アイルランドで一人目のコロナウィルス感染者が確認されたのが、昨年2月29日。ちょうど一年が経ちました。
まだたったの一年?という気もするし、もう一年も経ったの?という気もします。
昨年の今頃はどんなだったかな…と思い、ブログを見返してみたところ、アイルランドでのコロナ第一号のニュースをさぞかし劇的に書いていると思いきや、まったくスルーしていました。話の流れで数日後に、「アイルランドにも感染者が…」と触れている程度。
その頃の懸念事項と言えば、イタリアの感染拡大がすさまじいので、ダブリンで行われる予定だったラグビー・シックスネーションズのアイルランド対イタリア戦が延期されるのでは…ということでした。
まるで対岸の火事。そう、まったく呑気なものでした、初めは。日を追うごとに刻々と状況が変わっていき、ラグビーもセント・パトリックス・デーのパレードも中止となり、私がフランスで友人たちとスキーをしている間に、ギネスストアハウスやトリニティー・カレッジなど観光地も閉鎖されてしまいました。
そして、
スキー旅行から帰って来た時には世界はまったく変わってしまっていたのでした。
今日はあのときのスキーのメンバーの間でメールが飛び交い、みな口々に、「What a year(なんという一年)」を連発!
昨年3月のブログを見ると、1ヶ月で世界の状況はもちろん、私自身のマインドセットも刻々と変わっていった様子が見て取れました。
最後にダブリン空港で日本からのお客様をお見送りしたのが3月2日。驚いたのは、それが最後となったことを意外に早く受け入れて、「命を救う一大プロジェクト」に参加するんだ!と愛国的な気持ちにすぐさま頭を切り替えていたこと。状況の変化があまりに急激で、そうせざるを得なかったのでしょう。
昨日は私が自宅でラグビー観戦している間に、街では穏やかならぬ事件が起こっていました。(ラグビーはイタリアに無事に勝利)
ダブリン市街地のグラフトン通りで、ロックダウン反対のデモに参加した人々がガーダ(アイルランド警察)に向けて暴動を起こし、ガーダが3名負傷し、23人が逮捕される事態に。
夕方友人から送られてきた映像を見た時には、乱射事件が起こったのかと思ったほど。
この事件を受けて、ガーダのワクチン接種の優先順位をあげるべきとの声があがっています。デモ参加者はほとんどがマスクをしておらず、そういう場合でもガーダは至近距離で対峙しなくてはなりません。
ワクチン接種も進み、新規感染者は500~600人台に下がってきたものの、明日から学校も始まり人の動きも増えるので、緩和への道のりはまだ長い。またこういうことが起こらないとは限りませんから。
暴動のニュースを聞き心穏やかではないままに、昨晩は、日本の午前中に開催されるオンラインのセミナー、そして友人グループとの談話会に立て続けに参加したので、時差の関係で寝ずに過ごしました。
そういえば、一年前はZoomの存在も知りませんでした。今や、オンラインのピラティス教室も、『赤毛のアン』仲間とのオンライン読書会も毎週、毎月の定例となり、日本へ行かずしてセミナーを受けたり、友人と談話するのが日常に。
一年前にはすべて想定外だったことばかりです。
それを思うと、来年の今ごろはいったいどこで何をしているのでしょう…なんて考えてもいいのかも。

昨晩はずっと起きていたので真夜中の月を見ました。満月の一日遅れ、ちょっと吠えたくなるような月空。デモ隊は満月のせいで暴れちゃったのかな…。月夜のせいで外はとても明るかったです
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コメント
Hongnao
Hongnaoです。
去年の今頃はLondonのPubでEngland vs Walesを見てからWalesを旅しているはずでした。それがフライトがキャンセルになり…..それでもSARSがそうだったように夏くらいまでには収束するだろうと楽観していましたが、まさか1年たってもこんな状況だとは。
更におフランスの選手スタッフが大勢感染してしまい昨日のScotland戦が順延されたとのニュースはちょっとショックでした。感染が発覚する2・3日前に試合したばかりでしたのでIrelandの皆さんが何事もなかったことが不幸中の幸いでしたが、それにしてもあんなにたくさん一度に感染ちゃうとは、コンタクトスポーツとは言えびっくりです。2週間後のEngland戦までにはおフランスのみんなが元気に試合できくらいに回復していることを祈るばかりです。
WalesがEnglandに勝ったことで奇跡の大逆転優勝の可能性はほぼなくなりましたが(;^_^A、負けの連鎖を断ち切って勝てたことを安堵しているみんなの顔をみて私もうれしかったです。セクストンがフルで出ていたのもきっと期すものがあったんだろうなあと想像します。インタビューもいい笑顔でしたね。おまけで....最後にトライを決めたいぶし銀アールズの笑顔もナイスでした。あと2試合も頑張ってほしいですね。
2021/03/01 URL 編集
naokoguide
ほんと、そうでしたよね~、去年の今ごろのことを思うとまるで前世かのようです。
フランスの選手たちの感染のニュース、ショッキングでしたね。確か前にもフランス・チームは感染したような。女子だったでしょうか。
アイルランドも彼らと対戦したばかりだったから、PCR検査を3度行い、幸いにして陽性者はいなかったとのことですが、おっしゃる通り、ああやって一つのバブル内で感染が広がってしまうんですね。その後の病状は聞かれませんが、軽症で一刻も早く回復して欲しいですね。
Wales絶好調ですねー。でも、イングランドとの試合、私は見ていなかったのですが、見ていた友人いわく、Walesのパフォーマンスはまあまあなのになんだか勝ってる…って言ってました。
そう、セクストン、土曜日はいい顔してましたよね。負けの連鎖を断ち切ることが大切だったのかも。いぶし銀アール君も若手に負けず頑張ってくれて嬉しい。
初キャップのクレイグ・ケーシーの試合後のロッカールームで熱唱…が話題になってました。懐かしのワム!(とヒデキ)っつうのが笑える。彼らの年代にとってはウケ狙いで昔の演歌歌う…みたいな感じなんでしょうか(笑)
→ https://www.independent.ie/videos/craig-casey-sings-careless-whisper-in-ireland-dressing-room-as-initiation-after-first-cap-against-italy-40140708.html
2021/03/01 URL 編集
ようはっぱ
今、アイルランドとイタリアの試合を見終えて、ホッとしています。
セクストン、さすが。
髪伸びましたね。
ボールが失くなった時の会場のざわめきの音声とか、へえー、やっぱり、おもしろい。
フランスとスコットランドの試合は延期ですね?
ところで、2023年のラグビーW杯フランス大会の試合日程が26日に発表になりましたね。
さっそく、見たい試合を組んでみました。
フランスの地図を見てないので、行けるかどうかは??です。
アイルランドの試合も是非見たいので入れてます。
が、私はアルゼンチン押しなので、そっち優先なので、アイルランドvスコットランド行けるかなあ?見れるかなあー?
てか、チゲットですね、まず。(笑)
2021/03/01 URL 編集
naokoguide
2年後、行けますとも!その頃にはアイルランドは、今の若手がベテランの域に達し、再び円熟期を迎えるといいなあ、と思います。
セクストン、髪伸びましたね、2週間で(笑)。
2021/03/01 URL 編集