ついに、ロックダウンが大幅に開けていきます!
アイルランド全土の自由な行き来、そして、全国民が待ちに待った美容院、床屋の再開が5月10日から始まります。ああ、いずれも4か月半ぶり…。いざ開くと思うと、なんとも感慨深いです。
本日夕方、ミホール・マーティン首相による正式な発表があり、5月以降の制限緩和の具体的なロードマップが示されました。
マーティン首相は「Hope is returning(希望が戻ってきます)」と言い、ニュースを伝えるRTEのキャスターのカトリーナ・ペリーさんも、いつもにも増して笑顔だったような気が。カトリーナが着ていたきれいな八重桜色のピンクのワンピースが、「希望」の色そのものに見えました。(前にも着ていたけれど、今日はとくに・笑)。
正直言って、県外へ移動が出来るようになるのは早くて6月かな…と思っていたので、思いがけないスピード緩和に驚きました。あと10日足らずで、西海岸へサーフィンにも行けるようになるなんて!
多くのビジネスも再開され、来月から20万人が復職することに。政府は再開にあたり、各事業主への助成金を仕事始めの週は倍額支給して支援すると言っています。
経済、レジャー、国民の日常生活が、夏に向けて少しづつ戻ってきます。今度こそ、開けたらそのまま持続させたい!
本日発表の主な緩和項目は以下となります。
ひと月前に提示されたロードマップに具体的な日付が入り、アップデイトされました。
※参照→
At a glance: What Covid changes mean for us this summer(RTE News)など
●5月4日~
・すべての建設現場の再開
●5月10日~
・県外へ移動して良い
・3世帯、または6名まで、屋外で会って良い(自宅の庭もOK。12歳以下は人数に含まない)
・集会への参加は15名まで
・屋外でのスポーツのトレーニングはひと群れ15人まで
・美容院、床屋など、直接的な接客を伴うサービスの再開(全予約制)
・博物館、美術館、図書館など文化施設の再開
・教会など宗教の集いの再開(コミュ二オン、コンファーメーションはまだダメ)
・葬儀は50名まで参列可。葬儀後の集いはダメ
・結婚式は50名まで参列可。結婚披露宴は屋外6名、屋外15名まで(6月7日より、25名までに)
【ワクチン・ボーナス】
・ワクチン接種者は、3世帯まで、マスク、ソーシャルディスタンスなしで屋内で会って良い
・ワクチン接種者は、ワクチン非接種の一世帯と室内で会って良い(基礎疾患がない場合のみ)
この、2つ目のワクチン・ボーナスにより、離れて暮らしているおじいちゃん、おばあちゃんが孫と再会できるようになります。
家族の集いを大切にする、アイルランドならではのスウィートな緩和項目ですね。
●5月17日~
・すべての小売店の再開
・公共交通機関の乗車制限を25%から50%へ
●6月2日~ ※感染状況により見直しの可能性あり
・ホテル、B&B、貸別荘など宿泊施設の再オープン
●6月7日~ ※感染状況により見直しの可能性あり
・ほかの一世帯を家の中に招いて良い
・レストラン、パブなど飲食店は屋外飲食に限って再開(ひとグループにつき6名まで)
・ジム、プール、レジャーセンターなど再開(個人でのトレーニングに限る)
・映画館の再オープン

飲食店は再開してもしばらくは屋外飲食の状態が続くよう。ダブリン市街地は再開に向け、行政の支援により、屋外の飲食スペースを作り始めています。ダブリンがパリの街みたいになるかも!笑(4月23日撮影)
屋内での活動の再開と、海外渡航の可能性は、今後の状況に応じて検討されることとなります。
6月以降の次なるステップは、そこが焦点となるでしょう。
マーティン首相は、国民の努力と犠牲が実を結び、制限解除を可能にした、と言いました。
アイルランドは今、厳しい制限を乗り越えたという自負と達成感があふれ、なんだかいいムード。この気持ちが、国家にとっても、いち個人にとっても決して平たんではないであろう再開への道を歩んでいくに当たり、力となってくれるでしょう。
ある意味、本当に大変なのはこれから…なので!
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