北アイルランドを含むイギリスで新型コロナのワクチン接種が始まり、アイルランドも来年1月の開始に向けて接種の優先順位が発表され始めました。イギリス同様に高齢者や医療関係者、病院や高齢者施設で働く人が最優先されるとのことで、来週には議会で正式に決定されるそうです。
(ちなみに、イギリスのワクチン接種の第一号として世界中に報じられた来週91歳になられるマーガレット・キーナンさんは、北アイルランド出身のアイルランド人です!)
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ワクチン接種の展望と、ヒツジ柄のマスク🐑アイルランドのEUからのワクチンの割り当て量は330万回分と報じられていたので私もそう思っていましたが、一昨日レオ副首相がラジオに出演し、(EUの割り当てが増えたのか、そのほかに購入したのかはわかりませんが)800万回分確保していると言っていました。ということは、アイルランドの人口490万人中、400万人が接種可能ということになり、アレルギーのある人やワクチン反対派もいることを考えると、私にもまわってくるかも!
個人的には、仕事がすぐに再開しない限り接種は急ぎませんが、ワクチンのいちばんの目的は集団免疫を獲得してウィルスの流行を終息させることかと思いますので、順番がまわってくれば進んで接種して協力したいです。
ワクチンのニュースに沸き立つ一方で、ブレグジット(イギリスのEU離脱)の交渉の方はかなり悲観的な様子…。
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ブレグジットでチップスとサバが危機?…そして大統領が反英に釘を刺す懸念の北アイルランド国境問題については、イギリスが一方的に加えた条文を削除することに合意し、当初取り決めた通りに1998年の北アイルランド和平合意が死守されひと安心ですが、合意したことをくつがしてまで加えたものを今度はすんなり削除したのはどうして?なんだか裏がありそうな気がしてしまう…。
昨晩イギリスのボリス・ジョンソン首相とEUのフォンデアライエン委員長がブラッセルズで食事をとりながら会談し、双方の主張がもっとも乖離しているのがイギリス海域でのEU漁船の漁業権である中、ディナーのメニューが魚でした。
前菜はかぼちゃのスープとホタテ、主菜はオヒョウ(見た目はヒラメ似の大ガレイ)、デザートはメレンゲ。どちらの海域で獲れたモノだったのでしょうね、気になる…(笑)。
相変わらず進展はなく、期限を日曜日まで延ばして交渉を続けるとのことですが、先ほどもジョンソン首相が「合意なき離脱」となる可能性大と言っていると報じられていました。
すでにアマゾンUKから、来年1月1日から付加価値税や輸入税が加わります、というメールがきていますし、今日のニュースでは「合意なき離脱」となった場合、アイルランドの消費者にどんな影響が出るのか話題になっていました。
これまで当たり前に購入したり、消費していたものに影響が出てきます。
例えば、その多くがイギリスからの輸入品である朝食用のシリアル、チョコレート、加工食品が値上がりしたり、流通が遅れて品薄になったり。
生花は週4000トンがイギリスから輸入されているそうですから、もう一度年内にガーデンセンターへ行っておこう。
アイルランドは製造業が少ないので、スポーツ用品などをオンライン購入すると、アイルランドのウェブサイトで買ってもイギリスか送られてくることがほとんど。これまで167ユーロだったものは、付加価値税や輸入税が上乗せされて、1月1日から226ユーロになるとのこと。
実は、探していた防水ドライローブ(海での着替え用のフード付きローブ)のSサイズをやっと見つけて購入、今日ちょうどイギリスから届いたところでした。年内に見つけて買っておいてラッキー~。
アイルランドからイギリスへの輸出品は食品が多く、ビーフやチーズなど生鮮食品は通関業務による遅れが命取りとなる上、イギリス市場での売値も上がってしまい、もうイギリスへは売れないかも。
「合意なき離脱」によりアイルランドのGDPは6%下がり、5万5000人が失業する見込みだそうです。ただでさえ新型コロナで大変だというのに、本当に頭の痛い話…。
ワクチン接種もカウンダウントとなり、そちらは喜ばしいニュースですが、恐れていたブレグジットの「合意なき離脱」もまさにカウントダウン状態です…。

数日前、とても寒い日のジョギング中、冷たい空気を割って太陽が出てきた瞬間。フェニックス・パーク(Phoenix Park, Dublin 8)にて
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