2週間近く続いたヒートウェイブ(熱波)もそろそろ終わり。
さすがに暑さにも疲れ、この週末はかき氷とそうめん…といきたいところですが、あいにくどちらもないので、アイスクリームと冷製パスタで気分だけ味わって、TVやネットでオリンピック中継を見ながら過ごしました。
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東京オリンピック開会式、チーム・アイルランドは…日本はすでにメダルが続出しているようですが、アイルランドもなかなか健闘しています。
昨日今日でアイルランド選手が出場したのは、ボート、カヌー、ボクシング、テコンドー、自転車、体操、競泳、女子ホッケー、セーリング、ドレッサージュ(馬場馬術)…といったところでしょうか。惜しくも敗退した選手もありますが、多くが予選を勝ち進んでいます。
アイルランド大使館のTwitterや
Facebookで出場選手の情報&結果が続々伝えられていますが、各選手がマンガで紹介されるのが気に入っています。開催国の日本がマンガ先進国だからですよね。
こちらは
先日のブログでちらりご紹介した、競泳のモナ・マクシャリー(Mona McSharry)選手。本日、平泳ぎ100メートルで無事に準決勝進出を決めました。
【7月26日追記】その後、モナは準決勝で7位入賞し、決勝進出が決まりました!アイルランドからのオリンピック競泳での決勝進出は史上2人目です。
今回、選手たちの家族は日本へ応援に行くことが出来ず残念だったことと思いますが、その代わりに各地で選手の家族が集うなどして、参加意識を高めているよう。
こちらは昨日のRTEニュースで報じられた、ベルファートでの集い。ベルファースト市長が聖火を点灯するなどして、みんな楽しそうです。
ちなみにこの動画の0:30あたりに登場しているのが、選手村の段ボールベッドで飛び跳ねる動画をSNSに投稿し、フェイクニュースを払拭した!と話題になった、体操のリース・マクレナハン(Rhys Mcclenaghan)選手のご両親。(お母さん、明るく元気いっぱい、お父さん、出番なし・笑)
※参照→
東京五輪選手村の段ボールベッドは「セックスしても大丈夫」 アイルランド体操選手が飛び跳ね証明(Newsweek日本版)
あん馬種目で昨日決勝進出を決め、金メダルを狙うリース君ですが、実はYouTuberとしても活躍。自身のYouTubeチャンネルに投稿しているオリンピックVlogが、21歳の等身大のオリンピアンの感激、高揚感が伝わってくる内容で好感が持てます。
1週間ほど前に投稿された選手村での様子を映した回がとてもいい。キャンプ地から選手村への移動中に日本の皆さんの声援を受けているのがわかりますし、選手村も居心地良さそう。部屋からの眺めを喜んだり、食堂でドレッシングの種類の多さに驚きつつ好物だというお寿司をほおばったり、自動運転車に感激したり…と、微笑ましい限りです。
一方、すでにメダルの夢破れた選手もあり。大会序盤の注目度ナンバー1だった、アイルランド初のテコンドーでのオリンピック出場を果たしたジャック・ウーリー(Jack Wooley)選手は、初戦でまさかの逆転負け。試合後の記者会見はかわいそうで見ていられないほどで、「TVで泣かないようにしようと思ったのに…」と言う彼を見て、私も思わずもらい泣きしてしまいました。
「出場することが目標って人もいるかもしれないけど、ボクは勝ちに来たのに。応援してくれたみんなをがっかりさせてごめん…」と言うジャックに、RTEのレポーター、ポール・フリンさんが「ジャック、謝ることはないんだよ。故郷のみんなが君を誇りに思ってるよ。(アイルランド初のテコンドー出場という)ヒストリーをつくったんだから!」と慰めるのがまた優しくて、さらに涙が…。
ジャック君のストーリーは、日本のメディアにも取り上げられました。ジャック君、これからも頑張って、次のオリンピックを目指してね!
→
夢舞台、3秒の悔し涙と刻んだ誇り アイルランド初のテコンドー選手(朝日新聞DIGITAL)
ほかにも印象的な選手があるものの、最後にもう一組だけご紹介。前回のリオ・オリンピックでボート競技で銀メダルを獲得した、コーク県スキバリーン(Skibbereen, Co. Cork)出身のオドノヴァン兄弟をご存知でしょうか。
強烈なコーク訛りがアイルランド国民にも理解されず、アイルランド国内で放送されたインタビューにも英語字幕がついたという伝説のペア。今回は弟のポール・オドノヴァン(Paul O'Donovan)選手のみが、同じスケバリーン出身のフィントン・マッカーシー(Fintan McCarthy)選手とペアを組んで出場しています。
予選を勝ち進んだあとの彼らのインタビューが、今回もやっぱり可笑しかった(笑)。
日本の暑さについて聞かれ、「暑さ対策はバッチリ。イタリアのお風呂場で自転車こぎしてたから」と言ったり、ボート競技はアイルランド時間の夜中の中継となるため、遅くまで起きて見てくれている家族や故郷の人たちにひと言どうぞ、と言われると、「早く寝ろよ、オレたちみたいなアホを見てないでさ」と答え、レポーターに「うちの局で中継してるんだからそんなこと言うんじゃないの!」と突っ込まれたり(笑)。
スタジオのコメンテーターも、「彼らにはプレッシャーという言葉はないですねー」と締めくくっていましたが、この明るさ、真剣勝負とは裏腹の肩の力の抜けた感じがなんだかいいですよねー。
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