かねてから予定されていた通り、昨日よりアイルランドでは
EUのデジタルCovid証明書の運用が始まり、16か月ぶりに不要不急の海外渡航が解禁されました。
これに伴い、海外からの観光客の受け入れも事実上、解禁。EU諸国に加え、イギリス、アメリカ、そして日本からも、ワクチン接種を完了(もしくは180日以内に新型コロナから回復)した渡航者に限り、PCR検査の陰性証明や入国後の自己隔離なしでアイルランドに来ることが出来るようになりました!
(上記が適用されない国の一覧は
こちら)
ちなみに、EU諸国及びアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェイ、スイスからの渡航者は、ワクチン未接種/新型コロナからの回復歴がない場合でも到着72時間以内のPCR検査陽性証明があれば自己隔離なしで入国できますが、日本を含むそのほかの国からの渡航者には適用されません。
つまり、日本からアイルランドへ来る場合、ワクチン接種完了または新型コロナから回復した証明がない限りは、これまで通り到着72時間以内のPCR検査陰性証明の提示と、入国後14日間の自己隔離(5日目に陰性となれば隔離終了)が義務付けられることになります。
また、EU圏外の国からの入国には、変異株の拡大状況により「緊急ブレーキ」が発動される場合があり、その場合は上記ルールが変更されることもあるとのこと。(現時点では「緊急ブレーキ」は発動されていません)
当地がウェルカムでも、アイルランドから日本へ入国する要件(ワクチン接種の有無にかかわらず、PCR検査陽性証明の提出&3日間の強制を含む14日間の隔離あり)が厳しいので、日本の皆さんに来ていただくのは現実的にはまだ難しいでしょうが、まずは当地から一歩、日本へ近づきました♪

エメラルドグリーンの大地と大西洋、先日訪れたカウンティー・メイヨー(Co. Mayo)にて。西の果ての国へ「Céad míle fáilte‼」(ケードミーラフォールチャ!)=アイルランド語で「10万回のウェルカム!」
昨日のニュースでは、久しぶりに賑わうダブリン空港で早速に国外へホリデーに出かける嬉しそうな人たちや、海外から里帰りした人が家族と対面を果たす様子などがさかんに報じられました。
1週間前と比べて空港利用者は150%増だそうですが、2年前のこの時期からは80%減。エアラインの利用者が2019年のレベルに回復するには3~5年かかると専門家は言っています。アイルランドの観光シーンは海外からの観光客が9割を占めるので、観光業の回復にもそのくらいの時間を要するということでしょう。
まだまだ先は長いけれど、ここまできたらゆっくりでもいいから、逆戻りせずに進んでいけることを願うばかりです。
収束するかに見えた新型コロナの状況も、周辺諸国同様、変異株の影響で一進一退です。
ここ数日、新規感染者が1000人を超える日が続き、入院者数もじわじわ増えています。人混みを避けるように、ワクチン未接種者はより気を付けるように…といった注意がうながされつつ、緩和はほぼ予定通りに進められています。
ワクチン接種はますますスピードアップして、接種完了者が成人の60%を超え、イギリスに続き現在アイルランドが世界第2位の接種率だそう!
数日前に看護師の友人から、新型コロナで入院する人の5%がワクチン接種済みの人だと聞かされ、やっぱりワクチン接種完了しても気を付けないと…と思っていたところ、今日のニュースで新規感染者の5人に一人がワクチン接種済みであると報じられ、やっぱり…。(未接種の人より回復は早いとのこと)
緩和が進むほどにより自己責任を伴うことになる、というのが、近ごろ私が感じていることです。
パンデミックが始まって早16か月。当初の半径2キロ以内の暮らしから、とうとう海の向こうまで移動出来るようになったのはなんとも感慨深く、喜ばしいことですが、2キロ、5キロ、県内…と行動が制限されていた頃を思うと、今となっては感染から守られていたんだなあ、とありがたく思えたりもするのでした。
※アイルランドへの入国情報の詳細は、下記ニュースや発表をご参照ください。
→
Explainer: Here's how the new air travel system works (RTE News)
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アイルランド政府による国際渡航に関する制限措置の緩和(在アイルランド日本大使館からのメール)
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