通訳の仕事に行っている職場に新しく日本人が到着し、私の仕事もにわかに忙しくなってきました。
ささやかながら歓迎会&親睦会として、今日は日本人メンバーでドリンク&食事に。ギネスが近年始めたクラフトビールの醸造所、オープン・ゲート・ブルワリー(
Open Gate Brewery, Dublin 8)へ行ってみました。

まだこちらに到着したばかりでワクチン接種がこれからの若いメンバーもいるので、混まない早い時間帯を選び、屋外テーブルで。ポップなビアガーデン風、キャノピーがあるので雨が降っても大丈夫
ギネスストアハウス(
Guinness Storehouse)に隣接する、観光客も訪れるスポットだからでしょう。きちんと教育された若いギネスのスタッフが、テーブルにつく前にコロナ対策のルールをしっかり伝えてくれるのがいい。(着席したらマスクを外していいけれど、バスルームや喫煙のために席を離れるときには着用してください、など)
そして席につくとまずはテイスティングとして、ココビーンズを混ぜて作ったというチョコレート風味のギネスをサービスしてくれました。通常のギネスより後味がちょっぴり甘い。
メニューには各種ビールやカクテルがありますが、最初のドリンクはみな、オリジナルのギネスでスローンチャ!(アイルランド語の「乾杯」)

久しぶりに味わう醸造所の出来立てギネス。パブで飲むより半日~1日フレッシュなので、水みたいにサラサラ~
コロナ禍以前はお客様と頻繁にギネスストアハウスを訪れていましたから、出来立てのギネスを飲む機会も多かったものです。そうそう、この味、この舌ざわり!と懐かしい気持ちになりました。
食事はカジュアルなメニューで、バーガー、ピザなど。若い人にはちょっと量が少な目かなあ、と思いましたが、ビールを飲みながらなのでこのくらいでちょうど良かったよう。
その辺りも考えられたメニューなのかな、と思いました。

ギネス風味の熟成ビーフバーガー

オープン・ゲート・ブルワリーの看板ラガー、ホップ13風味のソースでからめたベーコン。味の濃さ加減がビールにぴったり、おいしかったです♪

2杯目は、ギネスが醸造所の向かい側で製造しているロー&コー・ウィスキー(
Roe & Co Whiskey)のジンジャーエール割りを
新しく日本から来たばかりのメンバーとのおしゃべりもはずみ、楽しい時間でした。
彼らは20代で、出来立てギネスにも劣らぬフレッシュさ。なんでもご両親は私と同世代で、地下鉄サリン事件も、阪神淡路大震災も生まれる前の出来事だそう。今日も職場への車中、行きは聖子ちゃん、帰りはトシちゃんをかけていた自分が、石器時代の人間に思えてきた(笑)。
でも、そんな次世代を担う日本の若者とアイルランドで一緒に仕事をさせてもらえるなんて、隔世の感を越え、感動的でさえありますよね。
20代の頃、私もこんなに初々しくて可愛かったんでしょうか。自分はもっとひねくれていて、尖っていたような気がするけれど、彼らはとても礼儀正しくて、向上心があり、こちらが恐縮するほど素直です。
子育てを経験していない私は、こんな立派な若者を育てあげた彼らのお父さん、お母さんに、ただただ「Fair play to you!」と心の中でつぶやき続けるばかり。次世代をつないでくれた皆さん、どうもありがとう。
(Fair play to you!→「よくやった!」という意味でアイルランドでよく使われる言い回し)
そんなことをツラツラ思い、私、若い人たちにしゃべりすぎてないか、説教くさくなってないか、と内心気にしつつ(笑)、宴はお開きとなりました。
そして、最初にテーブルを案内してくれて、コロナ対策の注意事項を告げてくれた若いアイルランド人の女の子が会計に来てくれたのですが、彼女が思いがけず、「ツアーのお客さんを連れて、いつもストアハウスに来てくれてた方ですよね!」と声をかけてくれたのです。え~、コロナ禍でもう一年半もストアハウスに行っていないのに、覚えていてくれたの、私のこと、ありがとう~!って嬉しくなり、思わずウルウル…。最近、歳のせいか、ちょっとしたことで涙腺がゆるいのです(笑)。
少しずつ観光客が戻りつつあるものの、ストアハウスもなかなか厳しいとのこと。にぎやかだった頃が懐かしいね、また、世界中のお客さんでいっぱいにしたいね、って話して別れました。
アイルランド人の若い子も、日本人に劣らずフレッシュで可愛い。頑張っている若者たちに、未来が透けて見えるような気がしている今日この頃です。
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