今日はやっと天気が下り坂になり、ほっとひと息。天気が悪くなって喜ぶのもなんですが、ここ数日、春爛漫の晴天に誘われ戸外で過ごしてばかりで、家ですべきことに集中できずにいたので…。
天候が変わりやすいアイルランドにあって、なんとも贅沢な悩みではありますが。

一昨日のナショナル・ウォー・メモリアル・ガーデンズ(
Irish National War Memorial Gardens, Dublin 8)、八重桜が6~8分咲き

昨年は春の天候が異常に良かったので満開が1週間くらい早かったですね→
八重桜の園…ウォー・メモリアル・ガーデンズにて(2020年4月13日)
ロックダウンの緩やかな解除が始まり、1週間が経過。春の気候も手伝って、国民皆が本当に久しぶりに晴れやかな気持ちで過ごせた一週間だったかと思います。
まだまだ飲食店はテイクアウトのみですし、不要不急以外の小売店も閉まったまま、美容院も開かないので国民皆で髪がボサボサ、または自前の不揃いのヘアカットですが(笑)、移動制限が半径5キロ圏内から居住県内に延びたのは大きい。縮み切っていた心がぐーんと広がったような気分。
ここ数日、バースデーでしばらくぶりに複数の友人たちに会いましたが、誰もが口々に「正直言って、2月頃はきつかった」、「やっと気持ちが軽くなった」…と。そして、夏にはサーフィンやキャンプに行けそうだね、冬にはヨーロッパへスキー旅行、来年春にはポルトガルへサーフ旅行だ!…と、コロナ禍になって初めて、希望的観測ではなく、現実味をもってホリデー・プランを話し合うことが出来た気がします。
ここ数日の数値や、政府やNPHET(政府の公衆衛生チーム)の発言を見聞きするに、どうやらアイルランドはついに第3波収束に向かっているよう。
本日の新規感染者は269人で、12月14日以来最も少ない数でした。入院患者数も減り続け、10月以来最小の181人に。実効再生産数も1を下回る状態が続いています。
そして、何より私が嬉しかったのが、NPHETのローナン・グリン高等医務官代理の発言。昨今の数値の減少は(本来は家族や友人の社交の機会であるはずの)セント・パトリックス・デー、イースターに皆さんが我慢して制限を続けた成果です、ありがとう…との数日前の記者会見での発言を聞いた時には、思わず目頭が熱くなりました。あのときに自制のたかが外れていたら、今ごろ大変なことになっていたでしょう。
冬で天気もすぐれない中、100日を超える辛いロックダウンでしたが、国民一丸となってやり遂げたという達成感と誇りが今この国の人々の表情にみなぎっているような気がします。
ミホール・マーティン首相も、このまま良い方向へ向かっていけば5月を通して大きく緩和が進められ、6月にはほぼすべての項目が解除されるでしょう、と言っています。ついに「ポスト・コロナ」の世界構築への具体的な舵取りが始まった感あり、万歳~。
ワクチンは、私の周囲でも接種したという人が増えてきました。友人のご両親、フロントラインで働く人、基礎疾患のある人など。
すでに接種を終えた医療現場や高齢者施設では感染率が激減し、目に見えるかたちで効き目が表れていると言います。1度の接種で70~80%の効果があることも分かってきたので、今、政府が、1度目と2度目の接種の間をより長く空け、より多くの人に初回接種を早く施してはどうか、とNPHETに相談をもちかけているそう。(UKでは1度目と2度目の間が3ヶ月だそうですね)
そうなると、ワクチンの供給の遅れや、一部ワクチンの接種後の血栓症の問題により達成できないか…と思われた、以前にマーティン首相が掲げた「6月までに成人の8割が接種」という目標も、実現可能になるかもしれません。
いいぞ、アイルランド!
そして今日4月18日は、我が愛すべきマイケル・D・ヒギンズ大統領の80歳のバースデーでした。おめでとうございます、ヒギンズ大統領!
春爛漫とコロナ収束ムード、そして、
お会いした6年前とちっとも変わらない大統領の元気なお姿に、より希望がふくらむような気持ちです。

冬に植えたチューリップも咲き始めました。アイスキャンデーみたい!
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