元旦に続き、今日もダブリンは良いお天気でした。
穏やかな空模様とは裏腹に、新型コロナの感染状況には暗雲がたちこめています。これからの数週間、いや、もしかしたら数ヶ月間がアイルランドにとって正念場となるでしょう。
思えば病床数の少ないこの国で、よくここまで持ちこたえてきたものです。悲しいことに、ついに医療崩壊の一歩手前。最前線でケアに当たってくださっている皆さんのことを思うと胸が張り裂けそうです。そして、なんとかここで食い止めなくては…と、政府もNPHET(政府の公衆衛生緊急チーム)のメンバーも今まさに生きた心地がしないのではないでしょうか。
本日発表された新規感染者数は3394人。昨日から倍増しましたが、どうやらここ数日、新規の陽性件数が急激に増えすぎてITシステムが正しく作動されていなかったそう。1200、1500、1700…と日々、最高値を更新していましたが、実数はもっと多かった!トータル9000人の新規感染者が未追加であったと報じられています。
その一部が加わったことで本日の発表数が倍増したわけですが、レベル5の制限の効果が現れるまでの今後7~10日間、まだまだ増え続けると予測されています。6000人に達するかもしれない…と聞いて、軽いめまいが。ちょっともう、このレベルの数字についていけない…。
入院患者数の増加もすさまじく、24時間で70人以上も増え、現在全国で約600人がコロナ患者として入院中。ICUの病床もすごい勢いで埋まっていて、第1波のピーク時にその数が近づきつつあります。
我が家のお隣りと言っていいほどの距離にコロナ病棟のある病院があるのですが、そういえば大晦日くらいから救急車とすれ違うことが多かったような…。
実効再生産数は1.8~2.0まで上がっているとのこと。第1波のときに感じた、台風級の大波がすぐ足もとまで来ている…といった静かな恐ろしさがよみがってきました。
あんなに増やしたはずの検査キャパシティーもここ1週間ほどで超過してしまい、今は濃厚接触者として認められても、症状がない限りは検査できないまま自主隔離するしかない。ということは、検出されていない無症状の「隠れ感染者」がまだまだいる…ということにもなります。
政府はひたすら、「ステイホーム」を呼びかけています。すでに最高レベルの行動制限がしかれていますが、さらなる厳しい制限が考え出されるのでは…という噂も。
もうこうなったら何でも来い、ど~ん!という気持ち。乗りかかった船、沈めないように最後までみんなで踏ん張るしかないです。

今日もフェニックス・パークでウォーキング。午後4時ちょっと前、日暮れ間近の空がとても美しかった!
※参考→
3,394 new Covid-19 cases and four more deaths (RTE News)
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