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イエーツ記念館で見つけた日本(スライゴ研修3)

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スライゴ・タウンのイエーツ像

W.B.イエーツはダブリン生まれですが、そのルーツは父方・母方ともにスライゴにあります。
父方の曽祖父は近郊の村Drumcliff(イエーツはここ教会の墓地に眠る)の牧師でしたし、母方のPollexfen一族は、港町として栄えていたスライゴをリードする貿易商でした。

イエーツ自身も子供時代・青年時代の休暇をスライゴで過ごすことが多く、まさにスライゴという土地の精霊からインスピレーションを与えられ大成していった文学者と言えるでしょう。

スライゴ・タウンとその周辺には、イエーツゆかりの場所がたくさん
文学者の足跡を訪ねたりするのが好きな私にとって、スライゴは何度行っても新しい発見のある、飽きることのない町です。

スライゴ・タウンの中心に位置するイエーツ記念館(Yeats Memorial Buildingは、イエーツ協会(Yeats Sociaty)の本部。
約100年前に建てられた赤レンガ造りの旧AIB銀行の1階に、ちょっと地味目に資料展示がしてあるのがなんともいい感じ。

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イエーツのことでわからないことがあれば、ここに聞くとたいていのことは解決します。
さらに事前予約しておけば、イエーツやスライゴに関する多くのビデオの中から、そのお客様やグループの趣向にあったものを上映してくれ(そのテレビがまた年代モノっぽくていい感じ)、イエーツ博士の協会員の方が簡単なレクチャーもしてくれます。

こちらは、世界中から訪れたイエーツ・ファンからの手紙などなど。

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2005年に私がご案内した岩手県の高校生の皆さん。今でも飾っていてくださって感激!

そしてこの扇は、日本の精神世界に強い関心を抱き、能仕立てのお芝居を創作したイエーツにちなんで、日本のグループさんが協会にプレゼントしたものだそう。

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イエーツの偉大さに比べると小さな記念館ですが、訪れる人を歓迎する気持ちはとっても大きな記念館なのでした。

※過去の関連ブログ:イエーツと日本刀(ダブリンで行われているイエーツ展について)

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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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