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イニシュマーンの夏休み④ 古墳、石の砦、島の景色など

イニシュマーンの夏休み① 夕日を眺めながらディナー
イニシュマーンの夏休み② 岩のビーチで海水浴&岩盤浴!
イニシュマーンの夏休み③ 小さな島のグルメ宿…の続き

もしも新型コロナがなかったら、イニシュマーン(Inis Meain, Aran Islands, Co. Galway)へは日本からのお客様をご案内して仕事で行くはずでした。
お客様のお手配をキャンセルした時、フェリーの予約だけはそのままにしておきました。フェリー会社にはいつもよくしてもらっているので、たった2名分のフェリー代金くらいこれまでの恩返しとして返金してもらわなくてもいいかな…と思って。
そうこうしているうちに移動制限が解除され、本土から数週間遅れで離島も観光客を受け入れ始めました。それじゃあ私自身が「バスマンズ・ホリデー(Busman's holiday=バス運転手がドライブするように日常と似たことをして過ごす休日)」をしよう!と思い立ち、友人を誘って出かけたというわけです。

本来ご案内するはずだったM様ご夫妻はアイルランド神話の「ディアミッドとグローニャ(Diarmuid and Gráinne)」がお好きで、お2人がイニシュマーンで見たかったのがこちら、「ディアミッドとグローニャのベッド」と呼ばれる古代遺跡。

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ウェッジ・トゥーム(Wedge Tomb)という先史時代の巨石古墳。本来、箱型だったはずですが、支えの石が傾いてぺしゃんこ状態に。蓋に当たる巨石は縦2メートルx横1メートルくらいあったでしょうか

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このサインポスト(アイルランド語)があっても見逃しそうな場所…。Creig Mor B&Bのすぐそばにあります

ウェッジ・トゥームは紀元前2500~2000年(新石器時代のごく終わり~青銅器時代初期)頃にアイルランド各地に建設された古墳のタイプで、島内に約400現存しています。
「ディアミッドとグローニャ」はグローニャと結婚するはずだった王の追っ手を逃れながら愛の逃避行を続ける話で、この手の古墳にはしばしば2人が夜を明かしたベッドだとの伝説があるのです。

イニシュマーンにはほかにも古代遺跡がありますが、島いちばんの見どころはやはり2つのストーン・フォートでしょうか。
アイルランド西部に数多く残る紀元前500年前後(鉄器時代)に建設されたとされる石の砦で、アラン諸島3島のうち最大かつ、いちばん観光客の多いイニシュモア(Inis Mor)で一大名所となっているドゥーンエンガスと同じタイプのもの。
イニシュモアには4つありますが、イニシュマーンにも2つ現存しています。

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宿泊したアン・ドゥーン(An Dun)のすぐ目の前にあるのがドゥーン・チョンチュア(Dun Chonchuir)/コナーズ・フォート(Conor's Fort)。ドゥーン(Dun)は「石の砦」の意味

この砦は島の西の方にあるので、日没後すぐに登り、きれいな夕焼け空を眺めました。
以前、夜明けの頃にここへ撮影に行ったカメラマンさんが砦から落ちて危うく怪我をしそうになったことがあります。アン・ドゥーンの女将さんテレサは星を見に行って落ちちゃったの…と顔の傷を見せてくれました。
昼間は地下に暮している妖精たちが夜になるとここへ宴会に来るに違いない。それを邪魔した人間にいたずらを仕掛けるのだ…と信じる根拠十分なので、私たちは用心して暗くなる一歩手前に砦を後にしました!

もうひとつのDun Fearbaiはドゥーン・チョンチュアより小型で、この手の砦は円形または楕円形をしているのが普通ですが、こちらはほぼ正方形という珍しい形をしています。

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ふもとの道から急な坂道をのぼること約5分。東のイニシア(アラン諸島3島のうち最小の島)が見えます

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ドゥーン・チョンチュアもそうですが、島中の家や人を全部見下ろせそう!

丸2日間ゆっくり時間があったので、ビーチで思い切り遊んで、遺跡めぐりしながら島をくまなく歩き回りました。島のサイズは3x2キロくらいですから、自転車をレンタルすることもなくすべて歩けてしまいました。

そのほか、イニシュマーンで見た珍しい&素敵な風景いろいろ。

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庭がすべて岩盤の民家!

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小作農制度の名残り、土地の区画の手積みのストーンウォールに傾きかけた陽が差して、まるでレースのカーテンのよう

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妖精のおうち発見♪

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アイルランド西海岸に自生する野生のホクシャ(英語名Fuchsia)。満開一歩手前くらいでした

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可憐な野の花が咲き乱れ、至るところでハチがぶんぶん飛んでいました

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石灰岩の岩盤から成るバレン(Burren, Co. Clare)やアラン諸島に自生するアケボノフウロウ(Bloody Cranesbill)。もう時期が遅いかなと思いましたが、まだまだ咲き乱れていました

※イニシュマーン関連の過去ブログ→アラン諸島の真ん中の島・イニシュマンへイニシュマーンにて昔話の中に出てくるような島…イニシュマーン西の果ての島・イニシュマーンのおすすめB&B西の果ての島でステンドグラス鑑賞(イニシュマーン)イニシュマーンの海の男たち
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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