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メイヨーで夏休み③ 海辺の宿ステラ・マリス・ホテル

メイヨーで夏休み① 絶景!夕暮れ時の岩の柱、ドゥーン・ブリシュタ
メイヨーで夏休み② 誰もいないビーチで泳ぐ!

週末を過ごしたメイヨーで、以前から一度行ってみたかった海辺の宿ステラ・マリス・ホテル(Stella Maris County House Hotel, Ballycastle, Co. Mayo)に宿泊しました。

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海を見晴らす、人里離れた丘の上にたたずむロマンチックなプチ・ホテル

イギリス支配時代、海軍警備隊の本部として建てられた19世紀の要塞だった建物。
20世紀初頭に女子修道院に引き継がれ、ラテン語で「海の星」を意味する「ステラ・マリス」と名付けられました。こんな素敵な名前を付けた修道女さんは、とってもロマンチックな方だったことでしょう。
修道院時代はここで、地元の人たちにレース編みや音楽のレッスンが行われたこともあったそうです。
ホテルとしてオープンしたのは1960年代で、その時々のオーナーが愛着を持って建物に手を加え、現在の姿に。

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全11室という小さな宿。2泊した私の部屋は、やはりアイルランド西部のメイヨーと同じように泥炭地の多い「コネマラ(Connemara)」でした

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簡素に見えますがアンティーク風の家具がどれも洗練されています

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全室シー・ビュー。夜も朝も海を見ていたくて、カーテンは一度も閉めませんでした。まるで一枚の絵のよう

現在のオーナーであるフランシスさんは、幼少時代にここに宿泊したことがあったそうです。将来ここの持ち主になるとは思いもせずに。
館内にはフランシスさんの想いのこもったヒストリーが感じられる調度品がいっぱいで、まるで博物館かのようです。

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ホテルの玄関を開けるとこの方が出迎えてくれます。開ける度に「うわっ」とびっくり(笑)

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玄関の床タイルは19世紀からのものでしょうか

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バーカウンターと暖炉のあるリビングには、大時計のテーブルが

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海の見えるコンサバトリー。平時の夏には大勢のお客さんでにぎわうことでしょう(海外からのお客さんが9割だそうで、週末にもかかわらず宿泊客は数組のみでした)

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このコンサバトリーの壁に飾られた、エッグ・カップのコレクションが私のいちばんのお気に入り。エキゾチックな飾り棚もなんとも素敵

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要塞時代の塔らしき建築も見られます。この部分はどうやら上下階のあるスィートルームのよう

抜群のロケーションやたたずまいの素晴らしいさに加え、新鮮な地元素材を使った食事も美味しく、感激しました。

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前菜でいただいたチキンのハム、パイナップル添え

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主菜はやっぱりカウンティー・メイヨー特産のラム肉を

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デザートには旬のイチゴとルバーブ、そしてアイスクリーム。ルバーブは今シーズン2度目の収穫だそうです

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2泊目の夜は、主菜にタラを。パルメザンチーズとチャイブのペストをのせてオーブンで焼いたもの。これは家でもマネしたい!

朝食は2泊とも写真を撮り忘れて食べてしました。夕食が消化のいい適量だったようで、朝はちゃんとお腹がすいてモリモリ食べられたのも嬉しかったです。
アイルランドはまだ飲食店の店内飲食が出来ない状態ですが、ホテルに宿泊している場合は館内レストランで食事が出来ます。レストランでこうして落ち着いて食事をしたのはしばらくぶりだったので、それも含めて贅沢な2泊でした。

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ホテルの目の前がダウンパトリック・ヘッド(Downpatrick Head, Co. Mayo)。岩の柱ドゥーン・ブリシュタをバッチリ見晴らすことが出来ます

かつてはツアーの仕事でホテル暮らし&外食が日常でした。それがすっかりなくなった今、素敵な宿でくつろいだり、おいしい食事をいただくのがどんなに楽しくありがたいことか、しみじみ感じています。
ステラ・マリスのオープンは5~9月のみ。またきっと再訪したいと思わせる、特別な宿でした。
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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