今日はパンケーキ・チューズデー(パンケーキの火曜日)。
毎年日が変わるので忙しいときには忘れがちな日ですが、ロックダウン中の今は小さな行事もすべてが楽しむための口実。がっつりパンケーキを食べるぞ~と、数週間前から楽しみにしていました♪
パンケーキ・チューズデーはアイルランド、イギリスの呼び方で、正式にはシュローブ・チューズデー(Shrove Tuesday=懺悔の火曜日)と言います。
キリスト教の暦ではイースター(復活祭)前の40日間を四旬節(レント=Lent)と言い、シュローブ・チューズデーはその前日。イースターの日取り次第で日が変わるので、2月のときもあれば、3月のときもあります。
四旬節はイエス・キリストの復活を祝う準備期間で、中世までのキリスト教世界ではイエスの死を悼み肉食を断っていました。その前日は、断食前にお肉(を中心としたご馳走)をたらふく食べられる最後の日…ということで「謝肉祭=カーニバル」。
リオのカーニバルやベネツィアのカーニバルなどがそれに当たります。
(ラテン語でcarne(=meat)+lavare(=wash)が「carnival」の語源。「肉を取り除く」という意味)
アイルランドでは「謝肉」ではなく、なぜか「謝パンケーキ」。
もともとクリスマスの祝祭の残り物をレント前に食べちゃう…という日だったみたいです。残りモノを混ぜ合わせて、手っ取り早く出来るのがパンケーキだったのでしょうか。
そんなわけで今日は、私たちが
ダブリンいちパンケーキがおいしい!と信じているソーシャル・ファブリック・カフェ(Social Fabric Cafe, Stoneybatter, Dublin 7)で3人分をテイクアウトして、リモートワーク中のディヴィッド&クリスティーン宅にランチ・タイムにおじゃまして一緒に食べました。
(今や彼らの家は、ダブリンにおける私の実家のよう。ちょっと年下のパパとママ・笑)

今日はパンケーキの特別メニューがあり、いつもはない種類や大きさがありました
アイルランドのパンケーキは伝統的には薄っぺらなクレープ・タイプですが、最近の流行りは厚さ1.5センチ位のフカフカのホットケーキ・タイプ。(アメリカ風らしいです)
ちょっと生焼けみたいなもっちりしたクレープ風パンケーキにグラニュー糖とレモン汁をかけて食べるのもなつかしいですが、目の前のホットケーキ風のフカフカがあまりにおいしいので、「あれには戻れないかもー」と3人でモグモグ。(笑)
余談ですが、ホットケーキと言えば『ちびくろサンボ』ですよね。
子どもの頃あの絵本が大・大・大好きで、サンボが食べたホットケーキの数、169枚!…って今も覚えてるくらい。(私もそのくらい食べたい!って思った・笑)
「ホットケーキ」と訳されていたので、フカフカの厚みのあるものだと想像していたけれど、実はあれは薄っぺらいクレープ風のパンケーキだったのかも…って気がしています。それだったら、トラと追いかけっこしたあとでもあるし、育ち盛りのサンボなら169枚いけたのかな、って。(笑)
外は春風。食後の腹ごなしにしばし一緒に散歩をして、2人はまた仕事へ戻っていきました。
国民総出でパンケーキを食べよう!という嬉しい日。年に数回あればいいのに(笑)。

ソーシャル・ファブリック・カフェ(
Social Fabric Cafe, Stoneybatter, Dublin 7)のあるストーニーバターには、ほかにも良いカフェやレストランがいっぱい
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