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今年も黄色のカーペット!一面の菜の花畑

仕事に行く途中、幹線道路で事故があったので田舎道へ迂回したところ、レモンイエローのカーペットを一面敷き詰めたような光景が目に飛び込んできました。
まるで青空に広がる黄色の海のよう。行くときは急いでいたので、帰りにもう一度同じ道を通り、車を停めて眺めました。

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鮮やかなレモンイエローが一面に。セルブリッジ(Celbridge, Co. Kildare)近くにて

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正体は菜の花畑です!

そう言えば、コロナ禍前の過去数年、こんな頃にアイルランドを訪れるお客様によく訊かれたものでした。「ダブリンに到着する飛行機の窓から見えた、黄色いパッチワークは何?」と。
3年前の5月、ロンドン行きの飛行機から自分もそれを見た時には、「あれがお客様の言う、黄色いパッチワークか!」と感激したものです。
※過去ブログ→ヒースロー空港日帰り出張…と車検(2018年5月)

今では5月前半の風物詩にもなりつつある、この黄色いカーペットですが、実はアイルランドではまだ新しい景観と言えるでしょう。
2006年、EUの農作物の生産調整でサトウダイコンの栽培に終止符が打たれ、代わりに育てられるようになったのが始まりでした。サトウダイコンの一大産地だった南東部カーロウ県(Co. Carlow)からキルケニー県(Co. Kilkenny)にかけて広がり、ここ数年栽培地が増え、この写真のダブリン西のキルデア県(Co. Kildare)、ダブリン北のミース県(Co. Meath)やラウス県(Co. Louth)、そしてキルケニー寄りのコーク県(Co. Cork)でも目にするように。

収穫された菜種は輸出するばかりでなく、近年、国内でも食用油生産者が出てきました。観光地のギフトショップでもアイルランド産の菜種油を見かけるようになり、新たな特産物として定着しつつあります。クッキング・オイルとして使うのではなく、サラダにかけたりするとおいしいよう。

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日本だったら「菜の花街道」として、観光名所になりそうですね

観光のご案内でよく行く、ケルト十字架で有名なモナスターボイス(Monasterboice, Co. Louth)のすぐ近くに、ちょうど車が寄せられる菜の花畑があり、しばしば写真ストップしていたものでした。
ああ、コロナ禍以前の観光ツアーがなつかしい。来年は日本のお客様に見てもらえるでしょうか。
※過去ブログ→いちめんの菜の花畑!(2018年5月)/夢のアイルランド大周遊…ご案内始まる!(2018年5月)

思わぬ迂回路で見つけた光景。これからは迂回する必要がなくとも、しばらくはこの道で仕事に行くことにします♪
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アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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