fc2ブログ

ルバーブのジャムを作る

近所のオーガニック・ショップで、大きくて立派なルバーブを発見。朝食のヨーグルト用にジャムを作りました。

ruberbjam05215
アイルランド産の巨大ルバーブ、長さが1メートルはあったと思います。大きすぎて茎の上部が入らない(笑)

ルバーブはアイルランドではジャムにしたり、クランブルやパイの具になったり…と夏のデザートの定番ですが、日本で知られるようになったのはせいぜいここ10年くらいかと思います。観光ツアー中の食後のデザートにもよく出されますが、以前は知らない人がほとんどでした。
私は信州育ちなので、比較的早くからルバーブという植物を知ってました。地元の老舗ジャム屋さんに、昭和の時代にすでにルバーブ・ジャムがあったので。
愛読書『赤毛のアン』の続編の一作、『アンの愛情』の古い訳では、ダイアナのお母さんが作るルバーブのゼリーが「大黄(だいおう)のゼリー」と訳されていたので(11章)、まさかそれがルバーブのこととは知らず、大黄ってなんだろう…って思っていたものです。
子どもの頃に読んだ立原えりかさんの童話集に、パリの街に咲くリラの花をひと目見たいと憧れていたら、身近にあったライラックのことだった…ってお話があったけれど、まさにソレ(笑)。

ちなみに『アンの娘リラ』では、アンがルバーブのジャムを作るシーンがありますが(20章)、これまた古い訳ではルバーブの「ル」の字もなく、「つけもの」と訳されていました。日本ではそれほどルバーブは馴染みがなかった…ということですね。

さて、ルバーブは茎の部分を食べるのですが、甘味を足さない限りかなり酸っぱいので、これを最初に食べた人はすごいと思います。
ザクザク切ると、酸っぱい青リンゴみたいなさわやかな香りがぷ~ん。アイルランドの夏の風物詩です。

ruberbjam05214
ぶつ切りルバーブにはちみつを入れて火にかけます。ルバーブの量が思いのほか多くてはちみつが足りず、買い足しに出るには時間が遅すぎたので、ブラウンシュガーを足しました

ruberbjam05213
アクを取りながら煮詰めて…

ruberbjam05216
少しルバーブの形状が残っている方が好きなので、このくらいで火からおろします。レモンを絞って入れて、出来上がり♪

ruberbjam0521
お裾分けする分を取り分けて、あとは自家用に。繊維たっぷり、ビタミンCもいっぱい、身体に良さそう♪

ruberbjam05212
今朝、早速ヨーグルトと一緒にいただきました。もうちょっと甘くしても良かったかも、です

そういえば、以前は夏になるとルバーブ・クランブルをよく食べたものですが、ツアー中に各所でデザートとして出されたものを食べていたからですね。今思うと、ルバーブやら、ロブスターやら、旬のおいしいものをあれこれいただいていたんだなあ。
ツアー生活に戻るまでは、自分で作るしかないですね。次回はルバーブ&イチゴのクランブルを作ろう♪
関連記事

コメント

松井ゆみ子

東京で出会ったフランス人青年が「ルバーブと思ってジャムを作ったら、フキだった」って悲しそうに話していたのを思い出します・泣き笑い
甘みをおさえておくと、サバやチキンのソースになりますよ!甘めにしたくなったらはちみつやメープルシロップを足せばオッケー。なんでも通年買えるようになった昨今、ルバーブとグースベリーは、気をつけていないと旬を逃すのが嬉しい緊張・笑
ルバーブの葉に毒性があるのは、ずいぶん後になって知りました。買うとき葉は落とされているもんね。つい最近知ったのは、ルバーブって育つのにすごく時間がかかること。なおこさんが買ったものは、たぶん3年以上経た苗じゃないかしら。ありがたみが増しますよね!!

naokoguide

ゆみ子さんへ
ゆみ子さん、こんにちは。
フキとルバーブ、見た目はちょっと似てますよねー。私も長いこと親戚かと思っていたけど、フキはキク科、ルバーブはタデ科で血縁じゃないんですってね。そう言われれば葉っぱの形も違う。
私としては、アイルランドにフキがあってくれた方が嬉しいけど(笑)

そう、私も行きつけの肉屋兼食材屋で5月初旬に初物発見!ってときに買いそびれたら、2度と見られなくなっちゃって。ダブリン生協のオーガニックショップでランニング途中に見つけ、巨大で持てなくて、家に帰って車で出直して買いました(笑)
大黄の葉は毒性で、根は漢方に使われるみたいですね。私たちが食べているのは食用に改良されているもので、きっと根は処分しているんでしょうけど。茎でこんなに繊維質豊富でお腹にいいから、根は強力そうー。

そうか、成長にそんなに時間がかかるものなんですね。良いことを聞きました、教えてくださってありがとう!
3年分のルバーブの人生をじんわり味わいながらいただきますー♪



非公開コメント

naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

Instagram

お知らせ ☘

旅のガイドご予約・お問合せはこちら
ガイディング・アイルランド

「絶景とファンタジーの島 アイルランドへ」(イカロス出版)
☘8/29最新版刊行☘好評発売中!
ikarosbook0517 . ikarosnewbook0823
初版はこちら

拙著販売&サイン会!
2023年11月27日(月)京都
ルナサ来日コンサート会場にて
詳細はこちら

2023年12月2日(土)東京すみだ
2023年12月3日(日)所沢
ケルティック・クリスマス会場にて
詳細はこちら

滋賀・彦根にて講演!ブログ参照
2023年11月28日(火)
12:50~ ※オンライン参加可
「緑の島アイルランドの魅力」 詳細はこちら

岡山市にて講演!ブログ参照
2023年12月9日(土)
10:45~/13:00~
「モンゴメリ作品をケルトで読み解く」 詳細はこちら

東京・アイルランド大使館にて講演!ブログ参照
2024年1月12日(金)
10:30~/14:00~
「アイルランドの集い~北アイルランドを中心に魅力を語る~」
詳細はこちら

東京・銀座にて講演!ブログ参照
2024年1月14日(日)
13:30~ ※オンライン参加可
「アイルランド春夏秋冬の魅力」
詳細はこちら

新規オンライン講座!
→詳細は追ってお知らせ致します!

過去のオンライン講座配信
見逃し配信ご購入可!
2020年6~8月・全6回→こちら
2020年12月・特別回→こちら

カレンダー

11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

月別アーカイブ