パンデミック禍での感染対策を続けながらの暮らしも、ついに第2章に入った…とメディアがさかんに報じています。
欧州のほかの国々同様、アイルランドも新規感染者はもちろん再び重篤患者がじわじわと増えていて、先月はほぼ毎日ゼロだった死者数も、1~3人と報じられる日が増えました。
初期は高齢者施設でのクラスター、解除が進んでからは食肉工場や建築現場など職場でのクラスターがさかんに報じられましたが、現在は一般の家の中で感染するケースが最多。家庭内感染、もしくは、制限を無視して複数世帯がハウスパーティーなどで集った結果…ということでしょうか。
過去2週間、新規感染者の約40%が15~34歳の若年層。ローナン・グリン高等医務官代理はとくに20代、30代に向けて社交の機会を減らし、接触を削減するよう呼びかけました。
若年層だけでなく、重篤化しやすい高齢者の感染数も増えています。5週間前に比べると、65歳以上の新規感染者は4倍に増加しているそう。
アイルランドはICUの病床数が決して多いわけではないので(ドイツの4分の一)、早めに対策を打たないと1ヶ月後には大変なことになります、これから10日程の各自の行動が大切です…と専門家がさかんに言っています。
現在ダブリンの発生率が他県の3~4倍なので
ダブリンのみが一段階厳しいレベル3の制限下におかれていますが、感染者の増加率を見ると他県もさほど変わらず、1~2週間遅れなだけだそう。
報道を見聞きするに、おそらくダブリン以外の地域も遅かれ早かれレベル3に移行するのではないかと思います。そしてもう1週間~10日ほど様子を見て感染拡大がおさまらないようであれば、ダブリンはレベル4(他世帯へ訪問しないなど、さらに厳しい社交の制限あり)に移行せざるを得なくなるでしょう。
ダブリン市内の大学はそろそろ授業が始まるはずでしたが、ほとんどの大学は授業はリモートとし、キャンパスを閉鎖したようです。(かつては自由に通り抜け出来たトリニティーカレッジも、関係者、オールドライブラリーの入場チケット保持者でないと立ち入り出来ない)
自身の学生生活を振り返るに、勉強はともかくキャンパスライフを謳歌しに行っていたようなものでしたから、それがない学生生活の味気なさを思うと、コロナ禍を生きる若者たちに深く同情せざるを得ません。
今自分が40代も終わりで、夜な夜なパブやナイトクラブに出かけたい年齢ではなくなっていることが幸い。もしも今30代、20代、ましてや大学生だったら…と思うと、友達と集まってワイワイ出来ないことのストレスを抱えたことと思いますので、若い人たちにとってこの暮らしはきついだろうな…と気の毒に思います。
ロックダウン中のダブリンですが、私の不自由は大西洋岸にサーフィンに行けないことくらいで、ほかはあまりありません。仕事はそもそも開店休業中ですし。半径2キロ以内に移動制限されていたときのことを思えば、こんなにゆるい制限でいいのかな…とかえって心配になくらいです。
感染をおさえるためなら、もっと行動制限してもいいですよ…と個人的には思います。

本日ジョギング中に遭遇したコブハクチョウ。この後ろに少し離れてもう一羽やって来ました。春に産まれたみにくいアヒルの子が美しく成長した姿かなあ。リフィー川にて
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