今週から緩和が始まったことの中で誰もが待ち望んでいたのが、4ヶ月半ぶりの美容院、床屋のオープン。
昨年12月に数週間開いた時に行きそびれた私は、なんと10ヶ月ぶり。セミロングなので半年くらいは何もしなくてもどうにかなるですが、さすがに10ヶ月は長かった…。
待ち望んだカット&カラーをしてもらい、また一歩、文明に近づいた気分(笑)
今回の美容院再開がとくに楽しみだったのは、ダブリンに新しくオープンしたお店に行きたかったからでもありました。
その名もマル・ヘアー・トーキョー(
MARU Hair Tokyo, Essex Street, Dublin 2)、なんとアイルランド初の日本人が経営するサロンです。

ダブリン市街地の中心、テンプルバーの延長線にあるオールド・シティと呼ばれるおしゃれなエリアにあります。年始から準備が出来ていたにもかかわらずロックダウンで開けられなかったので、開店の喜びもひとしお。大きな窓いっぱいのお祝いのお花がきれい

オーナーの玲奈さん。私の本を手にポーズをとってくださいました♪(ご本人の許可をいただいて掲載しています)
これまでもダブリンに日本人美容師さんがいたことはありましたが、独立してお店を出されたのは玲奈さんが初めて。
まだお若いのにスゴイ。アイルランドの日本人史の記録に残る偉業です。
今のところほかの従業員なしで、おひとりですべてこなしておられるのもスゴイ。

清潔感あふれる明るい内装。店名の「マル」にちなんでミラーもまん丸。家具や内装はご主人がデザインして、手作りしたそう

この暖簾はアイリッシュ・リネンで、玲奈さんの手作り。「まる」の文字を近くでよく見せてもらったら、なんと刺繍。さすが美容師さん、手先が器用ですね
海外在住の日本人にとって、美容院は大問題です。西洋人とは髪質も違うし、カラーの染まり方も違う。アイルランド人は基本的に髪が細くて薄いせいか、女性はロングヘア派が多く、カットでスタイルをつけることをあまりしません。そのせいか、こちらの美容師さんたちはレイヤーを入れたりということは苦手で、髪を重層的にカットする技術が育たないみたいです。
毛先をパツン!と切っても、アイルランド人の髪質だと問題ないのでしょう。
思えばこちらに来てからの数年は、日本人どころかアジア人の美容師さんもいなくて、年一度の帰国時に思いっきり切るとか、ロンドンやニューヨークへ行ったついでに日系のお店に行くとかして、それでも間があいてしまうと、ギザギザのハサミとカミソリで自分で切っていました。当地の美容院へ行ってパツン!とされるよりはまし…と思って(笑)。
それを思うと、なんとも隔世の感が…。

カラーは日本製のものを、日本から取り寄せて使用しておられます。盆栽がステキ

シャンプーやトリートメントも日本製のミルボンというメーカー
これだけのお店をオープンするには、ご自身の腕を磨くこと以外に、リサーチや勉強もたくさんされたことでしょう。
オープンから4日目にして、予約はすでに7月まで埋まりつつあるとか。素晴らしいです。当地在住の日本人だけでなく、日本の美容技術の評判を知るアイルランド人のお客さんもいらっしゃって、日本のストレートパーマが人気なのだそう。
今はそういう時代なんですね、ローカルでグローバルする時代。
コロナ禍にもかかわらず、玲奈さんのような若い方がはつらつと夢を実現されているのを見ると、なんとも頼もしく、嬉しく感じられます。
ご主人と手作りした夢と愛情いっぱいの空間はとても居心地よく、こちらまで心が明るくウキウキしました。そしてこれからはダブリンでいつでも日本式でカットやカラーをしてもらえます。あー、嬉しい♪
- 関連記事
-
コメント
松井ゆみ子
ほんと”散髪”は海外在住の大問題ですよね。半年ごとくらいに東京の美容院に行っていたから(お店で「いちばん遠くから来てくれるお客さんと喜んでもらってました・笑)この30年、アイルランドで髪を切ってもらったことは皆無。クセっ毛なので、なおさら。最後に美容院に行ったの2年前なんですよ〜〜苦笑。
今回は、地元の美容院に行ってみようと思っています。どんなことになるのか、興味もあって・笑。ここでも予約いっぱいのようなので、行かれても7月くらいかな。次回は絶対、ダブリンで!楽しみが増えた。
2021/05/14 URL 編集
naokoguide
私も地元の美容院がどんなか体験したくて、何度か行きました。それでうまくいったら便利だなあ、って思って。
彼ら・彼女らの技術がどうこう、っていうのではなくて、アジア人の髪のことを知らないし、慣れてないので、やはり上手な仕上がりにはならなんですよね。それも体験、ってことで面白かったですが。
それにしても美容師さんってスゴイですよね。腕一本、ハサミ一本で、人間に髪がある限り、世界のどこでも仕事がある!そういう仕事ってそれほど多くないから、貴重なスキルだなあ、って思います。
サービス業だから、対人スキルもすぐれていることが求められますしね。
玲奈さん、とってもよく勉強しておられて、普段のケアの仕方とかも教えてくれるのでありがたいです。日本へ行くよりは近いから、ぜひ。そして、こちらに来られたら、一緒にお茶しましょうね~。
2021/05/14 URL 編集
曲まめ子
娘がアメリカにいた時を思い出しました。
美容院に行ったらパッツンパッツン切られて、
2度と行かないとショックだったみたい。
伸びるだけ伸ばして「あ~、切りたい!」って
1年に1度 一時帰国でカットしてました(^-^;
日本人の美容師さんは優秀ね!
直子ちゃんもこれで安心ね♪
2021/05/14 URL 編集
naokoguide
そうなんですよね、アジア人の髪を切り慣れている人でないとカットは難しいみたいです。こちらの美容師さんたちの技術が劣っているわけではないのでしょうが、髪質が違うのでベツモノみたいです。
昨年は開けたり、閉めたりを繰り返しましたが、今回はこのまま再開したまま脱コロナ出来そう。国民みな髪がボサボサ…の数ヶ月間、これも何年か経って思い返したら懐かしく思えるかもしれません(笑)
2021/05/14 URL 編集
玲奈
沢山、素敵な文章でご紹介頂いて有難うございます。
インスタグラムを作りましたので、是非そちらでブログを紹介させて下さい。
コロナ渦が落ち着き、これから益々ダブリンが元気になって住みやすくなりますように🙏⭐
2021/05/17 URL 編集
naokoguide
インスタ、早速フォローさせていただきました。ご紹介くだされば私も嬉しいです♪
予約いっぱいでお忙しいことでしょう、お身体気を付けて。
また、カルロストシキ話しましょう!(笑)
2021/05/17 URL 編集