以前から欲しかったハート型の花、ブリーディングハーツ(bleeding hearts)を植えてみました。
鉢植えでは可哀そうかな…とこれまで手を出さずにいましたが、先月、スーパーマーケットのガーデニングコーナーにひと袋だけ売れ残っていた宿根を見つけ、なんだか縁を感じて購入してしまいました。
可愛らしい花とは似ても似つかない、しなびたショウガみたいな根っこ。ちゃんと芽が出るのだろうか…との不安な気持ちをよそに、植えて間もなく葉が出てきて、ふさふさ茂ってきたと思ったらあっという間に花房を付け、気がついたらもう咲き始めていてびっくり。

ドラマチックなネーミングですが、花の形を見れば納得。ハート型の下に伸びる長い花弁を、「heart=心臓」から「bleeding=血が滴る」と例えたのですね
咲きそろうとこんな可愛らしい姿になります。
s.jpg)
ハートのペンダントみたい💓💓💓

花色は赤やピンクのほか、白もあるよう。写真は2枚とも
Wikipedia(Lamprocapnos)より
ブリーディングハーツは『赤毛のアン(Anne of Green Gables)』に出てくるので、子どもの頃から名前だけは知っていました。
ダイアナの家の古風な花壇にある花。深紅のシャクヤク、香り高き白スイセン、とげは多いけど可愛いスコッチ・ローズ、ピンク・ブルー・白と色とりどりのオダマキ…などに交じって、風そよぐ木陰に「ばら色の(rosy)ブリーディングハーツ」が咲いているのです。(第12章)
なんて素敵な名前の花、いったいどんな花なんだろう…とずっと想像していましたから、アイルランドに来て初めて知人の庭でホンモンを見た時には大感激しました。
まるで、ギルバートが仲直りのしるしにアンにあげた(でも、アンが粉々に踏みつぶした!)「You are sweet」のハート型のキャンディを花にして咲かせたみたい!
ブリーディングハーツの和名は、「ケマンソウ(華鬘草)」、「タイツリソウ(鯛釣り草)」など。う~ん、どちらもなるほど…とは思うけれど、だいぶイメージ違ってきますね。
やっぱり私は、仏様や魚より、ハートがいいかなあ。(笑)
ちなみにダイアナの家の庭に植えられている花ですが、子どものときは身近にはないものばかりでしたから、こんな庭は夢の夢…って思っていたけれど、今見ると、どの花も手に入りそう。ご近所にでもありそうな花壇です。
アイルランドも経済成長してガーデニングが盛んになり、手に入る花の種類が格段に増えましたから、今なら『アン』の庭をある程度再現できるような気がします。ダイアナの家の庭、へスターグレイの庭、イングルサイドの庭…と夢はふくらみますが、私には肝心の「庭」スペースがないのが難点。(笑)
今のところは軒下の鉢植えでちまちまと楽しみ、ダイアナの家のように貝殻で小径を作れるような庭は、いつかきっと…!

狭いスペースを最大限に利用して、バラの大鉢にパンジーやプリムローズを植えこんだり、バラの木陰に小さな鉢を置いたりしています♪
【3月31日追記】

きれいなハート型に咲きそろいました💓
- 関連記事
-
コメント