昨日、ロックシィニィで採ってきた海苔です!

じゃ~ん、山盛り!砂出しのためひと晩水につけておきましたが、岩場で採ったので砂も出ず、とてもきれいな海苔の山
これをトロ火にかけ、こげないように混ぜながら、お醤油とお砂糖で煮詰めていきました。
本来はもっとドロドロになるまで煮詰めるものなのかもしれませんが、粘りも十分出て来たし、海藻の食感が若干残っているのも手作りらしくていいかな…と思い、このくらいで出来上がりにしました。

自家製海苔の佃煮、白ごま入り。中くらいのジャムの空き瓶にぴったり詰まるほどの量が出来ました
早速、炊き立てのご飯といただきました。我ながら、おいしい。そして、日本で売られている市販のものに比べ、海苔の風味がものすごく強い!
これぞ海からの贈りもの、ロックシィニィ・ビーチよ、アイリッシュ海よ、ありがとう~。
(「海からの贈りもの」…アン・モロウ・リンドバークのエッセイではなく、海苔だけど・笑)
海藻を食する文化は日本を含むアジアでもっとも浸透していますが、アイルランドでも海辺に暮らす人たちには昔から馴染みのものだったようです。
そういえば、昨年夏、アイルランド料理の分野でご活躍の松井ゆみ子さん(
Yumikoのサバイバル・クッキングレシピ)にいただいたこの本があった!と思い出し、あらためて紐解いてみました。
アイルランド西海岸で生まれ育った著者による、アイルランドの海藻文化と各種レシピの決定版。ゆみ子さんも制作に携わっておられます。
Prannie Rhatigan’s Irish Seaweed Kitchen装丁も美しく、有名シェフから地元の人たちの海藻を使った料理やデザートが、レシピが生まれた背景を交えて書かれているのがいい。
アイルランドで採れる海藻の種類、シーズン、効能なども説明されており、日本の事例も多く引き合いに出されています。日本では年間90億枚の海苔が消費されています、なんてことも。
ゆみ子さんのご実家の海苔の佃煮のレシピがここに紹介されていて、作る前にちゃんと見ればよかったのですが、そこはやはり日本人だからでしょうか、なんとなくこうかな…と思って作ったのが、書かれているのとだいたい同じだったので安心しました。
それにしても、
昨年の夏、イニシュマーンで採ってきた緑色のシャキシャキの海藻、イワシオグサもおいしかったなあ。
山育ちの私は山菜を採ることはしてきたけれど、海の暮らしはアイルランドに来てから知りました。自分で採った海藻を調理して食べるなんて、たまらなくエキゾチック!
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コメント
松井ゆみ子
海苔の旬は毎年微妙に異なるけれど、まだ水の冷たい12月〜1月に新芽の、やわらかい海苔が採れるので来年試してみてくださいね。これがまたおいしいのよ〜〜あまり煮込まず、おかゆにまぜたり、お味噌汁の具にしたり。松江ではお雑煮に入れるって聞いたことがあるのですけど、きっとこの新海苔のことなんじゃないかしら。
こんな海沿いにいるのに今年は旬を逃した・泣
そのかわり、ネトルはたくさん摘めました!笑
ブルーベルズがわんさか咲いてます〜〜 ゆみこ
2021/04/16 URL 編集
naokoguide
一緒に採ったお友達が海藻に詳しくて、海苔の旬は4月いっぱい、って言ってましたが、やっぱりそろそろ時期外れなのね。似ていて、ちょっとコワい(固い)感はありました。新芽だったらそんなに煮なくてもトロトロになるのでしょう。来年はぜひトライします!
それにしてもあの海藻本、あらためて見て、すごいなあ、と思いました。
レシピも素敵で簡単なものが多く、日本で馴染みある食材をこちらの人がこちらの食事に混ぜて、ぎょえ~っていうことがあるけど、そういうのはないですし。読み物としても面白い。ゆみ子さんの写真も素敵です。
やっと5キロ以上行けるようになったので、数年ぶりにワラビ採りに行きたいんですが、これから数日忙しく、旬を逃すかなあ…と心配しています。自然の恵み、ありがたく、楽しいですね!
2021/04/16 URL 編集