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ダブリン市長ヘイゼル・チューさんの、人種差別に負けない賢いツイート

今年6月にダブリン市長に就任したヘイゼル・チュー(Hazel Chu)さんは、ダブリン初の中国系アイルランド人市長です。
ご両親は香港出身で、1970年代にアイルランドに移民。ダブリンのチャイニーズ・レストランで働いているときに知り合って結婚、ヘイゼルさんが誕生しました。
ダブリン市内の大学で学び、法廷弁護士の資格も所持するヘイゼルさんは、ボランティアや民間企業での職務経験も豊富。同じく政治家のパートナーとの間に誕生した一児のお母さんでもあります。

就任式のスピーチで、「私の母はオコンネル通り近くのレストランで皿洗いをしていました。自分の娘が将来市長になるとは夢にも思わなかったでしょう」と述べていたヘイゼルさん。
70年代、80年代のアイルランドは今と比べものにならないくらい外国人が少なく、マイノリティーとしてご苦労されてきたであろうことは容易に想像がつきます。それでもご自身のバックグランドをオープンに語り、誇りにしておられる姿を好ましく思いました。

そのヘイゼルさんの、昨日のTwitterでの見事なリプライ返しが反響を呼んでいます。
これまでもヘイゼルさんを人種的に差別し、脅迫してきた、極右派政治家のバレット夫妻。その妻レベッカ・バレットさんの意地の悪い差別的コメントへの返答です。



(以下、2人のやり取りの拙訳)
レベッカ: (米大統領選の開票速報を夜遅くまでTVで観ているとわかるヘイゼルさんのツイートに対して)ジャスティン(夫)と私もまだ起きてるのよ、ヘイゼル。お腹すいちゃった。酢豚、四川風ビーフ、チャーハン2つ、お願い。コウモリは結構よ。

ヘイゼル: レベッカ、届けてあげたいのは山々だけど。うちのお母さんに注文の電話をしたら、残念ながら人種差別主義者とトロール(=ネット荒らし)にはお出ししていないんですって。うちの料理を気に入ってくれて良かったわ。でもこの次は、それなりのマナーを身につけてから来てちょうだい。コウモリを注文しなかったのは正解ね。



ヘイゼル市長、お見事!市民から絶賛のコメントが殺到しました。
そして、このような相手のツイートを引用する際、「リプライ」でも「リツイート」でもなく、写メしてコメントを付けているところがスゴイ。つまりヘイゼルさんは、相手に直接的に返答しているのではなく、こういう差別的な発言は人として、市長として、私は許しませんよ、と世の中に発信しているのです。
この方法だと、ヘイゼルさんのフォロワーからのリプライがレベッカさんに直接的に届くこともありません。相手に容赦ない非難の矢が放たれるのを防ぐことにもなる、賢く、思いやりあるマナーですね。(こんなヒドイこと言ってくる相手に対してさえも…)

新型コロナウィルスの発生以来、アメリカやヨーロッパでのアジア人差別が頻発していると聞きます。
ヨーロッパで多くの地域が再ロックダウンとなる中、ソーシャルメディアでの差別発言が増えたり、フランスなどでは街で危害を加えられる事例もあるとか。

数日前、ヘイゼル市長もそれを危惧するツイートをしていました。
幸いなことに私自身は人種による差別を受けた経験はなく(図々しいので気が付いていないだけかもしれませんが、もしあったとしてもその程度、ということ)、アイルランドは比較的事例の少ない国ではありますが、それでも、世界各地で分断が叫ばれる昨今、他人ごととは思われません。
ヘイゼルさんのような賢く勇気ある人がダブリン市長であるということがなんとも心強く、誇らしく思います。

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運河沿いの小道をジョギング中、小さなワンコが短い脚を一生懸命に動かして私に追いつかれないように走る、走る…(笑)。ときどき振り返っては、追いつかれる~とばかりに加速する姿がなんとも可愛かったです
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コメント

Yuko

賢い人と賢くない人の違い
こんばんは、直子さん

誰が賢い人で、誰が賢くない人か一目瞭然ですね。
あっぱれ!ダブリン市長!!!

アメリカ大統領選は未だに続いていますが(そこそこ勝負はついていますが。。)、
両者とも接戦しているのが気掛かりですね。分断している状態が見て取れるというか、
何か今ひとつスッキリしない感じです。
そんなアメリカをどう導いていくのか、かなりシビアになりそうな予感です。

今日のダブリンは晴天でしたね!
雨も悪くないけど、太陽も悪くない!!

Take care!!

Yuko

naokoguide

Re: 賢い人と賢くない人の違い
Yukoさん、こんにちは。
賢さ、そして、思いやりですよね。やはりリーダーになる人は、相手の気持ちや立場をおもんばかれる人であって欲しいですね。

米大統領選は、見れば見るほどにコメディとかエンターテインメントの類に見えてしまって…。
州ごとの色分けマップを眺めていたら、アメリカ史やアメリカ文学で馴染みの地名にそこはかとないノスタルジアを感じてしまい、やはりこの国は世界のデモクラシーのお手本で合って欲しい…と強く願わずにはいられませんでした。

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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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