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オリンピック初のサーフィン、男女とも日本にメダル輝く!

今回のオリンピックから競技に加わったサーフィン。日本代表が大活躍した3日間のヒートを、毎日夢中で見ていました!
あぁ、銀メダリストとなった男子サーフィンの五十嵐カノア選手、金メダル取りたかっただろうなあ…。サーフィンと同じく今回からオリンピック初競技となったスケートボード男子の金メダリスト堀米雄斗選手と、2人そろって金メダルを取ろう!と開会式で話していたそうです。



準々決勝では見事なチューブライディングを披露し、世界ランキング1位のブラジルのガブリエル・メディナを瀬戸際で破った準決勝では10点満点中9.33という限りなく完璧に近いライディングを見せたカノア選手ですが、決勝ではふるわず、世界ランキング2位のブラジルのイタロ・フェレイラの圧倒的な強さの前に敗れてしまいました。
(ご本人がインスタグラムにあげた、準々決勝での見事な2本のライディングがこちら↓)



決勝時のカノア選手はなぜか波のリズムがまったくつかめない様子で、得点が伸びませんでした。終了直後は本人も茫然とした様子で、海にひれ伏し悔しさをかみしめていましたが、表彰式までには気持ちを切り替え、すっきりした表情で現れたのが素晴らしいなあ、と思いました。
ほかの選手はメダルを受け取って首にかけるだけなのに、カノア選手は受け取った銀メダルをしばらくじっと見つめていました。現実を受け入れ、応援してくれた人たちに感謝して前へ進もう!と、自分の心に誓いを立ててるかのように見えました。
まだ23歳。若いのにすごいなあ、自分の感情をコントロール出来て、悔しさをすぐにバネに変えられるポジティブな心の持ち主。この人は今後ますます素晴らしいサーファーに成長し、スポーツ界にも世の中全体にも影響を及ぼす人になるような気がしてなりません。

※参考:私がいいと思った、今回の五十嵐カノア選手の結果についての記事↓
最後は海に一礼 サーフィン五十嵐カノア、メダルより大切なこと(毎日新聞)
新競技サーフィン・五十嵐カノア選手 ”祖父の命日”に堂々の銀メダル 「天国のおじいちゃんも喜んでいます」(Yahoo!ニュース)

サーフィン競技は日曜日から3日間行われ、アイルランド時間の夜中から朝にかけてだったので、眠い目をこすりながら3日間ともオンラインでライブ配信を見ていました。
予選(第1ヒート)が行われた日曜日は私たちが普段乗っているくらいのサイズの波で、こんな小さい波で世界大会しちゃうんだ!と驚いたものの、その後ぐんぐんとサイズとパワーを増し、決勝時には事故レベルの荒れ模様に。
都筑有夢路(つづきあむろ)選手が女子銅メダルに輝いた3位決定戦では、あまりの荒れ様に両選手ともなかなか沖に出られず、5分以上パドリングし続けていました!
台風の影響でいろいろな屋外競技が延期される中、大喜びで日程を早めたのはサーフィンくらいでしょう。(笑)

都筑選手のメダル受賞は予期せぬサプライズだったようで、うれし涙にくれていました。その前に準々決勝で惜しくも敗れた大原洋人選手が大きな日の丸を振って声援を送り、海からあがってきた都筑選手に駆けよって日の丸をかけてあげたシーンは今思い出してもウルウルしてしまう…。
そう、サーフィンって個人競技だけど、仲間との連帯感も強いスポーツなんですよね。海という自然相手で危険を伴うスポーツだからでしょうか。
大原洋人選手は今回会場となった千葉県一宮町の出身。ホームの海でのオリンピックに自らも出場し、仲間がメダルを取って日の丸が上がることを誰よりも誇らしく思ったことでしょう。

アイルランドからは残念ながら誰も出場していなかったので、当地でのTV中継はなかったのですが、日本は4人も出場していてそのうち3人が準々決勝以上まで進んだというのに、TVでのライブ中継は予定されていなかったと聞きました。
ネット上などでTV放送を熱望する声が上がり、都筑選手の3位決定戦あたりから急きょ民放により放送されたとき聞きましたが、やはり日本語での実況はなかったのかな。
私は英語の実況を聞きながら見ていたのですが、サーフィンがオリンピック種目になることは近代サーフィンの祖として知られるデューク・カハナモク(Duke Kahanamoku、1890 - 1968)の夢でした…なんて解説が入ると、やはり気分が盛り上がるものです。
(デューク・カハナモクは、ハワイのワイキキ・ビーチに大きな銅像がある人です。→ハワイでホリデー① ワイキキ・ビーチにて(2019年12月))

