ガイド業はまだまだ需要がない状況なので、企業での通訳のご依頼をいただき、
先月より現場での仕事に復帰しています。
工事現場などに立ち入るので、そのための準備や研修がひと通り終了し(過去ブログ→
講習を受けた一日)、先週より現場デビューして早2週間。
曜日に関係のないガイド業とは違って、月~金に仕事をするという、私にとっては新しいルーティンが始まりました。しかも仕事は早朝から始まるので、ウィークデーは毎朝5時起き!
私が通訳として入る現場はクリーンルームなので、ポリエステル製のPPE(個人用防護具)を着用します。その上にヘルメットをかぶり、メガネも着用。ヘルメットや名札がなければ、誰が誰かわからないような状態です。
全身真っ白に覆われた人たちが室内を右往左往している様子は、なんだかスターウォーズの世界みたい(ストームトルーパーのこと・笑)。宇宙船に乗せられてナントカ星にたどり着いちゃったみたいなシュールな光景です。
専門的な理解が追い付いていない私は、まるで工場見学にやってきた小学生のごとく、目の前で繰り広げられる巨大なDIYをしげしげと眺めてばかりいます。
現場のレイアウトの関係で、駐車場からクリーンルームの入り口まで工事現場の真っ只中を片道15分ほど歩いていかなくてはなりません。下がすけて見える仮設の階段を上ったり下りたり、巨大な穴が掘られている脇を歩いたり。
ヘルメットをかぶった作業員の集団の中を歩いていると、なんだか炭鉱夫にでもなったような気分。ダフネ・デュ・モーリアの小説の世界を思い出してロマンチックな気分になったのも束の間、砂ぼこりがぼわ~っと舞い上がって来て現実に引き戻されたりして。(デュ・モーリアの『ハングリー・ヒル』。炭鉱を所有している一家の話で、炭鉱夫そのものの話ではないですが…)
工事現場の中へ入れることなんてめったにないので、ここぞとばかりにあれこれ観察。先日は掘削機で岩盤を掘っている現場に遭遇、観光ガイドとしての知識のとおり、この辺りの地盤が強固な石灰岩の塊であることが目の前で確認できて感動しました。

職場から支給された工事現場を歩くときに身に着けるもの一式。クリーンルーム内ではお化粧をしていてはいけないので、ノーメイクにジーンズとTシャツ、ヘルメットに安全ベスト、安全靴…というのが日々のアウトフィットに。ミッフィーちゃんのバッグは日本から姉が送ってくれたお弁当箱入れ。中身もやはりミッフィーちゃんのお弁当箱で、夕ご飯の残りものを詰めたりして毎日ランチ持参してます♪
今日は花の金曜日、ルンルン。月~金で働く人たちが週末を楽しみにする気持ちが初めて分かりました。
このルーティンがしばらくの間続きますが、昨年の降ってわいたような夏休みとはまた違った、パンデミックがもたらした新体験を前向きに楽しもうと思います!
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