6週間にわたった再ロックダウンもいよいよ残すところあと数日。
アイルランドは来週より、5段階の制限レベルのレベル5から(一部調整あり、の)レベル3へと移行することが正式に決まり、小売店、美容院、映画館などが再オープンするほか、レストランやカフェの店内飲食も再開されることになりました。
移動はこれまでの半径5キロから県境まで広げられ、クリスマス/年末年始は期間限定で国内どこでも移動して良いそうです。(詳しくは後述)
制限解除を伝える、本日のミホール・マーティン首相のスピーチがとても良かったです。エキサイトしすぎず淡々と、大事なことをしっかり伝えつつ、心がこもっていて前向きで。
とくに、新型コロナ禍のクリスマスに向けて、子どもたちへ特別な声がけをしたのが良かった。これまでの頑張りをたたえ、カメラを見つめて「Thank you. You are the future.=ありがとう。皆さんは未来の担い手です」と首相が言うのを聞いて、思わず涙があふれました。
アイルランドっていい国だな、首相が子どもたちに感謝を伝えるって素晴らしいなあ、と今さらながら感動しました。
首相の「ありがとう」で、子どもだけなく、私も癒されたかもしれません。3月から続くパンデミック禍の暮らしはさすがに長く、辛くてたまらないわけではないけれど、自分でも気づかないうちにtoo muchになっていたのかも。
少し前までは目覚めるといつも「新しい朝が来た~、ルンルン」って歌っていたのが、気づけばこの頃、「今日もまたグラウンドホッグデー、どよ~ん」ってなってましたから。(90年代のビル・マーレーの映画より。同じ日が繰り返すことの例え)
この6週間の再ロックダウンで、政府は実効再生産数を0.5以下にしたかったようですが、現状では0.6~0.8と目標達成まであともうひと息足りていません。新規感染者数は200人台まで減少し、陽性率も2%台まで下がりましたが、NPHET(政府の公衆衛生の緊急チーム)は、レストランの店内飲食はまだ時期尚早…という見解だったようです。
それでも政府が再開に踏み切り、クリスマス時期の移動緩和を決めたのは、メンタルヘルスへのダメージが統計上増えていることを懸念したから…と報道されていました。
そうでしょう、ここまで能天気な私でさえ、うぉ~って叫び出しそうになってますから!
年明けに緩和の代償を払うことになるのかもしれませんが、それでもクリスマスを祝い、家族や親しい人と顔を合わせることの方が心の健康には大事ということでしょう。
以下、来週からの主な解除内容です。
12月1日(火)~
・移動は半径5キロから県内へ
・すべての小売店、美容院、再オープン
・映画館、博物館/美術館、図書館、ジム、再オープン
・ホテル、ゲストハウス、再オープン
・教会など祈りの場、再開
・公共交通の収容人員は25%から50%に引き上げ
・混雑した場所は屋外でもマスク着用←新しいルール!12月4日(金)~
・レストラン、カフェ、食事を出すパブは店内飲食、可能
・ウェットパブ(ドリンクのみ出すパブ)はこれまでどおりテイクアウトのみで営業(さらなる補償あり)
12月18日(金)~1月6日(水)
・県外へ移動しても良い(北アイルランドとの行き来も良い)
・3世帯まで屋内で集って良い
※参照→
All you need to know about the easing of Covid-19 restrictions over Christmas(RTE News)
一方、同じ島内でも対策が違うこともあり、アイルランド共和国より感染状況がより深刻な北アイルランドは(数値は約2~3倍増し)、本日より2週間、制限が強化されたよう。これから再開していくアイルランド共和国とは逆に、これまで開けていた店や飲食店が今日から一時閉鎖されたとのことです。
さて来週、半径5キロ以上移動できるようになって最初にしたいことは…。ずばり、海で泳ぐことです!
グラウンドホッグデーも終わりが近い…かな♪

本日リフィー川(River Liffey)沿いの散歩中にて。午後4時前でもう夕景です
【11月30日追記】在アイルランド日本大使館からの日本語による情報
→
アイルランド全国における行動制限措置のレベル5からレベル3への緩和(11月28日発出領事メール)
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