近ごろ、時間の経過がおかしくない?と友人ディヴィッドが言い出し、私もまったく同じことを思っていたので驚きました。
先週の土曜日のことや、
セント・パトリックス・デーにピザを食べたことが何ヶ月も前に感じられるのに、日々の経過はとくに速くも遅くもなくて、なんだか時が動いていないかのようだ、と。
『モモ』に出てくる灰色の男たち(←時間どろぼう)みたいな人が出現したんじゃない?…と言ってみたら、ディヴィッドは『モモ』を知らなくて、話はそこで終わってしまいましたが。
確か、灰色の男たちが時間どろぼうすると、人々はあくせくと忙しくなっちゃうはずなので、今の私やディヴィッドの感覚はきっとそれではなく、単に日々の変化に乏しいせいでしょう。
大晦日に始まった3度目のロックダウンも、2度の延長を経てそろそろ3ヶ月になります。さすがに長いです、今回…。
数値はピーク時に比べれば格段に良くなったものの、新規感染者はまだ日々500人前後あり、この1週間は前の一週間より若干増えてしまいました。
4月5日に制限が見直されますが、報道を見聞きするに、半径5キロ圏内の移動など主要な制限はこのまま継続されそう…。
いえ、半径5キロでもどうにか楽しんでいますし、私のメンタルは調子を崩してはいないのですが、このところ少しだけ、どよ~んとした重たい感覚に見舞われています。流れがよどんでいるような、重苦しい感じ…。
思えば昨年フランスでのスキー旅行から帰って来たのが3月14日ですから、あれから丸一年、アイルランド国外へ出ていないことになります。
社会人になって四半世紀、一年間継続して同じ国にとどまっているのはこれが初めてかも。日本にいた時は海外旅行の添乗員でしたし、アイルランドに来てからも、日本への里帰りやホリデーで年に数回は国外に出ていましたから。
丸々一年間パスポートを見ていないことに気がつき、ちゃんとあるかどうか確かめてしまいました(笑)。
英語でよく「change of scenery」(=景色の変化→気分転換)と言いますが、それが欠けるとこうなるのかな、という気がしています。移動の多い暮らしをしていた私にとって、景色が変わることがひな型だったから。
車での長距離移動もですが、やはり飛行機に乗って、時差を越えて一気に空間移動することで、「気」の入れ替えをしていたのかもしれません。私はどちらかというと自家発電タイプなので、そうやってエネルギーを掻き回したり、発電しすぎて熱くなり過ぎたところへ風を通したりして、知らぬ間にバランスをとっていたのかもしれないなあ、と。
人が悩んだときに旅に出たくなるのは、「気」をリセットしたいという無意識の欲望が働くからかもしれませんね。
そう考えると、まとわりつくようなどよ~んとした重めの感覚がなんであるのか説明がついて、少しだけスッキリしました。(←単純・笑)
コロナ禍2年目。うすうすそうではないかと思ってはいましたが、1年目よりも気分的に大変かも~。
グチグチつぶやいていないで、コロナ知らずの桜の花を見習い、淡々と花を咲かせたいものです。今年も見事に咲いてくれてありがとう🌸🌸🌸


ジョギング中、思わず立ち止まって眺めた民家の庭先!
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コメント
松井ゆみ子
わたしは最後に日本に行ったのが2019年4月。まもなく2年!ビザの心配していた時期は「果たしてアイルランドに入国できるのか?」と心配だったけど、この国から出られない状況は考えたこともなかったわ・笑
いつも西荻窪の美容院で髪を切ってもらっていたので、散髪抜きも丸2年。ロックダウンがゆるんだら、地元の美容院に行くのだ!アイルランドですごした30年、この国の美容院に行ったことがないので超楽しみ〜〜いつになるかは、さておき。
知り合いが感染したと聞き、初めて「忍び寄る危機」を感じているところです。
桜、ダブリンはさすがに早いわ〜うちのはまだ、ちらほら。一重のタイプだからかしら。
自然には救われるよね。
2021/03/23 URL 編集
naokoguide
フランスへのスキーは、本当にラッキーでした。あと1週間遅かったら行けなかったし、帰国日が1日遅かったら帰って来れませんでした!
私は移動生活がひな型なので、ひとところに長く留まっていることで「気」が回らないような感覚だけど、普段から国外へ行かない人もたくさんいるので、このパンデミックが暮らしのどんな面にどのように影響を与えるのかは、人それぞれですね。
桜は地域によってというより、種類によってでしょうね。ダブリンでもすでに満開なっているものもあれば、まだこれからのものもたくさんあります。
また数が増えつつあるので、お互いに気を付けて過ごしましょう!
2021/03/23 URL 編集