『森は生きている』という童話をご存知ですか?
わがままな女王が春にしか咲かない「マツユキ草」を欲しがり、摘んできた者には金貨を与えるとのおふれを出します。これを知った意地悪なおばあさんに命じられて、雪深い真冬の森へ花を探しに行く女の子のお話。
(あらすじは
こちら)
確か学校か公民館で劇を見たのが最初だったと思いますが、妖精が出てきたり、魔法によって季節が変わっていくシーンがなんとも幻想的で、今でも強く心に残っています。
森の精が咲かせてくれた
「マツユキ草」って、きれいな名前。一体どんな花なんだろう…。
どうも日本の田舎にはないようだったので、仕方なく友達と、黄色い福寿草を「うそっこに、これがマツユキ草ね!」ということにし、「森は生きているごっこ」をしていたものです。(笑)
大人になってヨーロッパに来るようになり、私のイメージそっくりの「マツユキ草」を見つけた時にはとても感激しました。
その花の名は「スノードロップ」。まるで森の精の化身のように愛らしいこの花を、「私のマツユキ草」ということにしました。
今年もスノードロップの季節がやってきました。
写真は、おとといパワーズコート庭園で、今年初めて見つけた一株。空気はまだ冷たいけれど、大地にはもう春がやってきているんですね。
つい最近になって、
スノードロップの日本名が「マツユキ草」であることを初めて知り、衝撃を受けました…!
昔読んだ立原えりかさんの童話に、パリに咲くリラの花を見たいと憧れながら、近所に咲くライラックの花を素通りしていたという話があったのを思い出して、ひとり苦笑してしまいました。(笑)
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