新型コロナ禍の制限により多くの施設が一時閉鎖する中、ダブリン郊外のキルターナン(Kilternan, Co.Dublin)にある国内唯一のスキー場が今年もシーズンをむかえ再開しました。
アイルランド全土がレベル3の制限下となり、県外への移動制限によりサーフィンにも行けず、映画館もパブも閉鎖。そんな中、友人ニーヴの「スキーに行かない?」との誘いに、その手があったか!と膝を打ったのでした。
チームスポーツや屋内施設の活動は制限されるも、スキーはそのどちらにも当てはまらず。しかもこのこのスキー場、スロープの上はダブリン県(Co. Dublin)、ふもとはウィックロウ県(Co. Wicklow)だそうで、ダブリンに住む私が行っても、ウィックロウに住むニーヴが行っても、政府の制限を破ったことになりません。
こんなパンデミック・フレンドリーな娯楽施設があったとは…と大喜びで今晩出かけてきました。
※過去ブログ→
ダブリンでスキーを楽しむ!(2018年1月)/
ダブリンでナイター・スキー!(2019年2月)
高い山もなければ、雪もほとんど降ることのないアイルランド。斜面に人工芝のようなものが敷かれていて、スプリンクラーで絶えず水が噴射している上を滑る、いわば本場の雪のスキー場代わりの練習場です。

平日は夜のみオープンなのでナイターとなります。アイリッシュ海とダブリンの夜景が一望できます
友人のディヴィッドとクリスティーン、ニーヴのハウスメイトのフィオナもジョインして、楽しいひとときを過ごしました。
フィオナはここキルターナンのスキー・クラブの会員で、インストラクターもしているそう。さすが楽しみ方をいろいろ知っていて、フィオナのおかげでストックなしで滑る練習をしたり、横並びでパラレルしたり、かけ声に合わせてジャンプしたり。ただ滑るだけでなく、スロープの上でいろいろ遊べて楽しかったです。
フィオナはこの近くの出身で、4歳からここでスキーをしているそう。滑りに来ている地元の人たちみなと知り合いのようで、スロープのそこここで声をかけたり、かけあったりしていました。
キルターナンはインストラクターも含め、スキー・クラブ会員のボランティアにより運営されているのだそう。雪もなく、高い山もないアイルランドでこんなふうにスキー愛を育て、それを誇りとしているコミュニティーがあるなんて。
私が日本の「ナガノ」出身と知るや否や、「うわ~、オリンピックの地ね、うらやましい~」と言われてしまいましたが、この雪もないスキー場をホームとして滑っているフィオナや地元の皆さんの方が私よりずっと上手い(笑)。
新型コロナ禍で長い冬になりそうですが、これからの数か月、ときどきここへ来て楽しめそうです。
Ski Club of IrelandKilternan, Co.Dublin.
Tel +353 (0)1 295 5658
※オープンは9月または10月~3月のみ
※オンラインで要予約。自由滑走2時間 €30(スキーレンタル込み)
※各種レッスンあり、要予約
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