一週間ほど前になりますが、メリオン・スクエアに建つ白亜の殿堂、
アイルランドの総理府であるガバメント・ビルディングに行く機会がありました。

愛知万博のアイルランド館に関するお仕事で、日本から来られたビジネスマンお2人をご案内する仕事。こんなことでもないと、政府の建物の中を見る機会はないので、よ~く観察してきました。
アイルランドの政府関係のオフィスは、費用の1パーセントを芸術奨励のために使うことに決まっているそうで、館内の廊下には絵画や彫刻が飾られていました。芸術活動を奨励する目的ですから、すでに有名になっている作品ではなく、これから芽が出そうな芸術家のものを購入するそうです。
この日のミーティングは、
愛知万博のアイルランド館の両国代表者による報告会。
アイルランド館は、約1000年前の史跡ハイクロスの現物代レプリカの展示が中心だったのですが、
映像ではなく立体物を展示したのはアイルランドとイタリアだけだったそうで、メディアからも大変注目を集めたとのこと。入場者数も多く、大盛況だったそうです。
建築に関するさまざまなご苦労や、ウラ話が報告され、とても和やかなミーティング。ちょうど一年前のプロジェクトの始まりの際、そして終わりの今回と、2度にわたって関わらせていただき、とても光栄に思いました。
2国間のさまざまなカルチャー・ギャップを実に見事にハンドルなさった日本人ビジネスマンAさんとTさん。アイルランドの政府代表者とジョークも飛ばしあえるほどの信頼関係を築きあげておられ、素晴らしいと思いました。

この夏、日本からのツアーのお客様をご案内している時に、愛知万博のことがよく話題となっていました。
観光中にハイクロスのご案内をすると、「愛知万博で見たわ~」とおっしゃってくださる方も多く、ツーリズムの観点からも、とてもいい展示をしてくださった感謝しています。
アイルランド館に関わってお仕事された皆様、あらためてご成功おめでとうございます!
ハイクロスのレプリカ6体は、国外に出たのはこれが初めて。2006年始めにはアイルランドに戻ってきて、国立博物館(コリンズ・バラック)に展示されるそうですから、それも楽しみですね。
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