再びストーム(嵐)がやって来て、ひと晩中、ものすごい量の雨と風が吹き荒れました。
波のコンディションもすっかり崩れてしまったので、今日はサーフィンはあきらめて別のことをすることに。
大雨のあとに見ごたえのあるものと言えば滝です。
宿泊しているB&Bリサデル・ロッジの女将さんリンダのお勧めで、デヴィルズ・チムニー(
Devil's Chimney, Co. Sligo)へ行ってみました。

グレンカー湖(Glencar Lake, Co. Sligo & Letrim)北岸の道路沿いにトレイルの入り口あり。「Tormore」と書かれたこのサインを入ります。道路沿いに車が5台くらい駐車できるスペースあり
デヴィルズ・チムニーは落差150メートルの大滝。アイルランドいち落差のある滝なのですが意外に知名度が低く、121メートルのパワーズコートの滝(Powerscourt Waterfall, Co. Wicklow)の方がアイルランドいち…と紹介されてしまうことが多いのは、この滝がいつもあるとは限らないからでしょう。
雨の降らない日が続くとなくなってしまい、水が流れるのは一年のうち200日くらいだそう。すぐ近くにあるW.B.イェイツゆかりのグレンカーの滝(
Glencar Waterfall)にはよく来るのですが、デヴィルズ・チムニーにタイミング良く水が流れていることがこれまでなかったため来たことがありませんでした。

入り口ゲートを入って間もなくロバに遭遇。それもこんなにたくさん、いっせいにこちらを向いているのがカワイイ💓(背後に一頭だけ食べ続けている子が・笑)

ヴューポイントへのトレイルは片道1.2キロ。アップダウンがあるものの、よく整備されています

30分弱で最初のビューポイントに到着。ベンブルベン(Ben Bullben)を含むダートリー山脈(Dartry Mountain)南側の石灰岩のプラトーから流れ落ちる様が見事!
この滝のアイルランド語名は「Sruth in Aghaidh an Aird」で、「高さに反した流れ(stream against the height)」の意。南風が吹くと流れる水が吹き上げられて、崖の上に向かって逆流してしまうことがあるからだとか。
それを「デヴィルズ・チムニー(=悪魔の煙突)」と呼ぶとは、なんだか物語でも生まれそうなネーミングです。

下から上へ逆流する様を見てみたいものです

さらに滝に近づいたヴューポイントより。波打つような山肌も印象的です
戻り道は脇にのびたトレイルを歩き、森の中の散策も楽しみました。

きれいな苔が木の枝にびっしり。まるで髭でもはやしたかのよう

森の静寂。この景色、ちょっぴり「ゲーム・オヴ・スローンズ」みたい

岩の割れ目が深い洞窟になっているところを発見

下る頃には降っていた雨もやみ、グレンカー湖と北岸の山がきれいに見えてきました
森林浴と滝の水しぶきで、マイナスイオンを全身にまとって元気いっぱいに。
このあと国境を越えて北アイルランドにある別の滝を見に行ったのですが、それについてはまた後日。
※グレンカー関連過去ブログ→
イエーツの「さらわれた子ども」の地にて
- 関連記事
-
コメント