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一回目のワクチン接種、アイリッシュ・ラグビーの殿堂AVIVAスタジアムにて!

コロナ禍収束に向けて慎重な緩和が進められているアイルランドですが、昨日よりレストランやパブなど飲食店の屋外飲食が再開し、街はいよいよにぎやかになってきました。映画館、遊園地、ジムやプールなどもさまざまな制限付きながら再オープンし、各地に活気が戻りつつあります。
ダブリンの街は、ゴーストタウンさながらだった一時期の様子がなつかしくなるほどに、再び交通ラッシュに見舞われるようになってきています。

ワクチン接種も順調に進んでおり、ついに私も数日前、集団接種会場にて一回目の接種を受けました。
アイルランドは、医療従事者や高齢者施設の長期入居者、基礎疾患のある人などに最優先で接種した後、年齢順に順番が回ってくるのですが、60代からはオンライン登録システムが導入され、今日は〇歳、明日は〇歳…と登録開始日が1歳ごとに小刻みにオープンしていきます。
自分の年齢の登録日を待って登録すると、3週間以内に携帯電話のテキストメッセージで接種日時・接種会場・ワクチンの種類が知らされることになっており、たいてい接種日の3日~1週間前にテキストが届くよう。現在、接種年齢は40代におりてきていますが、大きな混乱もなく、実にスムーズに進んでいます。

私の住む地域の接種会場は、なんと、アイリッシュ・ラグビーの殿堂アヴィヴァ・スタジアム(AVIVA Stadium)。ワクチン接種ついでにスタジアムが拝めるなんて、ラグビー・ファンとしては夢のよう!
※アヴィヴァに関する過去ブログ→アイリッシュ・ラグビーの殿堂、アヴィヴァ・スタジアム見学(2019年11月)、ラグビー・シックスネーションズ、ダブリンより実況生中継…無事終了!(2020年2月)

私より数歳年上で、先に接種した友人が、「スタジアムを見下ろせるよ!」と教えてくれたので、テキストメッセージがいつ来るか、私の接種日はいつなのか、毎日ワクワクして待っていました。
ところが、待てど暮らせどテキストが来ない…。気が付けば、私より年下の友人知人が次々にテキストを受け取り、接種会場へ赴いているではありませんか。
これはおかしい、私の順番がとばされている!と、問い合わせし続けること1週間。ふいに「明日来れますか?」とアヴィヴァ・スタジアムの担当者から電話がかかってきて、同年齢の人たちに1週間~10日ほど遅れをとったものの、無事に接種にこぎつけたのでした。

とばされた理由は最後まで分からずじまいでしたが、アイルランドのワクチン接種プロジェクトが全般的にとてもうまくいっているだけに、どうして私だけ…と、かなりモヤモヤしました。
今すぐワクチン!と急いでいたわけではなかったけれど、自分にだけ回ってこないとなるとイヤなものですね。送れば必ず届く「全プレ」なのに、私にだけ届かない…みたいな寂し~い気分でした。(笑)

そんなわけで、突然やってきた私のワクチン接種日でしたが、アヴィヴァ・スタジアムで一回目のファイザー/バイオンテック社のワクチンを無事に接種してきました。

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駐車場が混むかも…と早めに行きましたが、スペースは十分に空いていました。地下駐車場から「ワクチン・センターはこちら」のサインに沿って地上へ。サインはアイルランド語/英語の2か国語

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地上に出るとスタジアムが目の前に!

会場内は撮影禁止。入口を入るとブースがいくつかあり、そこでIDを見せて受付。各所にいる係の人たちの誘導に従いエスカレーターで上へ。しばらく進むと、友人が教えてくれた通りに、ガラス張りの窓からスタジアムが見晴らせました。

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窓の外は写真OKと係の人が許可してくれたのでパチリ!用紙は受付で手渡されたファイザー/バイオンテック社ワクチン(コミナティ)の説明。ああ、ここで間もなく7月3日にジャパンVSアイルランドのテストマッチが行われるのね~と感慨深い気持ちに

接種ブースのあるフロアは最上階に近いバーのあるエリアで、「ギネス」の看板を横目に接種ブースへ。(もちろん、試合のある時にだけ開くバーですから今は開いていませんが・笑)
普段あまり病院に行ったりすることのない私は注射となると身構えてしまい、痛いかな…と目をつぶっていたら終わっていました(笑)。
接種後の15分間の経過待ちエリアもやはりバーの隣りで、スタジアムを見下ろしながら最後までアヴィヴァを満喫してきました。

接種後、「頭痛がしたらパラセタモール(アイルランドで一般的な解熱鎮痛薬)を飲んでね」と言われました。帰宅途中、ちょっと前頭部がズキズキするような気がしましたが、気のせいかなあ…という程度でしたので、特に薬は飲まずにすんでしまいました。
私は直前に接種日を通達されたため、前後の予定がすでに詰まっており、仕事から直接接種会場へ行き、接種後は前々から予約していたスポーツマッサージへ。翌日は注射を打った腕がちょっと痛かったけれど、特に気にせず3日間続けてサーフィンし、今もこうして元気ですから、幸い副反応はなかった…ということでしょう。
周囲の友人知人の多くがファイザー/バイオンテック社のワクチンを接種していますが、軽い頭痛以外の副反応のあった人は今のところ聞きません。60代の人にはアストラゼネカ社のワクチンを打った人が多く、接種後、風邪っぽい症状が出たと言う人を複数聞きましたが、いずれも軽い症状だったようです。

ワクチン接種には反対の人もいますし、副反応を危惧して打ちたくない人もいます。アイルランドでもアンチ・ヴァクチンを主張する人や、ヴァクチン・ヘジタントを示す人もいるにはいますが、今回の新型コロナ・ワクチンに関しては全般的にかなり接種に積極的です。先日ミホール・マーティン首相が会見で、アイルランドは新型コロナ・ワクチンへの信頼度が世界いち高いと言っていました。(どういう統計なのかわかりませんが)

確かに、接種日が通達されると「おめでとう!」と言い合いますし、ワクチン接種がイベント化している感アリ。この週末のサーフィンでも、接種を終えたばかりの友人とお互いの腕のアザを見せ合って、「イェーイ!」と喜び合いました。
ワクチン接種が完了した同志は「ワクチン・ボーナス」としてマスク、ソーシャルディスタンスなしで堂々と会えることになりますし、7月19日からはEU圏内の行き来も出来るようになります。
今や「ワクチン接種=制限の少ない暮らし」という図式が国民感情にすっかり浸透していると言えるでしょう。

2度目の接種は28日後。日が近づいたらまたテキストメッセージが届くシステムですが、今度はとばされませんように!
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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