発表が遅れていた渡航緩和国のリスト、通称「グリーンリスト」が、昨晩遅くに発表されました。
以下の15か国からの入国者は、アイルランド入国後2週間の自主隔離が免除となります。
※参照記事→
Green list published but advice is to 'holiday at home'(RTE News)マルタ、フィンランド、ノルウェイ、イタリア、ハンガリー、エストニア、ラトヴィア、リトアニア、キプロス、スロベニア、ギリシャ、グリーンランド、ジブラルタル、モナコ、サンマリノ
感染状況がアイルランドと同程度、またはそれより良いEU内の国々で、感染リスクがアイルランド国内を移動するのと同程度の国がピックアップされたとのこと。(リストは2週間ごとに見直されるそうです)
ただ、「グリーンリスト」は「グリーンライト(青信号)」ではないですよ、とのメッセージも同時に出されています。あくまで必要不可欠な仕事、家族のケア、帰国者のための緩和で、アイルランド国内でホリデーに行くのがいちばん安全です、と政府は言っています。
レオ・ヴァラッカーが首相だった6月の時点で「グリーンリスト」の話が出されたときは、リストが出されたらそこに含まれる国へはホリデーに行ける!…とみな解釈していました。レオはじめ、政府もそういうつもりだったと思います。
ところが今になって「グリーンリスト」がホリデーには適応されないという話になり、「海外旅行していいの?ダメなの?」と国民は少々混乱しました。国民へのメッセージは一貫して変わっていません、と政府は言っていますが、NPHET(National Public Health Emergency Team=政府の公衆衛生緊急チーム)が海外旅行に難色を示したことを受けて、「グリーンリスト」の解釈そのものが変えられた感は否めません…。
これなら、「海外旅行はリスクが高いので、今はしないでください。グリーンリストはまだ出せません。でも、必要不可欠な移動に限り、以下の国からの入国者には自主隔離を免除します」…と言ってくれれば良いのに。
現副首相のレオは、ずばり、それを指摘しました。「国民を混乱させるようなダブルメッセージは良くない。(必要不可欠な移動にのみ適応されるものなのであれば)もっと早くにグリーンリストは出せたはず。そうでないなら、そもそもグリーンリストなど出さない方が良い」といった内容のことを昨日国会で発言しました。私もまったく同感。
ミホール・マーティン首相は「バランスが大事…」的なことを言っていましたので、彼はそういう方針なのでしょうが、バランスって何と何の?政府決定と世論?医学的判断と政治判断?それとも経済と命?
私はミホール・マーティンさんをそれなりに支持していて、長きにわたって国会議員を務めているベテランでもあるので、この方に国を任せることに異存はありませんが、こういってはなんですがレオ首相時代に比べると「お役所」的な感じがどうしてもぬぐえない。無難な線を行きがち…な感じ。
ああ、あのウィルスの大波がやって来ていた大変なときに、レオが首相で本当に良かった。
ということで、周辺諸国は海外ホリデーを解禁し始めていますが、アイルランドはまだお預け。この夏は国内の海や山で楽しみます。
日本から皆さんに来ていただける日もまだまだ遠そうです…。

本文とまったく関係のない写真でスミマセン。昨日焼いたレーズン入りパウンドケーキ、一日置いて食べごろになりました♪
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