競技は終了しましたが、今からでもご覧になりたいという方は、下記サイトで全ヒートの見逃し動画が見られますので、ぜひ。
NHK東京オリンピック サーフィン

お勧めは7月27日(火)の男子準々決勝(カノア君がヒート始まってすぐに華麗なチューブライディングを決めます!)、男子準決勝(本大会最高得点を打ち出したカノア君の逆転勝利)、女子3位決定戦(20歳の都筑選手、銅メダル!)、そして男子決勝(この最後に表彰式の動画あり)…でしょうか。
ちなみにカノア選手を破ったイタロ・フェレイラ選手の決勝でのライディングは超人的でした。最初の波でいきなりボートが真っ二つに割れ、思わずウォ~!と叫んでしまった!(サーフボードが割れるほどの波に乗る!というのはサーファーにとってはちょっと憧れ・笑)
割れたボードで何かがクリックしたのか、その後のイタロ選手のライディングのすさまじさと言ったら、ほとんど神がかっていました。あのぐちゃぐちゃなコンディションで、あれだけバンバン乗りこなすって尋常じゃない。あんなにすごいカノア君が普通の人で、イタロがまるで野獣のように見えた…笑。

そして、決勝のときのあの波はなんだかアイルランドの冬の海のようでもあり、ぐちゃぐちゃな日のロスナウラ海岸(Rossnowlagh, Co. Donegal)やブランドン・ベイ(Brandon Bay, Castlegregory, Co. Kerry)みたいでした。空模様もアイルランドっぽかった。(決勝終了後には雨があがって虹が出たそうですね!)
もちろん私たちが乗る波は、大きい日でもあれよりもう3フィート(1メートル)くらい小さいのですが、ああいう、波があっちにもこっちにもあるような、いったいどこで乗ったらよいのか見失うような大海原、あるある、冬の大西洋に…って思って見ていました。波に飲まれて洗濯機状態になるんですよね~。(笑)

ちなみに、メダルを取った両選手の一夜明けての会見もとても良いものでした。お2人が口にした「名言」を思わずメモしてしまったほど。
自分の言葉で気持ちを的確に伝えようとする、真っすぐなカノア選手→「家族のメダル、ファンのメダル、友達のメダル」、「サーフィンはホーム」、「6歳でお父さんと遊んでいる時と、メダルを取った今と同じ楽しさ」、など。
真面目で優しい人柄が伝わる頑張り屋さん、有夢路選手→「地球を感じられる」、など。



競技後のサーファーがTVで会見するなんて、これまで日本ではなかなか見られなかったですよね。
彼らとはレベルはまったく違えど、波とリズムが合ったときのあの快感、海の一部に、さらには地球の一部になったかようなあの感激を私も知っているだけに、こんなことを言うのはおこがましいかもしれないけれど、メダリストとなったお2人がそれを代弁してくれたかのようでとても嬉しかったです。
言い尽くされたようなベタな文句だけれど、思わず私も「感動をありがとう!」って伝えたくなりました。
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コメント

アンナム

私,初めてサーフィンをじっくりみました。こんなに夢中になってみた競技は
今までなかったわ。(直子さんがやっているスポーツということもあって)
サーフィンってあんな大きな波に乗るの?怖くない?などと思いながらみてました。
飽きない映像です,ニュースでその場面に出会したら必ずみました。面白かったです。
あなたが大好きなのもわかる気がします。
銀メダル、銅メダルとったお二人も清々しかったですね、その昔、サーファーといったら
湘南の遊び人というイメージだったけど(失礼!)二人は知的で爽やかで礼儀正しくて
コメントもよかったです。
ナオコさんのこの解説でさらによくわかりました。やっぱり私も感動をありがとうと
言いたいです。

naokoguide

アンナムさんへ
うわ~、アンナムさんが見てくださって嬉しいです!
日本でTV中継も予定されていなかったと聞いて、せっかくオリンピックに加えられたのに注目度・認知度は低いままなのかしら…と危惧していたので、そうではなかったことがわかったことも嬉しいです。ありがとうございます。
私もアイルランドのサーフィンのドキュメンタリー映画を見て、絶対やりたい!って始めたので、あのスゴイ波に乗りこなす世界レベルのサーファーたちを見て新たに魅了される人もいることでしょう。そう思うと、オリンピックにサーフィンが加えられたこと、それが日本での大会からだったことに感謝せずにはいられません。

五十嵐カノア君はカリフォルニア生まれ・育ちで、高校も成績が良くて2年飛び級して、5か国語くらい堪能だそうです。世界を転戦する日本人サーファーとして、サーフィンの腕だけでなく格好のアンバサダーだなあ、と以前から応援していました。
女子も世界レベルの日本人サーファーが出てきて、これからますます楽しみ。
アンナムさんとサーフィン談義をする日を楽しみにしています!笑
非公開コメント

naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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