昨日も今日も、朝の通勤時は一面の霧。
アイルランドでは夏の終わりから秋、そして冬の初めにかけて、こういう日がときどきあるようになります。

朝6時ちょっと過ぎ、ダブリン近郊の国道の交差点にて。「霧に注意」の電光掲示板も霧の中…!
今行っている職場にはアメリカのアリゾナ州から来ている人たちが複数いて、アリゾナは乾燥しているからこういう霧は珍しいんだ、と言っていました。なるほどー。
通訳の仕事をいただいて、月~金で通勤するようになって早4ヶ月。
本業のガイド業再開のときのために細々と準備を続けていることもあり、ちょっとだけ二足のわらじ状態。アイルランドに関するオンライン案件でなかなか仕上げらずにいたご依頼が週末にひとつ片付いたので、今週は晴れ晴れした気持ちで過ごせています。
この1ヶ月ほどずっと、夏休みの宿題が終わらない小学生のような気分でしたので。(笑)
通訳の仕事は日々出勤してはいますが、私のすることは限られていて、スタンバイ状態のことが多い。それなのに、たまの出番にうまく出来なかったりしてひとりガーンと落ち込むことも。
先日は「diagonal」という単語の日本語が即座に出なくて、ああ、知ってるその単語、真っすぐじゃなくて、三角っぽい感じのアレ、アレ…と言葉を探しているうちに次のトピックに進んでしまった。(答えは「対角線」とか「斜線」)
会議中、唯一めぐってきた私の出番がそれだったのにー。あー、使えない人になってしまったー😢。
そんなわけで、私はちゃんとお役に立てているのか?と自問自答することも多々ありながら、職場の人たちが皆さんいい人で寛容に見守ってくださるのと、食堂のご飯が安くておいしいので(←ここ、大事・笑)、それを張り合いに通っています。
ガイド業というのはお客様の楽しみをお手伝いする黒子的な仕事だと思ってやってきましたが、今の職場や職種の裏方度合いに比べたら、これまで私はなんと華やかなスポットライトの中にいたことでしょう。
そう考えると、毎日ノーメイクでヘルメットに防護服を着け、時には「使えない人」の気分を味わって落ち込んだりすることも、私の人生に必要な経験&学びなのかも。
…と、自分なりに落としどころを見つけてはどうにかやっています。
朝の霧は嘘のように晴れ上がり、今日のダブリンはこれ以上ないくらいの快晴となりました。
そう、深い霧もこうして晴れて、行く手がちゃんと見えるようになるんですよね。

先月より近所のプールが再オープンしたので、仕事帰りに週2~3回通っています。写真の塔はプールの前にそびえる
セント・パトリックス・タワー(Saint Patrick's Tower)
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コメント
sima-s
国際的に活躍中のナオコさまにも、小さな「思うようにいかない事」はあるのですね、でも、ご本人が気にしているほどには周りの人は気にかけちゃおるまい、と現場を知らない他人ながら、想像いたします。
私の合唱団で歌った「悲しみの意味」星野富弘作詩
冬があり 夏があり
昼と夜があり
晴れた日と雨の日があって
ひとつの花が咲くように
悲しみも苦しみもあって
私が私になってゆく
2021/08/25 URL 編集
naokoguide
まあ、素敵な詩!お花の絵の星野さんですね、絵も言葉も大好きです。
確かに、本人が気にしているほどには周りの人は気にかけちゃいない、んですよね・笑。おっしゃる通りです。
いつも励ましと、温かいお言葉をありがとうございます💓
2021/08/25 URL 編集