
スライゴ・タウンのイエーツ像
W.B.イエーツはダブリン生まれですが、その
ルーツは父方・母方ともにスライゴにあります。
父方の曽祖父は近郊の村Drumcliff(イエーツはここ教会の墓地に眠る)の牧師でしたし、母方のPollexfen一族は、港町として栄えていたスライゴをリードする貿易商でした。
イエーツ自身も子供時代・青年時代の休暇をスライゴで過ごすことが多く、まさに
スライゴという土地の精霊からインスピレーションを与えられ大成していった文学者と言えるでしょう。
スライゴ・タウンとその周辺には、
イエーツゆかりの場所がたくさん。
文学者の足跡を訪ねたりするのが好きな私にとって、スライゴは何度行っても新しい発見のある、飽きることのない町です。
スライゴ・タウンの中心に位置する
イエーツ記念館(Yeats Memorial Building)は、イエーツ協会(Yeats Sociaty)の本部。
約100年前に建てられた赤レンガ造りの旧AIB銀行の1階に、
ちょっと地味目に資料展示がしてあるのがなんともいい感じ。

イエーツのことでわからないことがあれば、ここに聞くとたいていのことは解決します。
さらに事前予約しておけば、イエーツやスライゴに関する多くのビデオの中から、そのお客様やグループの趣向にあったものを上映してくれ(そのテレビがまた年代モノっぽくていい感じ)、イエーツ博士の協会員の方が簡単なレクチャーもしてくれます。
こちらは、
世界中から訪れたイエーツ・ファンからの手紙などなど。


2005年に私がご案内した
岩手県の高校生の皆さん。今でも飾っていてくださって感激!
そしてこの扇は、
日本の精神世界に強い関心を抱き、能仕立てのお芝居を創作したイエーツにちなんで、日本のグループさんが協会にプレゼントしたものだそう。

イエーツの偉大さに比べると小さな記念館ですが、
訪れる人を歓迎する気持ちはとっても大きな記念館なのでした。
※過去の関連ブログ:
イエーツと日本刀(ダブリンで行われているイエーツ展について)
- 関連記事
-
コメント