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春の妖精、スプリング・エフェメラル

今日から3月。空気にはまだ冷たさが残るものの、陽差しは日に日に輝きを増しています。
今日は近所の友人とウォーキングに出かけ、ハーバート・パーク(Herbert Park, Ballsbridge, Dublin 4)へ。青空に誘われて、おしゃべりしながら12キロも歩きました。

園内の木々のふもとにはクロッカス、スノードロップスなど早春の花々がいっぱい。
春先に花をつけ、ごく短い期間だけ咲いて葉だけになり、夏には葉も枯れてしまって、あとは地下で過ごす草花を、スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)と言うそう。「春のはかないもの」、「春の短命」といった意味ですが、「春の妖精」とのステキな別名も。
野に咲く星のような花々は、まさに妖精の化身みたい♪

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スプリング・エフェメラルの代表格、クロッカス。黄色、白、青と色とりどり

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こちらはヤブイチゲ(Wood Anemone)かな…と思いましたが、自宅に戻ってから写真を見たらちょっと違うよう。キクザキイチゲ(Anemone pseudoaltaica)ではないかと思います ※ヤブイチゲの写真のある過去ブログ→ブルーベルの森とマス・ロック(2018年5月)

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ブルーが群生する中にひとつだけ混じっていた白が、控えめに花びらを開いていたのが可愛かったです

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春いちばんに咲くスノードロップス(マツユキソウ)の群生。花はそろそろ終わりですね。これから春本番というのに、まさに、はかない命…

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ラッパスイセンも見ごろを迎えています

これらの花々は早春の1~2ヶ月間のみ美しい姿を見せ、その後しばらく葉から光合成を行って栄養を蓄えたら、次の春まで地上からその姿を消してしまいます。地下茎や球根の姿で、人知れず土籠りしている時間の方がずっと長い…。
なんともストイックな生命サイクルですが、土の中での下積み期間があってこそ、美しく花開くことが出来るんですよね。おそらく人間も同じで、華やかに活躍している人たちも一人籠って悶々としたり、舞台裏では大変な準備を重ねていたり。

コロナ禍の人類は今、球根だったり、根っこだったりするけれど、「春」がやって来たときには思い切り美しい花を咲かせられるような気がしてきました。目指せ、「春の妖精」でいっぱいの世界!
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コメント

Yama

スプリング・エフェメラル ----私にとっては片栗や福寿草
頭の隅にぶら下がっていたあの青紫の花の名前はまず、
「キンポウゲ科イチリンソウ属  学名:Anemone nemorosa アネモネ・ネモローサ、英名は Wood anemone。和名としてはヤブイチゲ・藪一華」。イチリンソウの仲間、特にキクザキの場合は変異が大きく、この写真のように花色が紫に近いものから白、ピンクなどあり、そのうえ葉もまた生育地によって変異が見られます。おそらく土壌酸度(pH)や湿気、気温などが影響しているのかもしれません。  
和名をあえて付ければ、アオバナヤブイチゲ(青花藪一華)でしょうか。この場合の青とは、古名の青で、薄緑から青、青紫などすべてを言います。
先日キクザキイチリンソウではと書きましたが、キクザキイチリンソウの葉は、葉柄が長いのです。写真の葉は本来のWood anemoneより丸みを帯びていて葉柄が短いようえす。
青い花はキクザキイチリンソウの花に似ていて、やや丸い葉はニリンソウに似ていると、なんとも罪作りな花ですね。
この花は本来日本には自生しません。現在日本各地で見られるのはほとんど園芸種として改良されたものです。

もう一つの可能性は、アネモネ・ブランダ 学名 Anemone blanda でやはりキンポウゲ科 イチリンソウ属。でもこんな花が野原にいるでしょうか。

キンポウゲ科 イチリンソウ属の綺麗な花としか言えません、残念。難しい。すまぬ。
『Wildflowersof Britain』Pan Books)(『野草の名前 春』山と渓谷社)など参照

naokoguide

Re: スプリング・エフェメラル ----私にとっては片栗や福寿草
Yamaさん、こんにちは。
きっとコメントしてくださると思っていました!
おっしゃるとおり、花はキクザキイチゲ=キクザキイチリンソウ(Anemone pseudoaltaica)により似ているけれど、葉っぱはヤブイチゲ(Wood Anemone=Anemone nemorosa)よりも丸みを帯びて短かかったです。

バルカン・アネモネ(Anemonoides blanda)かも、というYamaさんの推測が正しいかもしれません。
ヤブイチゲは通常、アイルランドではこんなに早く咲きませんし、キクザキもアイルランドに自生する花としては一般的ではありません。ここは人里離れた森ではなく、公共の公園の木々のふもとなので、園芸種として花壇に植えたものが何らかのきっかけでここへ広がった(もしくは意図的に植えたものが増えた)…ということは十分予想されます。

もしくは、新種発見!牧野富太郎さんの気分・笑。

花の色が気候や土によって変わるのは、この冬シクラメンで体験しました。クリスマスの頃には純白だったのに、今はピンク~濃いピンク色に!
花談義、止まりませんね~♪
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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