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入国時の陰性証明提示の義務化が意味すること…

すべての国と地域からのアイルランド入国者にPCR検査の陰性証明の提出が義務づけられることになったと、先日のブログでお伝えしました。
本日より施行されますが、提示できない場合は犯罪扱いとなり、2500ユーロ以下の罰金または6カ月以内の禁固刑が科せられるとか。もはや新型コロナウィルスを持ち込むことは、人の命や健康を脅かす無責任な行動…との認識なのでしょう。

現状では当地はロックダウン中ですし、日本も多くの地域で緊急事態宣言発令ということで不要不急の行き来が出来る状態ではありませんが、仕事柄どうしても、この規制が旅行者にとってどんな意味を持つのか考えてしまいます。安全に日愛を行き来出来る日が少しでも近づいているのか、それとも遠のいているのか。
その点からすると、到着72時間以内の陰性証明というのは水際対策としては良いことだけれど、日愛の移動のハードルがより高くなったと言わざるを得ません。

まずアイルランドは日本から遠く、直行便もありません。ヨーロッパの乗り継ぎ空港まで約12時間+そこからダブリンまで約2時間=所要フライト時間だけで約14時間。ここに2時間前のチェックイン、乗り継ぎ時間を加算すると移動だけで17~18時間とられてしまいますから、出発前の2日間ほどの間に検査して、陰性結果を手に入れるようタイミングを合わせるのは至難の業では?
出発当日に空港へ向かうのでは間に合わない地方在住者の場合は、前倒しで移動・滞在し、空港に近い場所で検査するような工夫も必要になります。

そんなことを考えていたら、昨年までダブリン在住でいらした知り合いのビジネスマンの方が、ご自身の体験をお知らせくださいました。
日本から次の赴任地域へ移動される際にやはり72時間以内の陰性証明が必要で、それを取るのが大変だったとのこと。以下、ご本人の許可を得てメールの一部を転載させていただきます。

アイルランド→日本→サウジアラビアと移動してきました。
今回は日本への帰国もサウジアラビアへの赴任もフライトが何度も変更(キャンセルの影響)になり、入国時から遡って72時間以内というタイミングで証明書の発行が必要であったり、とても大変で「高くつきました」。
東京ではまずPCR自主検査実施かつ即日で英文の証明書を発行してくれるところの予約を取るのが大変で、その料金は3万5千円からそれ以上です。保険はききません。
個人旅行で行くために3-4万円の証明書を一日がかりで準備するというのは、一般市民には厳しいです。


3~4万円!しかも、フライトスケジュールの変更で取り直し…なんてことになったら泣くに泣けない。
参考までに教えていただいたPCR自主検査を実施している都内のクリニック数か所のウェブサイトを見てみると、検査が3万~3万3000円(結果は最短で当日)、英文による陰性証明が5000~7700円でした。
ビジネス渡航で会社が負担してくれるというのでもない限り、費用の面だけを見ても一般旅行者にはハードル高すぎ。現状では旅行はとても無理…ということは感染状況からわかっていたつもりでしたが、制度としても無理に近いことがよく分かりました。

アイルランドから日本へ入国する場合も、PCR検査陰性証明が必要になっています。
当地にも12月より民間のPCR検査施設が数か所できていて、空港にもありますから、タイミングよく予約が取れれば日本へ里帰りするときに使えるなあ、なんて思っていました。たとえ入国時の提示義務がなくとも、安全のために検査してから飛行機に乗りたいと思っていたので。
費用は99~159ユーロ。証明書に別途費用がかかるとは記載されていません。
※アイルランドの自主検査施設については2020年12月4日のブログにリスト掲載→アイルランドの入国ルール変更と、任意のPCR検査について

しかし、こちらに戻ってくるときも陰性証明が必要となった今、安易な里帰りは出来ないなあ…と改めて思った次第です。
数ヶ月前には桜が咲くころに帰れたら…なんて思っていましたが、現実的には紅葉の頃に帰れたらラッキー…くらいかも。ドイツは4月までロックダウンとか言っていますし、アイルランドも決まったわけではありませんが、今の数値を抑え込むには今月末までの制限では難しいでしょう。
こうなってくるとワクチン接種が行きわたるまでは海外渡航が解禁される状況にはならないかもしれない…という気がしています。

現在アイルランドのワクチン接種状況は、デンマークに続いてEUで2番目に進んでいるそうです。北アイルランドやイギリス本島がEUに先んじて始めましたので、そちらと比べてアイルランドは遅れているのかと思っていましたが、(もはやイギリスはEUの統計には入ってこないので)EU内では進みが速い方なんですね。
政府は9月頃にはほぼ全員が接種できると言っています。今は病院で行われていますが、徐々に町のGPやクリニックでも接種可能になるようです。

年齢や職種を入れると自分のワクチン接種時期が算出されるというインターネットサイトがあると聞き、早速やってみました。それによると、私のワクチン接種時期は早くて1回目が9月下旬、2回目が11月。遅い場合は1回目が来年5月、2回目が来年6月…!
う~ん、祖国ニッポンがこんなに遠くなる日が来るとは思いませんでした…。

phoenixparkwalk140121
一昨日のフェニックス・パーク(Phoenix Park, Dublin 8)、抜けるような青空。この空が日本にも続いているんだなあ…(遠い目…)
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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