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アイルランドの妖精のお話『クリスマスの小屋』

児童書の老舗、福音館書店より、素敵な新刊が出版されました。
アイルランド北西部ドネゴールが舞台の、妖精が出てくる民話です。

クリスマスの小屋 アイルランドの妖精のおはなし (福音館書店)
ルース・ソーヤー 再話/上條由美子 訳/岸野衣里子 画

christmasnokoya1020
アマゾンで海外発送できました!1週間ほどで届いて感激♪

子どものお話を多く書いたアメリカ人作家、ルース・ソーヤー(Ruth Sawyer, 1880 - 1970)さんが、アイルランドを旅したときに聞き知ったという話を「再話」というかたちで書き残したもの。
ソーヤーさんはアイルランド移民の多いボストンで生まれ、アイルランド人の乳母から昔話をたくさん聞いて育ったそう。アメリカを代表するストーリーテラー(語り部)として知られた方で、『ストーリーテラーへの道』(日本図書館協会)という著書も出ています。(読んでみたいのですが絶版。アマゾンに中古品があるものの高額…)

妖精のお話というとフワフワしたファンタジーと思うかもしれませんが、アイルランドの土地柄や情景がこれでもかというくらいに織り込まれた、シュールなくらい現実味のある「ファンタジー」です。
鋳掛け屋(おそらくtinkers=travellersのことでしょう)、泥炭、子だくさん、村の四つ辻でダンスパーティー、妖精の塚…など、アイルランド民話らしいキーワードがいっぱい。

そして、物語の良さを何十倍にも引き立てているのが、美しく幻想的な挿し絵です。表紙のコテージを見たとたん、内容も知らないうちから物語の世界へいっきに引き込まれました!
挿し絵を手がけた岸野衣里子さんには、先日のケルト市でお会いしました。iPadの中にいた私に声をかけてくださって…笑。
アイルランドに長期滞在された経験もおありとのこと、幻想的な絵にリアリティーがあるのは当地をよくご存知だからですね。
積まれた泥炭とか、風に吹かれて曲がった草木とか、空の色や光、ヤナギの枝で編んだ籠に至るまで、アイルランドの暮らしや自然を見て知って描いてくださっているのが素晴らしい。

新刊を記念して、岸野さんの原画展が開催されているとのことですので、お近くの方はぜひ。

ナルニア国のクリスマス2020
岸野衣里子画『クリスマスの小屋』&東郷なりさ絵『はりねずみともぐらのふうせんりょこう』原画展
会期:2020.10.30(金)~2021.1.4(月)
会場:教文館6階ナルニア国店内 ナルニアホール

「もし、今年、クリスマスがホワイト・クリスマスになれば」…どんなことが起こるのでしょう。続きはぜひ、物語を読んでみてください。アイルランドの海や丘を想像しながら…。
新型コロナ禍でイベント縮小気味の今年のクリスマスですが、アイルランドの絵とお話で楽しめそうですね♪
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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