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ケリー・ハリントン選手の金メダル、そして、ジャパンよ、ありがとう!

いや~、涙、涙の感激の金メダルでした、今朝のケリー・ハリントン(Kellie Harrington)選手のボクシング女子ライト級決勝!
昨日のブログでご紹介したように、すでに熱かったケリーの地元ダブリン・ノース・シティのポートランド・ロウ(Portland Row, Dublin 1)。
今日はご近所さんに加え、金メダリストの聖地巡礼に訪れる人も多数。いっそ通りの名を「ケリー・ロウ」に変えちゃおうかと、冗談か本気か…といった話が出ているほどの大フィーバーぶり。
日曜日の早朝にも関わらず、ご近所さんがみな集まってケリーのファイトを観戦。金メダルが決まった瞬間の歓喜のポートランド・ロウがこちらです。↓





前列で旗を振っている子どもたち、この日のことは一生忘れないでしょうね。

試合終了後のインタビューでケリーがこう言ったのが印象的でした。「自分も、国のみんなも、メダルの色に関わらず私を誇らしく思うだろうってわかってたから、プレッシャーはありませんでした」って。
この絶対的な信頼感。自分を受け入れてくれる温かい家族やコミュニティーという安全基地を持っていることが、彼女の強さの源なんだ、って思いました。

そういえば、開会式の入場の際に、アイルランド選手団がお辞儀をしたことが話題となりましたよね。
どうやらあれは、旗手を務めたケリーの発案らしいです。
ケリーは試合の際にもよくお辞儀のような動作をしているので、もしかして…とは思っていました。
オリンピックの清々しい始まりから、素晴らしい幕引きまで、最後まで感動を与えてくれてありがとう、ケリー!

そして、ケリーの金メダル確定の直後、アイルランド人の友人知人から、私のもとにも複数のメッセージが届きました。開催国のジャパンよ、東京よ、本当にありがとう…って。
アイルランドに20年以上も住んでいる私にとって、日本で開催されるオリンピックは気分的にはアウェイなのですが、彼らにとってはいちばん近い「ジャパン」は私なのでしょう。ケリーの金メダルで感動がマックスとなり、思わず日本人の私にメッセージを送らずにはいられなかった…といった感じでした。
コロナ禍で大変なときなのに、オリンピックを開催してくれてありがとう、って。
もちろん私は何もしていませんが、いち日本人としてなんとも嬉しく、誇らしい気持ちになりました。今回のオリンピックは日本だからこそ出来たと思う。日本の皆さん、本当にありがとうございました!

賛否両論あったオリンピックですが、少なくともアイルランドにおいては、コロナ禍で暗いニュースが多かった日々を明るく照らしてくれました。その裏で日本の皆さんにご不便をかけたこと、それでも選手団を精一杯もてなしてくれたことを、多くのアイルランド人は理解し、感謝しています。
「日出ずる国」(実際にこちらのニュースで「Land of the Rising Sun」って言うんです!)からの中継を日々TVで目にし、日本により親近感がわいたという人も多いことでしょう。
私も毎日、日本が見られるがの嬉しかったし、ゴルフ中継で聞こえたセミの鳴き声や、マラソンの道中に映る何気ない街並みに郷愁を感じたりしました。
大人になってからの夏はいつも仕事で忙しかったから、こんなにちゃんとオリンピックを見たのは1984年のロス五輪、88年のソウル五輪以来だった気がします。当時の私は水泳選手だったから、競泳のマット・ビオンディ選手やジャネット・エバンズ選手に熱狂していたものでした、なつかしい。(いずれも中高生のとき。古くてスミマセン・笑)

RTEのスポーツ記者が、毎日、夜中のレインボーブリッジと東京タワーをバックに中継するのを見るのも楽しみでした。
それも今日でおしまい。夕方6時のニュースで、ポール・フリン記者が東京から「さようなら」と日本語で言ったときには、ああ、東京オリンピックもついに終わっちゃったんだなあ…と寂しい気持ちになり、こんなに楽しんでいたなんて自分でもちょっとびっくりしたほどでした!

OlympicMiraitowa0821
閉会式はちらりとしか見れていないのですが、開会式に次いで今回も出番がなかったらしいですね、ミライトワともう一人…。拙ブログでせめてもの露出を…メダリストのブーケ風にヒマワリと写真!🌻
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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