FC2ブログ

感染者急増の北アイルランド、新型コロナ対策に苦戦…

このところ、ニュースは再び新型コロナ一色に。(それと、来たるアメリカ大統領…)
夏以降じわじわと新規感染が増えてきた結果、病床が再びひっ迫し始めていると報じられています。今がギリギリ、ここで食い止めないと今後大変なことになると…。
昨日よりアイルランド全土がレベル3に引き上げとなり県外移動が制限されたため、全国各地に130余のガーダ(アイルランド警察)のチェックポイントが設けられました。ガーダの注意を聞き入れて引き返せばそれ以上の警察権力は行使されませんが、これで効き目がなかった場合、欧州のほかの国で行われているようような罰金制度を導入してはどうか…という案も政府内で上がっているようです。

アイルランド国内も大変な状況ですが、より心配なのは北アイルランドです。
新規感染者の急増がとどまることなく、本日発表された数、なんと926人。北アイルランドの人口が170万人程度であることを考えるとそら恐ろしい数字…。
人口当たりで比べると、人口約490万人のアイルランド共和国の約5倍ということになります。(アイルランド共和国の本日の新規感染者も506人と決して少なくはありません…)

同じ島内にありながら、行政がそれぞれ別のアイルランドと北アイルランド。感染者がこんなに急増していても、アイルランドに比べて北アイルランドは制限が緩いのです。
アイルランド島全体、さらにはUK全体でもっとも感染率の高いデリー/ストラバーン(Derry & Strabane)地域のみ、アイルランド共和国のレベル3と同等の制限がしかれたようですが、ベルファーストとその隣りのカウンティー・ダウンの数字も急増していて、ベルファースト市内のクイーンズ大学でクラスターが大発生し、大学構内に検査用テントが設置されているなんてニュースも。
先日もちらりと書きましたが、北アイルランドは制限を厳しくしたくとも経済的に難しく、同じ島内にあるアイルランド共和国と足並みがそろわない。UKの中央政府から資金をまわしてもらわない限り、北アイルランド単独では休業補償などの十分な経済支援が出来ないのです。

ウィルスは国境などお構いなしに入ってきますから、陸の国境をシェアしているアイルランドにとっても他人事ではありません。いくらこちらで県外移動を制限しても、北アイルランドからは国境を越えて人々が制限なしでやって来てしまいます。
本日アイルランドのミホール・マーティン首相がUKのボリス・ジョンソン首相に、北アイルランドへの資金援助を電話でお願いしたと報じられましたが、ジョンソン首相はビジネスを開けておきたい派ですし、北アイルランドにお金を出したらUKのほかの地域(スコットランドなど)からも無心されるかもしれないし…と、一筋縄ではいかないようです。

ベルファーストやロンドン在住の友人たちがこぞって、「アイルランドは新型コロナ対策がきちんとしていてうらやましい」と言う意味が腑に落ちた気がしました。

derry1019
新型コロナのホットスポットになってしまった北アイルランドのデリー/ストラバーン地域。写真はデリーの城壁から見たギルドホール、昨年10月に行った時に撮影したもの

関連記事

コメント

非公開コメント

naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

Instagram

お知らせ ☘

旅のガイドご予約・お問合せはこちら
ガイディング・アイルランド

「絶景とファンタジーの島 アイルランドへ」(イカロス出版)
おかげさまで重版
ikarosbook0517
イカロス出版サイト
アマゾン

秋のケルト市!
【ダブリンよりヴァーチャル出演!】
2021年10月30日
詳細・お申込み→こちら

★オンライン講座配信!
【新規講座】 →詳細決まり次第お知らせいたします!

見逃し配信ご購入可!
2020年6~8月・全6回→こちら
2020年12月・特別回→こちら

★岡山市にて講演
2020年10月

→2021年度に延期となりました

★福岡市にて講演
2020年12月

→2022年度に延期となりました

カレンダー

08 | 2021/09 | 10
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

月別アーカイブ