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全土に訪問禁止、国境沿い3県はレベル4に引き上げ

本日の新規感染者1095人、死者5名。一日の新規感染者数の最高値を記録してしまいました。
どうやら本当に私たちは第2波の真っただ中にいるようです。
過去2週間の10万人当たりの感染者数190.7人、陽性率6.2%。周囲に感染した人がおらず実感がわきにくいのですが、ちょっと恐ろしい数値です。

アイルランド以上に感染率/陽性率が高く、重症化率も高いのに、制限はアイルランドより緩いことがしきりに懸念されていた北アイルランドも、ついに制限強化を決めました。(過去ブログ参照→感染者急増の北アイルランド、新型コロナ対策に苦戦…
来週から学校は2週間休校(といっても後半の1週間はもともとハロウィーン休暇)、レストラン・パブなど飲食店は週末より4週間休業。社交の範囲も2世帯から10人までに制限されるそう。
アイルランドではもっとも厳しい制限レベルになったとしても学校は閉めないので(国際的なデータに基づく判断だそう)、その点が大きく異なるものの、これで南北アイルランドの制限レベルがほぼ足並みがそろうかたちに…。

と、ここまでが夕方6時のニュース。今日はその後の動きがすごかった。夜9時の次のニュースまでになんとアイルランド共和国でもさらなる制限強化が行われることがバタバタッと決まって、9時すぎからミホール・マーティン首相を含む連立3党首の記者会見が急遽行われたのでした。
そうなるとしたら明日の緊急公衆衛生チームの会議後だと思っていたので、急な展開に驚き。本日の感染者数の増加、そして北アイルランドの発表を受けて早急に踏み切ったようです。

まず、アイルランド全土に発動されるのが、他家への訪問禁止。現行のレベル3の制限では「一世帯から6人まで」訪問して良いことになっていますが、明日深夜より4週間、別世帯への訪問はできなくなります。(慰問、チャイルド・ケアなどは除外)
ハロウィーン・パーティーを阻止するための策とも思えるタイミングですが、統計によるとアイルランドの61%の人がより厳しい制限を求めているとのことですから、不用意なハウス・パーティーが減少するとホッとする人も多いかも。

そして、北アイルランドの制限強化を受け、感染率の高い国境沿いのドネゴール、キャヴァン、モナハンの3県は制限がレベル4に引き上げられることに。
レベル3と4の大きな違いは訪問禁止ですが、これは全国に発動されたので、3県だけに新たに要請されるもっとも影響大な制限は小売り店や床屋・美容院の再閉店でしょうか。(スーパーマーケットや薬局など必要不可欠な店は開けたまま)
レベル4の詳しい内容はこちら→At a glance: What does Level 4 mean? (RTE News)
【10/15追記】政府のプレスリリースにさらなる詳細あり→Cavan, Donegal and Monaghan placed on Level 4 under Ireland’s Plan for Living with Covid-19

夕方のニュースで、北アイルランドとの国境に近いキャヴァンの女医さんがインタヴューを受けていました。
医療機関はひっ迫しており、うちの医院でも先週から何十人も陽性者が出て戦々恐々です、みな心身ともに疲れていて、医師や看護師はもちろん、病院の事務員やスーパーマーケットの店員さんたちもクタクタです、私たちは乗り切れると信じていますが、皆さんの協力あってこそ、私はビジネスパーソンじゃないからわかっていなのかもしれないし、厳しい制限の影響で困っている人も大勢いるとは知っていますが、それでも皆さん制限に協力してください、私たちも頑張りますから、みな一丸となって闘いましょう…と訴えかけていました。
ピンク色の医療服を着た50代くらいの女医さん。肝っ玉母さん風の力強くも優しいオーラのある女性で、ひとこと言い終わるごとに口角を上げて口をつぐみ、厳しいことを言っているのに、目は優しく微笑むんですね。
田舎町のお医者さんまで命の現場に成り代わってしまった状況の中で、ウィルスを呪うわけでも、誰を批判するわけでもなく、みんなで頑張りましょうと温かく言える。海の向こうの某国の大〇領の演説映像を見たあとだったこともあり、こういう人がいてくれる国にいることのありがたさ、安心感が強くわきあがってきて、胸がじーんとしました。

MOMAautume1020
秋晴れの空のもと、今日も走りました。ロイヤルホスピタル(Royal Hospital, Dublin 8)敷地内の黄色く色づく並木道にて
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コメント

No title

医療崩壊を防ぐための外出制限・営業制限に対し、「人権無視だ」との声が上がる所も多く報道される中、こんな風に人間らしくあたたかく協力を呼びかけそれに応じる人々の多いアイルランドのことを知ると、政治と人のあり方の原点を教えられる気がします。

sima-sさんへ

制限やマスク着用に反対する人も一定数いることはいるのですが、それをメディア報道の中心にしないようなバランスも大事ですよね。
ドラマチックなことにばかり食いつかないで、町の声、医療従事者の声をちゃんと拾って報じてくれるのはありがたいです。地味かもしれないけれど、その方がずっと心に訴えるものがあります。

私たち観光ガイドは「仕事が完全復帰するまで、パンデミック失業給付金を受けながらも、一時的な仕事が入ったら受けても良いか」という質問を地元政治家を通じてしていたのですが、それに対する答えと思われる内容が、今回の予算発表の際に含まれていたので、政府は我々の疑問にちゃんと答えてくれたのだなと感じました。
(月に480ユーロまでの一時的な収入は認められるそう)

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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