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感染者増加とまらず、再ロックダウンの懸念…

新規感染者の急増によりダブリンの県外移動が制限されて2週間経ちましたが、感染拡大の勢いはとどまるどころか、アイルランド全土に再び広がっています。

日々の感染者数が10人を切る日が続いたこともあったというのに、夏以降じわじわと増えだし、100人台、200人台、300人台、そしてこのところ400人台の日も多くなり、昨日はいっきに613人に。
現行の制限は、ダブリンとドネゴールの2県は一段階厳しいレベル3(県外移動禁止、レストラン・カフェの店内飲食禁止など)、そのほかの地域はレベル2。家庭内感染や、複数世帯が一軒の家に集合することによる感染例が多いため、レベル2の地域もレベル3同様に「訪問は一世帯・6人までとする」と一昨日伝えられましたが、NPHET(緊急公衆衛生チーム)の提言なのか、政府の正式決定なのか、どちらかよくわからないようなぼやっとした発表でした。

こんな状態で大丈夫なのかなあ…と懸念していたところ、今晩のニュースで突然、NPHETが全国レベルでの制限引き上げを提唱したというではありませんが。しかもいっきに、5段階でいちばん制限の厳しいレベル5へ。
レベル5というのは、いわゆるナショナル・ロックダウンに近い状態です。半径5キロ以内の行動制限に加え、レストランもクローズ、美容院もクローズ。学校が開いたままであることを除けば、5月頃の状態に逆戻りすることに…。

このニュースを聞いて、なんだか金づちで頭をカコーンと殴られたかのような軽いショックを覚えました。ああ、いくら制限してもちょっと緩めるとまた増えてしまう、終わりの見えないイタチごっこのよう…。
正式には明日以降の政府の政治決断が待たれますが、これまでアイルランド政府は常にNPHETの提言を受け入れてきたので、いっきにレベル5にいかないまでも、それに近い制限が導入されるように思います…。

感染拡大の懸念は北アイルランドでも深刻です。
北アイルランドは現在、UK4地域(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)の中で人口当たりの感染者数がもっとも多く、デリー/ストラバーン地域がUK中最悪だそう。そこがドネゴール県との県境/国境を有するため、アイルランドにとっても他人ごとではありません。

北アイルランドの人口はアイルランド共和国の3分の1程度しかないというのに、ここ数日の新規感染者数は、北アイルランドの方が上回ってしまっています。一昨日は934人なんてとんでもない数が発表され、これは北アイルランドにおける過去最多であるばかりか、その過去最多の2倍以上という数字。
人口当たりで比べると、アイルランド共和国より5倍も多いことになるそう。北アイルランドにおいては第2波なんかではなく、今がピークのようなのです。
(検査数の増加、春頃とは数字の集計の仕方が違うことも、急激な増加の理由のひとつとされています)

スト―モント(北アイルランド自治政府)はUK政府、またはアイルランド共和国政府がナショナル・ロックダウンに踏み切れば足並みをそろえることを検討するが、北アイルランド単独で行う意向はないとしています。
というより、単独では出来ない。アイルランド政府に比べると、自治政府の経済力が乏しいので。
明日以降、もしもアイルランド側がロックダウンに突入すれば北アイルランドも検討せざるを得ないでしょうが、あちらはパンデミック禍における国民やビジネスへの経済援助がアイルランドほど手厚くないので、強い制限をかけにくく、完全に足並みをそろえるのは難しいでしょう。
同じ島内にありながら、国境の向こうとこちらで制限に差が出ることになり、またもや脆弱な(解釈によってはフリーな)国境が問題に…。

ひとつ喜ばしいニュースは、ご病気の奥様の看病を理由に7月より休職していたトニー・ホーロハン高等医務官が戻ってきてくれたこと。
新型コロナ禍で国民より絶大な信頼を得ていたトニー。復帰は明日から…と報道されていましたが、本日予定外に開かれたNPHETのミーティングの場に1日早く姿を見せていたそうです。それだけ緊急性が高かった…ということでしょうか。
いずれにしてもトニーの姿が再び公の場で見られるのはなんとも頼もしい限り。5月〜6月頃、日々の記者会見でのトニーの冷製沈着な発言と対応に感化されて、国民が一致団結して感染拡大を封じ込めました。あの頃のことを思い出して人々の意識が再び変わるといいなあ、と一縷の望みをかけずにはいられません。

octobercolour1020
昨日のジョギング中、真っ赤に染まる八重桜に目がとまりました。ダブリンでここまで赤くなるのは珍しい気がします

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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