これが第2波…なのでしょうか。
おとといの新規感染者200人、昨日は50数人、そして今日は190人。5月半ばの数に逆戻りしてしまいました。
過去2週間のアイルランドの人口10万人当たりの新規感染者数は、ヨーロッパで4番目に多いそうです。あっという間にこんなに急増してしまいました。
世の中のたいていのことは時間の経過とともに状況が良くなるか、悪くなるかの一方通行です。ところがこの新型コロナというのは、良くなったり、悪くなったりを短いスパンで繰り返すという、私たちにあまり馴染みのない性質のもののよう。
それが戸惑いや不安、場合によっては怒りや悲しみを増長するのかもしれない…と、本日の政府の記者会見のニュースを見ながら、あらためてそんなことを感じました。
パンデミック初期は高齢者施設でのクラスターが新規感染の中心でしたが、今は感染者の半数以上が20代、30代、40代。クラスターの発生場所も職場(食肉工場、工事現場)や一般の家だそう。
どうやらハウスパーティーで家の中が「密」になって…というケースが多発しているようです。
その対策として、本日さらなるソーシャルディスタンス(社会的距離)の強化が導入されました。集まって良い人数が屋内外ともに大幅に減少。
9月13日(日)まで、以下の制限が加わります。(主要なもののみ列挙。参照→
At a glance: What's new with Covid-19 restrictions, RTE News)
・どの業種も可能な限り、リモートワークを許可すること。
・公共交通機関の利用は出来る限り避けること。
・他者の家への訪問は3所帯6人まで。室内も庭も同様。
・70歳以上はネットワークを小さく制限して行動すること。公共交通機関の利用を避け、買い物は決められた時間に行うこと。(大型スーパーなどでは高齢者だけの時間が設けている)
・屋外での集会イベントは、これまでの200人から15人に制限する。
・屋内での集会イベントは、これまでの50人から6人に制限する。商店、レストランは例外。
・屋内での結婚式、ミサなど宗教の集いは、これまで通り50人までOK。
・レストラン、カフェはこれまで通り営業して良いが、23:30まで。
・公衆衛生の決まりを守らないパブや施設は、警察権力により閉鎖する。
・(休業要請がまだ取り下げられてない)レストラン営業していないパブの再開は、8月末に見直しする。
・スポーツ試合は無観客で行うこと。チームスポーツは試合は行って良いが、トレーニングは屋内6人、屋外15人まで。
解除が進んでいた時の晴れやかな気持ちとは一転して、なんだか脱力。
現状で安全に出来ているものまで人数をより制限する必要はないのでは…という声も聞かれますが(特にスポーツの練習)、安全でなくなってから対処したのでは遅い。専門家が先走って懸念するレベルで対処しておかなかれば爆発してしまうのがこのウィルスの性質のようですから、個人的には政府の慎重な姿勢を支持します。
キルデア、リーシュ、オファリーの3県はまだ行動制限中ですが、木曜日に続行か否か見直しするとのこと。
制限区域が拡大されることがないことを願うばかりです…。

激しい雨にバラの花が散ってしまうことを懸念して、じゃんじゃん切って家の中に飾りました。甘い香りが部屋いっぱいに
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コメント
マーシー
2020/08/19 URL 編集
曲まめ子
こちらでは初めまして(^^)v
日本は長雨の後の猛暑、終息の見えないコロナ、
そしてマスクの日々で疲れてる人が多いです。
浜松は先日41・1℃だったんですよ、びっくり(@_@)
そちらも第2波ですか?
こういう時は「ソーシャルディスタンス」という使い方ですね。
先日教えて頂いたソーシャルとフィジカルの使い方は
わかりやすかったです、ありがとうございました。
イニシュマーンの美しい風景を楽しみ、
ナオコさんの見事な泳ぎっぷりの動画を何度も見ました。
「パンジーのナオコちゃん」は2つ目の花が咲き
この暑さの中で頑張ってますよ。
ナオコさんもつつがなくお過ごし下さいね♪
2020/08/19 URL 編集
naokoguide
つるとはなの創刊号、今も読んでくださっているのですね!とても嬉しいです。
前年にKunelという雑誌で妖精探しに来て下さったライターの鈴木るみ子さんと写真家の高橋ヨーコさんが、旅の途中でお連れしたブレナンズに特別に興味を持ってくださり企画が立ち上がり、再訪してくださって出来上がったページです。
ナンとパトリシアに数日間密着させていただき、貴重な時間を過ごさせていただきました。出来上がった「つるとはな」を持ってお2人を訪ねたとき、それを見ながらパブ全体で盛り上がったことを今も思い出します。
残念ながらナンが2017年8月に亡くなり、その後もパトリシアがパブを継続していましたが、昨年惜しまれながら閉店しました。ナンの訃報もブレンナンズの閉店も全国ニュースになり、国中で悲しみました。
そして、あの素晴らしい記事を書かれたライターの鈴木るみ子さんも、ナンとほんの数日違いで天国へ召されました。きっと天国で再会して取材時の楽しい思い出話をしておられることと思います。
悲しいですが、あの「つるとはな」がこうして読み継がれていることを、アイルランドの空からお2人に報告させていただきますね。ありがとうございます。
そんなわけでブレナンズはなくなってしまいましたが、ナンとパトリシアが毎日散歩していたバンドーランの海は今もきれいですので、いつかきっといらしてくださいね。
2020/08/19 URL 編集
naokoguide
な、なんと、41度!熱いお風呂につかっているのと同じですね。
そんなに暑くてもパンジーの花が咲くなんて。まめ子さんのお手入れと、愛情の注ぎ方が抜群なのだと思います。
ソーシャルディスタンス、こちらでは制限をもっと具体的に言うようになってきたので会話の中で使われることは少なくなってきたように思いますが、今回の制限強化はまさに社会的距離をもっと取ってください!ということだと思ってそう書きました。
本当にこのウィルス、収束の気配がまったく見えない。医療従事者の皆さんの肉体的・精神的疲労を思うと、やり切れない気持ちになります。
トロピカルだったイニシュマーンの日々は終わり、雨、雨、雨。今夜は嵐がくるみたいです。家の中に干した洗濯ものがもう2日たつけど乾きません…笑。
お元気でお過ごしくださいね♪
2020/08/19 URL 編集