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アイルランド代表の救世主、ジェイムズ・ロウのキラキラ度がすごい!

32対9でウェールズに勝利!
ホームのダブリン、アヴィヴァ・スタジアム(Aviva Stadium, Dublin 4)で昨晩行われたラグビーのオータム・ネーションズ・カップ開幕戦でアイルランドが白星をあげました。まあ、順当な勝利…といったところでしょうか。

毎年この時期には南半球の強豪国を迎えて国際大会が行われますが、新型コロナの影響で遠征が難しいことから、今年はシックスネーションズ参加国にフィジー、ジョージアを迎えた異例の8か国対抗となりました。
当初は日本も参加予定のことで楽しみにしていましたが、海外渡航制限により辞退。代わりにジョージアが加わりました。
(フィジー代表に新型コロナ陽性者が出て、今後の大会の行方が心配されますが…)

ご飯を食べながら観戦しよう、と、夜7時のキックオフに備えて準備。国歌&「アイルランズ・コール」斉唱にずらり並んだ選手たちの顔ぶれを見て、ん?と異変に気がついた…。2週間前の対フランス戦でダメダメなパフォーマンスをしてしまい、本試合でぜひとも名誉挽回して欲しい…と願っていたジェイコブ・ストックデイル君がいない!
なんと、ふくらはぎの痛みにより、試合当日に欠場となったそう…涙。

怪我で出ていない選手が複数いることもあるでしょうが(リングローズとか、タイグ・ファーロングとか。キース・アールズは戻ってきましたが出番が少なかったですね…)、近ごろ試合ごとに新しい選手が出てくるので顔と名前がなかなか一致しません。ポジションもコロコロ変わり、昔みたいに、ポール・オコンネル3番、ストリンガー9番、オガラ10番、オドリスコル13番、ロブ・カーニー15番…ではなくなってしまった。
若手もどんどんデビューするし、それだけ選手層が厚くなったということでしょうか。(それにしても、レンスター所属の選手の多いこと!)

そんな中で特別な輝きを放っていたのが、昨日の試合で代表デビューしたジェイムズ・ロウ(James Lowe)選手、28歳。
故郷のニュージーランドで、そしてアイルランドでもレンスターのスターとしてすでに知られていた選手ですが、32カ月の居住条件を満たし晴れてアイルランド代表となり、そのデビュー戦が昨晩だったのです。
いやー、キラキラ度がすごかったです、ジェイムズ・ロウ君。事前の注目度を越えてました。ニュージーランドのマオリの血を引く濃い目の肌や顔つき、そして、『ゲーム・オブ・スローンズ』のジョン・スノウを彷彿とさせるクルクルの長髪、それをキリリと結んで試合に臨むときの凛々しさよ!
あ、もちろんプレイもキラキラです。力強い自信と明るさみなぎるプレイ・スタイルは、在りし日のブライアン・オドリスコル様にも通ずるものが。

jameslowedorrisautumnnationsvswales1120
ニアミス続きでしたが、最後の最後にロスタイムでトライを決め大喜びのロウ君(左)と、彼にボールを回したマン・オブ・ザ・マッチ受賞の若きヒーロー、ケイラン・ドリス君(右)→Lowe and Roux tries help Ireland to winning start in the Autumn Nations Cup (The 42)より

こちらは試合前、アイルランド国歌斉唱のときのロウ君。アイルランド代表になったことをかみしめるかのように、グリーンのジャージに身を包み、目を閉じて天をあおぐジェイムズ君。SNSで大人気となっていたショットです。



2018年のピーク以降、イマイチ伸び悩んでいるアイルランドに新しい輝きを与えてくれそう。まさにアイルランドの救世主、今後の活躍が多いに期待されます。

そういえば、名前もわからないのですが、額からダラダラと血を流しながらプレイしていたウェールズの選手がいましたね。
彼を見て、『ゲーム・オブ・スローン』を観ているような錯覚におちいり、ジェイムズ君がますますジョン・スノウに見えたのでした(笑)。

