お友達が誘ってくれて、久しぶりにアイリッシュ・ブレックファーストを食べに行きました。
オールデー・ブレックファースト(ブレックファースト・メニューを終日出している店)の、マット・ザ・ラッシャーズ(
Matt The Rashers, Kimmage, Dublin 15)へ。下町の定食屋みたいな、知る人ぞ知るお店です。

住宅街に囲まれたサンドライブ・ロード(Sundirve Road)にある地元ではよく知られたお店。常連さんらしき老若男女が入れ替わりやって来ていました
アイリッシュ・ブレックファーストというのは単なるブレックファースト(朝食)にあらず。目玉焼き(またはスクランブルエッグなど別の卵料理)、ベーコン、ソーセージ、マッシュルーム、ブラック&ホワイトプディング(内臓物と穀物の腸詰)、ハッシュドブラウン、焼きトマト、ベイクドビーンズ…などをがっつり盛り合わせたボリュームたっぷりの一皿で、かつては農村地域のご馳走でした。
アイルランドの日々の朝食はポリッジ(オーツ麦と牛乳のお粥)。「アイリッシュ・ブレックファースト=アイルランドの朝食」と言えど毎朝食べるわけではなく、日曜日のブランチに家族でゆっくり食卓を囲むときや、ホテルに宿泊したときのお楽しみメニューと言えましょう。
私もときどき食べたくなり、そういえば前回日本から戻ってきたときに早起きしてカフェへ食べに行ったことを思い出しました。→
早朝のカフェでアイリッシュ・ブレックファースト(キョーズ・カフェ)夏に周遊ツアーのご案内でホテル暮らしが続くと、もうベーコンもソーセージも見たくないっ!ってなるのですが、今年はそれもなかったので楽しみでした。

じゃ~ん!特大のアイリッシュ・ブレックファースト・ロール。具がすべてバゲットの中に詰まっているのですが、目玉焼きとハッシュドブラウンはそのほかの具の下敷きになって見えません(笑)。レベル5の制限下で店内飲食できずテイクアウェイのみなので、近くの公園でピクニック。膝の上にハンカチをひいて、こぼさないようにガブリ!
ああ~、ジューシーでおいしい。注文してから作ってくれるので、出来立てほかほか。
アイリッシュ・ブレックファーストは高カロリーかつ塩分も強いので、現代の健康志向のアイルランド人の中にはあからさまに敬遠する人もいますが、本当はみんな大好きに違いない(笑)。
シンプルにグリルしただけですから、アイルランドが誇る新鮮な卵、ベーコン、ソーセージ…といった基本食材のおいしさが光る一品でもあります。地方のホテルの朝食で、一見何の変哲もない目玉焼きのおいしさに何度涙したことか…。
このバゲットに挟み込んだタイプのロールは、工事現場のお兄ちゃんたちがよくほおばっているランチです。日本のおにぎりみたいなものでしょうか?(笑)

木の根っこに腰かけていただきまーす。お友達が撮影してくれました♪
半分食べて、残りは持ち帰ろう…って思っていたのに、なんと全部食べてしまった!ひぇ~。
自宅から徒歩で往復し、食後はお友達とおしゃべりしながら公園内をぐるぐる散歩して、本日の歩行距離7.5キロ。でも、あのブレックファースト・ロール一本分のカロリーは消費出来てないと思います・笑。
ちなみにマット・ザ・ラッシャーズという店名は「ベーコン屋マット」といった意味ですが、最初この名を聞いたときは一瞬、え?と思ってから爆笑。
ダブリン中心部にマット・ザ・スレッシャー(Matt The Thresher)という、ミシェル・オバマさんも訪れたシーフードで有名な超高級レストランがあるのです。そこと1〜2字違い。わざとなのか偶然なのか、あちらは高級シーフードだけど、俺たちゃ庶民の味ベーコンだぜ!…というジョークとしか思えない(爆)。
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