秋から冬にかけての2度目のロックダウンで第2波を抑え込んだアイルランドは、
12月初旬、人口100万人当たりの新規感染者数がEU最小値となり、感染対策の優等生でした。
ところが、クリスマスの緩和を経て第3波に見舞われ、3度目のロックダウンに突入した今、優等生からまったくの劣等生に転落。同数字は今やEUどころか、世界最高値を記録してしまったと昨日報じられたのです。
過去2週間の人口100万人当たりの新規感染者は約1400人。国民の76人に1人が陽性反応を示していることになるそう。
たしか年明け直後は500人に1人くらいだった気が。ロンドンで50人に1人とか、地域によっては30人に1人とかいうニュースを聞いて恐ろしい…と思っていたけれど、当地もあまり変わらないような状況です。
年明けに感染者が急増していく中、
政府の公衆衛生チームが、今後7~10日間まだまだ増えていきます…と警告したとおり。
しかも今回はじわじわ増えていくというのではなく、勢いがすさまじく、過去2週間で新規感染者が5倍の数字に。グラフを見ると山どころか絶壁、ほぼ垂直に上がっているのです。
※参照→
Cases of Covid-19 stabilising but ICU numbers to rise further(RTE News)など
昨日の新規感染者数は約4900人。過去5日間の1日の平均が約5200人だそうで、日によっては6000人、7000人なんて日もあったことを考えると、やっとグラフは絶壁からプラトー(台形のトップ)を描き出した…と言えますが、症状が悪化するのは感染後ですから、入院患者、重傷者の数はまだまだ恐ろしい勢いで増えています。
先ほどちらりとニュースのヘッドラインを見たら、ICUの病床が国内13の病院で満床になったと報じられていました。ついに4月のピーク時の155人という数字を超過してしまった…。
昨晩、報道番組でダブリン市内の病院から中継が行われていました。現場の看護師さんたちがインタビューに答え、第1波、第2波のときとは様子が違うと話していました。
前2回の波に比べ重症化する人が多く、その年齢が若いと。持病もなかった若い患者さんたちは、まさか自分がそこまで具体が悪くなるとは思ってもいなかったため、大変なショックを受けていると…。
当初は全体の10%未満しか見つかっていなかったイギリスの変異種ですが、次第に25%となり、昨日の報道では感染の50%近くを占めるとのことでした。
12月の緩和のツケを今払っているとも言えますが、グラフが絶壁になるような増え方は、やはり変異種ウィルスの感染力が強力であり、これまでとは感染拡大のレベルが違うと考えておくに越したことはないでしょう。
半径5キロ圏内での暮らしは、今月いっぱいでは到底終わらないと思っておく方が良さそう…。

お正月用に買ったアマリリスが見事に開花!4つ咲いて、5つ目の蕾が大きくなっています♪
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