それからキアン・ヒーリー、もう半回転ゴロリしていたらトライだったのにー。とか、昨日の試合は終始アイルランドがリードしていたのでハラハラドキドキする必要がなく、あれこれ突っ込みを入れながら楽しめましたが、来週末のアウェイでの対イングランド戦はそう悠長に見ていられるかどうか。
ジョニー・セクストンが昨日の試合で太ももを痛めて途中退場し、来週までに復帰できるかが懸念されます。でも、ピーター・オマホニーがしっかりキャプテン代わりしていましたし、ジョニーの穴を初キャップのビリー・バーンズと、いつもは9番のコナー・マレーが埋めてくれましたし。ジョニーがいなくても何とかなるかも、です。
願わくば、ストックデイル君に戻って来て欲しいですが、いずれにしても来週も楽しみ♪

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コメント

Hongnao

まあ順当な勝利って感じでしょうか。ちょっと寂しいけど今のWalesはなんだかうまくいってないな…負ける気がしなかった。
ロウはレンスターでも大活躍してますからね😉 最後のトライまでの流れはチームとしてトライとらせてようとしているようにも見えました。これでウィングの争いは激しくなりそうな予感⁉️ アールズもまだまだ頑張りますよ!

最初に発表されたスタッツではストックデイル君だったのにいきなりキーナン君がやってるからびっくりでしたよ(残念ながら見せ場はほとんどなかったようで…😅 まじで急遽だったのでしょう)FBはどうなるかなあ⁉️ ちょっと心配。
次節のEngland戦は今日のレベルだとしんどいかな…と、それでもSixNationsのリベンジして欲しい!

ところで、オドリスコル氏のツィートは今回の試合中止に関連してのことなんですかね? 私の英語力ではああいう表現だと理解が追いつきません😅

naokoguide

Hongnaoさんへ
早速コメントありがとうございます!
待ちに待ったジェームズ・ロウ君の登場でした!
それにしてもレンスター勢の活躍が目覚ましいですよね、とくに最近。昔はマンスターだったのに。

このガチャガチャしたチームでよくあれだけ出来たなあ、って感じではありました。ジョニーがいなくても出来るじゃん、って。この秋は世代交代のトライアルみたいな感じにして、次のシックスネーションに成熟したチームに仕上がるといいなあ、という気もします。
確かに、対イングランド戦は厳しいものになるでしょう。

オドリスコルのツイート、何かありました?
昨日だったか、フランスVSフィジーが中心になって残念、延期もしないなんて…ってのは見ました。
昨日の試合についてはアンディ・ファレルの作戦が(これまではわかりにくかったけど)やっと表れてきて、ポジティブな感じになってきた…みたいなことを言って、ロウとかドリスとか数名を評価していましたね。

Hongnao

いや〜😅 オドリスコル氏の英語の件は、まさに”昨日”のメッセージについてでした。英語不得手な私はどうしても口語で唐突に言われちゃうと迷ってしまいます、お恥ずかしい限りです。

それにしてもFijiは他のメンバーも濃厚接触者ってことになればイタリアへの移動も危ういでしょうし、来週も厳しいのでは…
せめてPoolAは順当にいい試合して欲しいです。
若手がドンドンチャンスを活かして活躍してくれるのはすんごく嬉しいです。ただ、フルバックのスペシャリストが欲しい‼️
カーニー氏ダメですか⁉️ダメだすよねえ😅

naokoguide

Hongnaoさんへ
オドリスコルは言い回し独特なので、難しいときありますよね。哲学的…と言いますか。
かつて何かの例えで、「トマトは野菜ではなくフルーツだ」発言が話題になりましたよね、いったいどんな文脈だったかは忘れてしまいました(笑)。ラグビーのことを言うのに、トマト!

フィジーは残念&気の毒ですね。
そして、そう、15番問題。ロブはまだ残しておいて、後継者を育てて欲しかったですよねー。彼は引退する気はさらさらなかったんですから、もう一年くらいいてもらって良かったのに。
先日のインタヴューでロブが言ってました、フルバックは孤独なポジションです、って。
非公開コメント

naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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