アイルランドは18歳以上人口の40パーセントが1回のワクチン接種を終え、新型コロナ感染症による入院患者が100名を下回り、昨年9月24日以来最低値となりました。→
Number of patients in hospital with Covid-19 falls to below 100 for first time since September(TheJournal.ie)など参照
新規感染者数は横ばいですが、病状が重くなる人は目覚ましく減少しています。これぞワクチン効果、そして、病床に空きがあり、感染症をコントロール下におけているという状況こそがパンデミック収束のシナリオだったんだ、と実感し始めました。
予定通り6月から宿泊施設を開けることが出来れば、昨年同様、この夏もステイケーション(国内の近場でホリデーすること)が叶い、国内の観光地はアイルランド人でにぎわうことになります。
夏の後半には、EU諸国やアメリカからワクチン接種済みの観光客を受け入れる可能性も高まっており、私たち観光ガイドの間でもそろそろ…といった雰囲気が見え始めました。
日本マーケットの再開は冬以降になるでしょうから、私の出番はまだちょっと先になりそうですが、実質的な動きが見え始めてきたのはなんとも喜ばしいことです。
そして昨日、国務大臣よりアナウンスがあり、OPW(Office of Public Work=公共事業局)の管理下にある史跡、公園、博物館など一般公開している施設はすべて、今年いっぱい入場料を撤廃することにしたそうです!
観光産業、地元の関連産業を助け、盛り上げるために、2021年は国が運営する観光べニューは無料開放!というわけです。素晴らしい。
OPWが運営する観光施設は国内に90か所あり、5200年前の巨大古墳ニューグレンジ、中世の古城キルケニー城、岩山にそそり立つ大聖堂ロック・オヴ・キャシェル、アラン諸島の断崖絶壁にある古代の砦ドゥーン・エンガスなどが含まれます。
現状では、外観のみの見学など制限付きのものを含め54か所がオープンしているそう。(5/11現在の開き状況→
こちら)
海外からの観光客は入場料がツアー費に含まれていたりしますが、個人旅行の場合や、アイルランド人が家族で国内旅行するような場合には、入場料がかからないとなると足が向きやすいですよね。これを機に、地元の史跡に関心を向ける人も増えることでしょう。
そして、こうして少しでも観光業の再開を後押ししようと、国が具体的に動いてくれるのが何よりありがたいです。
各サイトの詳しい情報はこちら。→
Heritage Ireland(内部の見学は制限している場所も多いので、事前に要確認)

夏のニューグレンジ。狭い古墳内はコロナ禍で見学不可となっていますが、早く解禁されますように…(写真はドメインフリー)
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