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ロック・テーからジャウス山へハイキング(ウィックロウ)

さわやかな秋晴れの日曜日。ダブリンに隣接するカウンティー・ウィックロウ(Co. Wicklow)へハイキングに出かけました。
ガーデン・オブ・アイルランド(Garden of Ireland)のニックネームで知られる風光明媚なウィックロウには数多くのハイキング/ヒルウォーキングのトレイルがありますが、今日行ったのはジャウス(Djouce)という高さ725メートルの山。
(この高さでは日本では山のうちにも入らないかもしれませんが、最高峰が1000メートル強という低地の多いアイルランドでは、500メートルを越えたら立派な山と言えましょう)

ダブリンから一時間足らずのドライブで、ジャウスへの登り口のひとつである、「J.B.マローン駐車場(J.B.Malone Car Park)」に到着。
このルートの良いところは、ひたすら歩いてから良い景色が現れるのではなく、登り口からすでに絶景が拝めるところです。

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駐車場の目の前が「ギネス湖」のニックネームで知られるロック・テー(Lough Tay)。まずこの景色を眺めてテンションを上げてから、いざウォーキング!

ちなみになぜ「ギネス湖」と呼ばれるかと言うと、かつてはギネス家の所有地だったから。泥炭地特有の黒い水の色もギネスを連想させますが、本来ロック・テーとはアイルランド語で「紅茶の湖(Tea Lake)」の意味で、水の色がアイルランド特有の濃い色の紅茶のようであることに由来しています。
ビールじゃなくて、紅茶。残念ながら、アルコール・フリーです(笑)。

駐車場裏手の森からハイキング開始。ボードウォークを10分程登ると、J.B.マローン記念の石(J.B. Malone Memorial Stone)があり、そこからもロック・テーが一望できます。
J.B.マローン(J.B. Malone、1913–1989) とはウィックロウの山を愛したヒルウォーカーで、現在ウィックロウ・ウェイ(Wicklow Way)として知られる131キロのトレイルを開拓した人。今日私たちが歩いたトレイルも、そのウィックロウ・ウェイの一部です。

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歩き始めは霧に覆われていましたが…

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次第に晴れてきました!ウィックロウの富士山(と日本人なら呼びたくなる、きれいな円錐形!)、グレート・シュガーローフ(Great Sugar Loaf、高さ501メートル)も見えてきました

周囲は一面、ヒースに覆われた泥炭地。ボードウォークがなかったらドロドロでかなり歩きにくかったことでしょう。
霧に覆われた荒地はちょっと不気味で、まるで『嵐が丘』のムーアのよう。一緒に行った友人ディヴィッドもブロンテ姉妹ファンで、つい数ヶ月前にブロンテ姉妹の伝記映画『Walk Invisible: The Brontë Sisters』を一緒に観たばかりだったので、ヒースクリフ~、キャサリーン~、そして、ディヴィッドは何故かブロンテ姉妹の兄弟のブランウェル~と叫んでいました。(笑)

もう1ヶ月ほど早かったら、ヒースの花が一面ピンクに咲き誇って美しかったことでしょう!

しばらくするとボードウォークが途絶え、広々とした荒野に同化していくかのような気分に。登り始めの数百メートルを除いては急勾配な登り降りはほとんどなく、ゆるやかなアップダウン。
そして、歩き始めてから約1時間後にジャウス山頂に到着しました。

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青空をバックに清々しい笑顔のディヴィッド

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過去に登頂した人たちが積んでいったのでしょう、ケーンが出来ていました。逆光ですが、緑のパッチワークの向こうにはアイリッシュ海が見えます

ここでランチライム…のつもりでしたが、思っていたより速いペースで登ってきてしまったので、持参したケーキと紅茶で軽いおやつ休憩を取り、さらに先に進むことに。

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シュガーローフ山を含む山並みの向こうは海。写真には写っていませんが、ダブリン湾やホウス半島も見えました。綿菓子のような雲がなんともメルヘンちっくで心安らぎます

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ウィックロウ・ウェイの道しるべ

ここから矢印のとおりに進むと歩く距離が長くなりすぎるので、私たちは矢印の逆を行き、日当たりの良い南側の尾根を歩いて戻ることに。
遠くに海を見ながら、太陽がさんさんと降り注ぐ風のない尾根を歩くのはなんとも気持ちが良く、途中、湧き水を発見して飲んだりしながら、しばし野生にかえって楽しみました。

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ヒツジたちも日向ぼっこ。バァァァ~

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再び来た道に合流。泥炭地の中のボードウォーク

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登って来た時には背にしていた山並み。いずれも高さ500~700メートル程ですが、大山脈かのように見えます

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来る時にも通ったJ.B.マローン記念の石に戻ってきました。ただいま、ロック・テー!

2度の小休憩&複数の写真ストップを含めて3時間、約10キロのハイキング。本格的すぎず、でも、適度にアップダウンのある楽しいトレイルでした。
ディヴィッドはサンドイッチ、私はおにぎりをそれぞれランチに持参していたのですが、山を降りたらピクニック気分が失せてしまい、近くのラウンドウッド村のレストランでちゃんとした食事をすることに。

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以前にツアーのお客様をお連れして好評だった、バーン・アンド・ウッズ(Byrne and Woods, Roundwood, Co. Wicklow)へ。お天気がいい日は屋外の席が人気です

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サンデー・スペシャルのローストビーフを。ディヴィッドが「このニンジン、特別においしい!」というので食べてみたら、ニンジンに混ざったカボチャでした!(笑)

おいしい空気とおいしい食事、そして友人との他愛ないおしゃべり。明日から始まる1週間に備え、英気を養いました。
車で1時間足らずで大自然の真っ只中へ行けるというダブリンの地の利の良さには、今さらながら感謝感激しきりです。
(ちなみに、山へ持って行って食べなかったおにぎりは、今夜の夕食になりました・笑)
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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