
対イギリス戦の勝利の瞬間(本日付けIrish Timesの付録!)
朝から新聞各紙を読みながら、
土曜日のシックス・ネイションズの勝利の余韻に再び酔いしれています!
「歴史的勝利」「生涯忘れえぬ日」「国民皆の勝利の瞬間」「完全なるパフォーマンス」…などなど、感激と賛辞が並ぶ中で、
「アイリッシュは相応のマチュアリティー(=成熟度)を見せ、歴史の中で大きな一歩を踏み出した」といった表現があり、私の思いとオーバーラップするような気がして印象的でした。
少なくとも私が観戦したバーでは、イングランドに罵声を浴びせたりするような様子は見られませんでした。
イングランドの国歌斉唱を揶揄する人もいませんでし、ネガティブな応援の仕方もなかったように思います。
恨みつらみを晴らすというより、なんと言うか、もっと厳粛なムードで、個人的には、そのことが試合の勝利と同じくらいに感動的だったと思っています。
私にはラグビーのことはよくわかりませんが、それでも今回の試合でのアイルランド選手たちは、なんだか神がかっていたように思えます。
過去800年の歴史の軋轢、国民皆の期待、クローク・パークというロケーション…
全アイルランド人の気迫があの場に集結して、選手たちに見えないマジックがかかったような…。
私にはそんなふうに見えました。
(歴史的なバックグランドについては、
過去ブログをご参照下さい)
人間の「気」とは、集結するとこうまで大きなものなのか、とある種の驚きさえ感じたほど。
それが正しく働いた時には、人間にものすごい成長をもたらすのではないかと思います。
私たち日本人は、対アジア諸国に対してはイギリス的な立場です。
以前に旅先で、年配の韓国人グループに罵倒されたり、反日的な態度を取られたりしたことがありますが、私の知りえない過去のことで言われてもどうしようもなく、やはりいい気はしませんでした。
国民としてのプライドは大切ですが、それをネガティブに働かせてはならないと思います。
新聞での表現に合ったように、
今回の試合でのアイルランド人の態度は、長い歴史が過去となったことを物語るようなものでした。
同時に、誰もが何故か負ける気がしなかったのではないかと思うのですが、それはこの勝利がアイルランド人に約束されているものだったから。これを通して、
ネガティブな国民感情を払拭して大人になりましょう、ということだったように思うのです。
同時に、こういうことは個人的な人間関係にも当てはまるので、
いつもポジティブな気を働かせるようにすれば、物事って必ずいい方向に向かうのかな、と思うのです。
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