アイルランドは8月31日(月)から小学校・中学高等学校を再開させることが決まり、今日はそれに向けての政府予算の内訳とガイドラインなどが発表されました。
消毒液や清掃にかかる費用の補助、教職員やカウンセラーの増員に加え、学校によってはソーシャルディスタンスを確保するための仮設校舎としてプレハブを建てているところもあるよう。
興味深いのは、小学3年生未満は身体的距離をとる必要がないとされていること。3年生以上の小学生、中高生は1メートルの距離を取り、それが出来ない場合はフェイスカバー着用…ということのようです。
※参照→
Govt announces €375m plan to reopen schools(RTE News)そのほか、アマゾンが向こう2年間で1000人、スーパーマック(アイルランド資本のファーストフードチェーン)が120人雇用を増やすとの喜ばしいニュースがあるかと思えば、
来年4月まで延長支給されることになったパンデミック失業給付金(PUP=Pandemic Unemployment Payment)を、海外渡航したことが理由で給付ストップされた人が104人もいるとの驚きの報道も。
実は後者は昨日報じられ、それ以来、政府の方針に批判的な声があがっていました。空港にインスペクターがいて、そこでチェックしているらしい。(平時でも2012年から行っているそうです)
それに対して、昨日、レオ副首相がテレビでこう発言しました。「海外へホリデーに行くためにPUPを支給しているんじゃない。受給者は職探しをしているべきだ」と。
うーん、この発言、最初の一文はその通りだと思います。でも次の一文はちょっと違う気がする。PUPは求職手当とは違うし、そもそも受給資格に「職探ししていること」という条件は書かれていない。私も含め、普段はレオ支持者である多くの人たちもその点がひっかかったようで、ソーシャルメディアも街の声も「フェアじゃない」「世間知らず」という発言が目立ちました。
私たちのような海外からのツーリストが来なければ仕事が再開出来ない者にとって、現状は開店休業であり、完全失業ではないので「職探し」はしません。PUPは所得に計上することとなっているので「職待ち」中の収入の代わり…という理解でした。
なのにレオはどうしてそんなことを言うんだ!わかってない!そして、失業給付金で海外ホリデーに行っちゃう人がそんなにいるなんて…と失望と驚きで悶々としていたところ、今日のニュースでこう言うではありませんか。
「支給を止められた人の大多数が国を離れ、もう戻ってこない人たちでした」
それを先に言ってくださいー、まったく…。
この件担当の大臣が今日になって、「仕事の再開待ちの人は(職探しなくて)いいでしょう」とも発言。レオもそのひと言を言ってくれたら良かったのに。
連立政権になってからというもの、政府の「あいまい」発言に「?」となることが多いような気がします。
渡航緩和国のグリーンリストの混乱といい、政府はクリアにしているつもりかもしれないけれど、何かこう、すっきりしないんですよね…。
ちなみに内閣のメンバーは10%の給与カットだそうです。この決定も、一部大臣の昇給が報じられ国民から不平不満の声があがった直後の発表…というタイミングだったので、少々しらけた空気が…。
いずれにしても、国を引率するリーダーの皆さんは心身ともにすり減らして仕事をしてくださっているとは思いますので、モチベーション下げることなく頑張って欲しいものです。

今日のおやつはルバーブタルト。私ではなく、行きつけの肉屋に来るベイカリーの手作り(笑)。温めてフレッシュクリームを添えていただきました♪
【追記 7/28】PUPの受給資格に「「職探ししていること」という条件は書かれていない」と書きましたが、確認したところいつの間にかその一文が付け加えられていました!制限解除が進み、求職出来る状況になってきたのを見て、今月初めごろに加えられたようです。う~ん、違和感アリ…
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