行動制限が居住県内へ拡大されて最初の外出。以前から行ってみたかった、ダブリン北部のロックシィニィ・ビーチ(
Loughshinny Beach, Co. Dublin)へ出かけてきました。

今日のダブリンは雲ひとつない青空!地元の子どもたちが海へ入っていました
ロックシィニィは小さな海辺の村ですが、ビーチを取り囲むように連なる見事な奇岩で知られています。
ビーチから岩を正面に見ることの出来る、引き潮の時間帯に合わせて行きました。

まるでデザインされたかのような岩のレイアウト、こんなことが自然に起こってしまうなんてスゴイ

今から3億2500万年~2億9000万年前、暖かい海底で形成された石灰岩と頁岩が堆積して出来た断層。地殻変動で押しつぶされて、こんな形に…

見てください、このサイズ感!人間がちっぽけに見える~
アイルランド島は、今から4億7000万年前、のちの北アメリカ大陸とヨーロッパ大陸となる2つの大陸が衝突して形成されました。そのときのつなぎ目を「イアペトゥス縫合線(Iapetus Suture)」と言いますが、イアペトゥスとは古代の地球に存在していた海の名。海はなくなり、衝突時の衝撃で断層や山脈がつくられたんですね。
この縫合線はアイルランド島の南西から北東を貫き、西はディングルから東はクロハーヘッドへ続いています。(クロハーヘッドは世界遺産ニューグレンジが形成された巨石の産地。
この日のブログに写真あり)
ロックシィニィはクロハーヘッドに近く、直線距離でほんの30~40キロなので、このすさまじい断層はイアペトゥス縫合線と関係があるかな…と思うのですが、私の浅い地質学の知識ではわかりません。縫い目の近くだからそもそも大地が不安定でこうなったのかな…なんて思ったり。
岩を眺めながらビーチを歩くも、ところどころ潮が引き切っておらず、せり出した岩の上を歩いたり。すると一緒に行った友達が、岩の上に海苔がたくさん生えているのを発見しました。

この、ぺっとり張り付いた茶色いモノが海苔です
乾いたところをはがして食べてみると、正真正銘、海苔の味。海水の塩気もたっぷり、おいしくて食べ止まらず、持参したお茶を飲みながら海苔をおやつに岩の上でしばしピクニックしました。

岩場から眺めるビーチ。バッグの中にビニール袋があったので、お土産に少し海苔を採取して持ち帰りました。佃煮を作ろう♪
そうこうしているうちに潮がより引いたので、ビーチをさらに奥へ歩いていくと、洞窟がいくつかありました。

岩の中があちこち空いている…

そのうちのひとつへ入ってみました

こんな素敵な窓付きの洞窟!

潮が引いたので、より離れたところから岩を撮影。このかたち、なんだかスライゴのベンブルベンのよう
ビーチで遊んだあとは、崖の上のコースタル・ウォークを。遊歩道が整備されていて、地元の人が犬を連れてさかんに散歩していました。

遊歩道からの眺め。ビーチ南側にせり出すマルテロ・タワーのあるドラマナ(Drumanagh)岬

崖上から奇岩を見下ろせるポイントも

そして北の方角には、北アイルランドのモーン山脈がくっきりと見えました。国境の向こうを見晴らせるなんて、ああ、5キロ圏内を越えて、ついに遠くへ来たんだなあ…と実感
今日は干潮が午後7時半だったので夕方から出かけたのですが、すっかり日が長くなったおかげで1日が長いです。奇岩を見て、ビーチで遊び、海苔を集め、断崖を歩き…と盛りだくさんの数時間でしたが、帰り道、ひょんなことから魚を買って帰ることに。
道を間違えて偶然通った道路に、こんな看板が出ていたのです。

「アイリッシュ海のエビあり」!
ごく普通の民家の入り口。エビだ、エビだ!と大興奮して行ってみると、漁師さんと提携してレストランに魚を卸しているというお宅でした。新型コロナ禍でレストランが閉まっていて売れないので、せめても通行客に販売しているとのことでした。

今朝獲れたてというアンコウ!1キロ、14ユーロとお値打ち。新型コロナ禍ですっかりキャッシュレスの暮らしとなり、手持ちの現金が足りず、アンコウを買ったらエビは買えなくなりました…
そんなわけで、今日のディナーは思いがけず、即席で思いついたアンコウ丼ぶり。とにかくプリプリで新鮮だったので、2~3切れお刺身で食べ、あとはゴマ油とお醤油でさっと炒めて、ご飯と一緒にモリモリいただきました。

巨大なアンコウ、まだ数食分あるので、明日はソテーかしゃぶしゃぶか。海苔の佃煮も作らねば…!
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