカ、甘さ加減もちょうどよく、スパイスもほどほどでとてもおいしい。日本のブドウパンが好きな人は、好きな味と食感かと思います。

軽くトーストして、おいしいアイルランド産バターをたっぷりぬって、濃いめの紅茶と一緒に食べるのが好き(バターはもちろん、ケリーゴールド♪)
テレビやラジオでも紹介されたように、バーンブラックにはサプライズの小さな品々を入れこみ、ハロウィーンの晩に切り分けて家族や集まった皆で占いをするのがお決まり。
切り分けられたスライスから…
指輪が出たら、一年以内に結婚する。
コインが出たら、お金持ちになれる。
豆が出たら、この先一年は結婚出来ない。
木切れが出たら、結婚生活がうまくいかない。
布切れが出たら、貧乏になる。
…など。幸せな結婚と、経済的安定が人々のいちばんの願いだったのでしょうね。
現在は衛生面を考慮して、市販のブラックには何も入れてないことが多いようですが、私が買ったものはパッケージに「指輪入り」がうたわれていました。
いつ出るか、ワクワクしながら毎日ひと切れづつスライスして食べていたら、昨日ハロウィーン当日に、白い紙に包まれた小さな指輪が出てきました!

じゃ~ん!私の指にはちょっと大きすぎますが、せっかくなので親指にはめることに
一年以内に結婚かあ、う~ん、この年齢になるとコインの方が嬉しかったりして(笑)。
ちなみにハロウィーンは終わってしまいましたが、大きなバーンブラックはまだ食べきれず。もう2~3日食べ続けることになりそうです…笑。
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コメント
ようはっぱ
結局、私はテレビのを3回、ラジオのを1回作りました。
それぞれにサプライズの品々を仕込んで。
2回を人に差し上げて、サプライズを楽しんでもらえました。
軽くあたためて、バターを塗って食べるのが甘い味とバターの塩気でいい感じでした。
アイルランドのハロウィンを楽しんだので、今度は日本の伝統を再認識してお菓子も作ってみようかなと思いました。
3月のぼた餅かな。(^_^)
2021/11/02 URL 編集
naokoguide
家庭での手作りは、焼き立てほやほやを食べたり…と、手作りならではのおいしさと楽しさがあることでしょう。
本文に書き忘れましたが、多くが40代の私の友人たちは、子どもの頃のハロウィーンの思い出は、ブラックと、リンゴと、落花生(Monky nuts)だそう。80年代の子どもたちは、今の子どもたちのように仮装をしてトリックオアトリートするなんてことはなかったそう。
近所で焚火をすることもあったそうですが、とくに大きな行事はなく、家庭でささやかにお祝いするハロウィーンだったそうです。
ぼた餅、食べたいです~!
2021/11/02 URL 編集