先月初めの時点で18歳以上のワクチン接種完了者が90%を超え、12歳以上も間もなく90%に達しようとしているアイルランド。
気がつけば日常生活の上で制限はほぼなくなり、パンデミックを経て変化したことはあるものの、移動や社交など表面上の暮らしの姿は9割がたもとに戻ってきています。
ダブリンの街は以前のような交通渋滞が頻発、ゴーストタウンのようだった一時の様子が嘘のように人流もすっかり多くなりました。
ある日突然、一斉にもとに戻るようなイメージを抱いていましたが、緩和が段階的だったせいか、「ふと気づけば…」暮らしが取り戻されていた…といった感じです。
先日、米総合情報サービス会社ブルームバークの統計で、9月の「Covid Resilience Ranking(新型コロナ禍からの回復力ランキング)」で、アイルランドは世界トップに躍り出ました。
日本のメディアでも、「世界一安全な国」として報じられたようです。
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世界一安全な国ランキング アイルランドが1位に躍進、高いワクチン接種率と国境開放度でリード —2021年9月(やまとごころ.jp)
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Ireland named best in world for Covid resilience after ‘startling turnaround’(Irish Times)
上記日本語記事によると、この統計は「コロナ禍における感染抑制やワクチン接種率、死亡率、渡航再開の進展度合いなど12のデータ指標に基づいて、53の国・地域を比較。どの国・地域が最も効果的に新型コロナウイルス感染症に対応できているか毎月発表」したものだそうで、アイルランドが首位となった最大の理由は「
ワクチン接種率の高さと国境の開放度」だそう。
つまりはアイルランドが他国に比べ、感染をより良くコントロール出来ていて、ウィルスとうまく共存出来ている、ということでしょうか。
もともとの病床の少なさをハンディとしながらも、大規模な医療崩壊をおこすことなく、じわじわと、着実にワクチン接種で免疫の壁をつくり、
海外からの受け入れいも諸外国に比べ比較的早い段階の7月から可能にしたアイルランド。
今年初めの頃の感染拡大がすさまじかったことを思うと、現状の回復はまさに「ふと気づけば…」こうなっていた!思えば政府も国民も正気を失うことなく(笑)、よくやったなあ、と感慨深いものがあります。
この統計は旅行者にとっても、渡航しやすく安全な海外旅行先を選ぶ目安になるのではないでしょうか。
UKやアメリカも海外からの受け入れを緩和し始めていますが、例えばイングランドでは、入国後2日以内に旅先でPCR検査が要求されるので、長期の滞在でない限り、それに割く時間と労力、金銭的負担は大きい。
アイルランドは、ワクチン接種者に入国後に要求されることは基本的には何もないので、そういったことも含めて高い「回復力」かと思います。
もうすぐ、
10月22日をもって、ほぼすべての制限が撤廃される予定のアイルランド。
ソーシャルディスタンスもなくなるのでカフェやレストランの座席数も増えるでしょうし、店内の飲食にワクチン接種証明を提示する必要もなくなります。
ナイトクラブも再開し、来たる冬の夜長にライブやギグへ行くことも出来るようになるでしょう。他家への訪問人数の制限もなくなるので、今年のクリスマスはどの家庭も以前のように集い、盛大にお祝い出来ることでしょう。
こういう時がやっと、そして本当にやって来るようになるとは!

昨晩は友人たちとダブリンのシティセンターで食事。社交が復活してきて、このところ「ふと気づけば…」週1くらいで外食してるかも。日が暮れるのも早くなったので、久しぶりに漆黒の街とリフィー川を目にして、街のネオンがまぶしい~
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